水中写真のためのデジタルカメラの情報を集めて比較してみました。2024年版のデジカメの情報を集めてスペックを比較しています。
カメラをシュノーケリングもしくはダイビングで使うには防水型のカメラか、もしくは水中用のハウジングと呼ばれるケースに入れる必要があります。以前はいろいろなメーカから防水型カメラや純正のハウジングが発売されていたのですが、オリンパス、リコー以外は2019年ぐらいを最後に新しいコンパクトデジタルカメラがリリースされなくなってしまいました。オリンパス、リコーにしても光学的な性能は数年前のモデルと同一で、ほとんど進化がない状態になってしまいました。もう数年するとこのタイプのカメラは買えなくなってしまうかもしれません。すでにCanon/Nikon/Fuji/Panasonicは新品での入手ができなくなっているため除外しています。
以下は私が使っているカメラのレポートです。
最終更新日: 2024年9月3日 WG-8, WG-1000を追加
古くから水中写真にはかなり力を入れているメーカで、ハウジングもしっかり作られています。しばらく新製品が発売されていませんでしたが、2023年に新機種をリリースしてくれました。ハウジングはTG-6/TG-7で共通です。本体防水に加えてハウジングが用意されるのはオリンパスのみです。
TG-7
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1/2.3型CMOS
1200万画素
25mm~100mm
F2.0(W)~F4.9(T)
2023年10月発売
新しいカメラがすっかりリリースされなくなってきていますが、このカメラは2023年に新発売になった貴重な存在となっています。本体で15mの防水性能を持っています。ワイド端が25mmまで確保されていて、しかもF値が2.0ととても明るいレンズになっています。
水中でも使用できる本体に直接つけるコンバーターレンズも各種用意されています。
TG-6の後継機ですが、カメラの光学的な性能は同じです。光学以外ではいくつかの変更があり、Bluetooth対応、USBがType Cに変更などの違いがあります。
RAW撮影対応やスーパマクロで撮影可能な被写体との距離=1cm~30cmは同じままとなっています。
最短撮影距離:1cm(W) - 1cm(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) H.264
質量:253g
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TG-6
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1/2.3型CMOS
1200万画素
25mm~100mm
F2.0(W)~F4.9(T)
2019年7月発売
本体で15mの防水性能を持っています。ワイド端が25mmまで確保されていて、しかもF値が2.0ととても明るいレンズになっています。
水中でも使用できる本体に直接つけるコンバーターレンズも各種用意されています。
TG-5の後継機ですが、カメラの性能は同じです。背面液晶の解像度が46→104万ドットと高精細になった他には水中用のモードが5種類も用意されるようになっています。
TG-4から可能となったRAW撮影やスーパマクロで撮影可能な被写体との距離=1cm~30cmは同じままとなっています。
最短撮影距離:1cm(W) - 1cm(T)
手ブレ補正:センサーシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) H.264
質量:253g
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オリンパスの場合、拡張性の高さも見逃せません。純正でワイドコンバージョンレンズ(約0.6倍)と、マクロコンバージョンレンズ(約2倍)が用意されています。光ケーブルアダプターが用意されているので、外付けフラッシュの増設も楽です。
ちなみにハウジングには取り付けられませんが、本体にであれば全周魚眼レンズ(FCON-T02)が用意されています。
純正ハウジングは用意されていませんが、防水カメラが用意されています。リコーは2019年以降も新しい防水型のカメラをリリースしています。スペック的にはほとんど同じですが、継続してリリースしてくれるのは助かります。
WG-8
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1/2.3型CMOS
2000万画素
28mm~140mm
F3.5(W)~F5.5(T)
2024年6月発売
2024年に発売になった新しいカメラです。スペック的には前モデルのWG-7, WG-6とほとんど同じです。用意されている本体色はそれぞれで異なっています。
WG-7, WG-6のズーム中間域での1cmまで近づけるマクロ機能はそのまま保持されています。レンズはマクロには強いのですが、明るさは少し暗め(F3.5)です。
GPSと電子コンパスも付いていて機能的にも充実しています。ダイバーとしては、「フラッシュOFF/ON連続2枚撮り」の機能が便利そうです。
二色が用意されています。
最短撮影距離:10cm(W) - 10cm(T)
手ブレ補正:電子式
動画:3840x2160(30fps) H.264
質量:246g
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WG-90
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1/2.3型CMOS
1600万画素
28mm~140mm
F3.5(W)~F5.5(T)
2023年12月発売
本体で14mの防水性能を持っています。WG-80の後継機で防水性能、センサー、レンズのスペックだけでなく自分が調べた限りではHPに記載されている本体仕様はすべてWG-80と同一でした(本体カラーの選択肢が違うぐらい?)。せめてUSBくらいはTypeCにしてほしかったような気もします。ちなみにカメラに記載されているブランドはPENTAXになっています。
動画についてはフルHDの30fpsまででスペックとしては一世代前のレベルとなっています。
明るいレンズではないですが、ズームの中間域では1cmまで近づくことができるモードがあり、しかもレンズ周囲にLEDライトもあるのでマクロには強いです。2色が用意されています。
最短撮影距離:10cm(W) - 10cm(T)
手ブレ補正:電子式
動画:1920x1080(30fps) H.264
質量:194g
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WG-80
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1/2.3型CMOS
1600万画素
28mm~140mm
F3.5(W)~F5.5(T)
2022年5月発売
WG-7
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1/2.3型CMOS
2000万画素
28mm~140mm
F3.5(W)~F5.5(T)
2021年7月発売
WG-6
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1/2.3型CMOS
2000万画素
28mm~140mm
F3.5(W)~F5.5(T)
2019年3月発売
リコーの防水カメラは、いかにもタフという感じのものだったのですが、このモデルでデザインが大きく変更されました。
デザインだけでなく防水も20mまでに強化されています。画素数は2000万画素に、動画は4Kにスペックアップされています。
ズーム中間域での1cmまで近づけるマクロ機能はそのまま保持されています。レンズはマクロには強いのですが、明るさは少し暗め(F3.5)です。
GPSと電子コンパスも付いていて機能的にも充実しています。ダイバーとしては、「フラッシュOFF/ON連続2枚撮り」の機能が便利そうです。
二色が用意されています。
最短撮影距離:10cm(W) - 10cm(T)
手ブレ補正:電子式
動画:3840x2160(30fps) H.264
質量:246g
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WG-70
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1/2.3型CMOS
1600万画素
28mm~140mm
F3.5(W)~F5.5(T)
2020年3月発売
2012年にデジカメから撤退したコダックですが、最近になって復活しています。日本メーカーがコンパクトデジカメの新製品をリリースしなくなってきたこともあり、逆にコダックが残ったコンパクトデジカメメーカーの一つになりつつあります。
PIXPRO WPZ2
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1/2.3型CMOS
2420万画素
27mm~108mm
F3.0(W)~F6.6(T)
2020年7月発売
DSC-WX200を最後に純正ハウジングが用意されているモデルがなくなっていたのですが、RX100M5の発売と同じくしてRX100シリーズすべてに使用できる純正ハウジングが用意されました(RX100M6、RX100M7には使用できません)。RX100M1~M5Aはすべて大きな1型センサーを使用しているので画質優先であればソニーということになりますが、価格はかなり高いです。
1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)
2018年7月発売
RX100M5の画像処理エンジンをパワーアップしたモデルで、基本的な撮影機能はRX100M5と同じです。エンジンがパワーアップしたことで、いろいろと画質が向上しているようです。
1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、4K動画、WiFi、NFC通信機能とスペック満載のカメラです。像面位相差AFが採用され、とても高速なAFなのも特徴です。
フルHD動画であれば120fpsで撮影することも可能です。動画撮影では5軸手振れ補正が利用できます。
最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) XAVC S
質量:299g
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1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)
2016年10月発売
1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)
2015年7月発売
1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、4K動画、WiFi、NFC通信機能とすごいスペックのカメラです。動画撮影では5軸手振れ補正が利用できます。
前モデルのM3では裏面照射型のセンサーでしたが、M4では積層型となっています。このセンサーは高速に撮影できるのが特徴で、これによって4K動画が撮影できるようになりました。連写速度もアップしています。
マクロもワイド端であれば、5cmまで近づけます。
動画記録のフォーマットとして、AVCHDの2倍のビットレートで記録できるXAVC Sに対応しています(AVCHDでの記録も可能です)。
カメラにアプリがインストールできるというPlayMemories Camera Appsにも対応しています。
最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:3840x2160(30fps) XAVC S
質量:298g
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1.0型CMOS
2010万画素
24mm~70mm
F1.8(W)~F2.8(T)
2014年5月発売
1.0型の大きな撮像素子に、F1.8の明るいレンズ、2010万画素、60p動画、WiFi、NFC通信機能とすごいスペックのカメラです。
前モデルのM2からレンズが変更され、よりワイドに(28mm→24mm)変更されました。テレ端が100mm→70mmに変更されズームは弱くなっていますが、テレ端のF値がF4.9→F2.8に変更されとても明るくなりました。
マクロもワイド端であれば、5cmまで近づけます。
動画記録のフォーマットとして、AVCHDの2倍のビットレートで記録できるXAVC Sに対応しています(AVCHDでの記録も可能です)。
カメラにアプリがインストールできるというPlayMemories Camera Appsにも対応しています。
最短撮影距離:5cm(W) - 30cm(T)
手ブレ補正:レンズシフト式(光学式)
動画:1920x1080(60p) XAVC S
質量:281g
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1.0型CMOS
2020万画素
28mm~100mm
F1.8(W)~F4.9(T)
2012年6月発売