イソマグロ
和名
Gymnosarda unicolor (Rüppell, 1836)
学名
Scaleless tuna, Dogtooth tuna
英名
スズキ目 - サバ科 - イソマグロ属
分類
インド洋、紅海、中・西部太平洋
分布
全長
拡大写真
Sony α6000
撮影地:パラオ(パラオ)
ダイビングでみかけるマグロは、ほとんどの場合はこのイソマグロです。ダイビングにおけるイソマグロは海の王者という貫禄があってダイバーにも人気があります。大きいものでは2mを超えるそうで、まさに大物!美味しそうに見えますが、イソマグロは身にしまりがなく、味はいまいちだそうです。外洋からの潮の流れのあるところに単独もしくは数匹で現れます。モルディブでは、タカサゴなどの群れを追いかけているところを何度か見かけました。アップで見ると、かなり怖い顔をしていますが、警戒心が強くなかなか近づくことができません。
イソマグロは大きな群れで見ることはほとんどありませんが、小笠原の嫁島にあるマグロ穴ポイントでは、イソマグロの群れが渦を巻いているところを見ることができます。ダイバーの泡を嫌うため、近づく場合には壁際を進んで泡を見せないようにする必要があります。日向よりは日陰を好む習性があるようです。
マグロの仲間は、血合いという魚独特の筋肉をたくさん持っています。また奇網という器官があるため変温動物といっても、水温よりは高い体温を保持できるようになっています。体型、うろこや鰭(ひれ)も水の抵抗が低くなるようになっています。高速に泳ぐために、究極の進化を遂げているという気がしますね。