TERAL DSP-125H-AWS(自動給水タイプ)からフロム工業 YS-8100へのDIYによる交換情報です。ディスポーザー交換のDIY情報は、ネット上にたくさんあるのですが、自動給水については情報が少なかったので紹介ページを作ることにしました。

フロム工業 YS-8100取付後

フロム工業 YS-8100について

ディスポーザー交換について、どの機種に変更するかはいろいろな選択肢がありますが、DIYの情報が充実しているフロム工業のYS-8100を選びました。このYS-8100は自動給水にも対応しているというのが大きな理由です(スキューズF13は自動給水には非対応)。ネットで調べると、自動給水については否定的な意見もありますが、これまで使用していたDSP-125H-AWSは自動給水タイプで、スイッチをONにしたらその場を離れられるというのが気に入っていたのです(あとはDIYでやるなら、全機能を実現したかったというのもありますが)。

フロム工業のディスポーザー交換についてはYouTubeに動画がアップロードされています。

YS-8100についてはAmazonでDIYキットが販売されているので、これを購入するとすべてが揃って楽です。

既存の排水周りをそのまま流用する場合には、上記のDIYキットに含まれるS/Pトラップ排水管は不要なので、本体と締め付け工具をそれぞれ別に購入するという手もあります。私は流用することにしたので、Amazonで締め付け工具を、楽天で本体を購入しました。
※DIYキットを購入して排水回りを一新したほうがきれいに仕上がります。私は流用したので少し排水回りは歪んでいる部分があります(気にしなければ実用上は問題ないです)。

古いディスポーザーの取り外し

まず電源ケーブルとアース線を抜いて、電磁弁から伸びるケーブルを本体側で切断しておきます(電磁弁はそのまま流用します)。次に排水管を外します。排水管を外すときには水があふれてくるのでバケツや洗面器を用意しておく必要があります。最後にシンクからの線も切っておきます。

ディスポーザーはシンクとゴム部品でつながっているので、その部分を固定しているバンドを緩めて、本体をゴムから外します。本体はかなり重いので、思わず落としてしまいがちなので注意が必要です。

最後に残った樹脂の留め具(フランジナット)を外すのが一番の難関で、ここで先に購入した締め付け工具が活躍します。ネットで調べると樹脂製ということで、そのまま壊して外している方もいるようですが、かなり丈夫にできているので、やはり締め付け工具は用意しておいたほうが良いと思います。自分がやったときには締め付け工具で緩めようとしても、もう一方の部品(シンクフランジ)も回ってしまって緩められませんでした。ペンチでシンクフランジを固定して、かなり力を入れてやっと緩めることができました。

新しいディスポーザーの取付

取り外しと逆順に部品を取り付けていきます。まずはシンクフランジをシンクの排水口に取り付けてフランジナットで固定します。樹脂製ということで、あまり強く締めると壊れるかも?と思い締め付け工具を使わずに手の力だけで締めましたが、後に漏水してしまいました。ちゃんと締め付け工具で強く締める必要があるようです。

次に本体をシンクフランジに取り付けます。この接続の部分はゴムになっていて、そこに本体をはめ込むことになっているのですが、はまっているのかどうかわかりにくいです。このときに排水口が排水管と接続しやすい位置になっていることを確認しておく必要があります。適当につけるとやり直しになってしまいます。はめ込みが完了したら締め付けバンドを締めます。
※ネットの情報ではうまくはまれば、本体が落ちてこなくなるということになっていますが、一部しかはまってなくても落ちてこなくなるので、念入りにはめ込んでおくことが重要かと思います。

付属の排水管はそのままだと長すぎて使えないので、適切な長さに切ります。カッターだとちょっと大変かもしれません。自分はノコギリがあったのでそれを使いました。DIYキットなら塩ビ用のノコがついています。切る長さを間違えると大変なことになってしまうので、しっかりと調べるのが良いと思います。

あとは排水管を接続して、センサーケーブル、電源ケーブルとアースを取り付ければ完成です。

電磁弁ケーブル

メーカは異なりますが、TERALの電磁弁はフロム工業のYS-8100に流用が可能です。ケーブルに手を入れるだけなので簡単です。

フロム工業からは、TERALの電磁弁と接続するための電磁弁ケーブル(型番:JWS-C-T 6千円ぐらい)が販売されています。ただこのJWS-C-Tの情報はネットでも見つからなかったので、どのようなものかTwitterでディスポーザーマニアさんに聞いてみたところ、JWS-C-Tを使えば接続できるが、ケーブルを購入しなくても既存のケーブルに手をいれれば接続できるということでした。

YS-8100の電磁弁ケーブルのコネクタは、なんと汎用の電源コンセントプラグになっています。こういう接続ケーブルというのは、メーカによって独自の形状になっていて流用できないことが多いのですが、フロム工業さんのコネクタは汎用製品になっていてDIYには最適といえると思います。

なのでTERALの電磁弁ケーブルに電源コンセントプラグをつければ、そのまま流用できます。古いディスポーザーの電源コンセントプラグを流用しても良いのですが、ケーブル同士をつなぐのはあまり安全ではないのと、コネクタはYS-8100の底にあるのでL字型になるコネクタの方がすっきりするので、Amazonで電源コンセントプラグを購入しました。買っても数百円ぐらいです。

TERALの電磁弁ケーブルは白色と黒色の線があるので、黒い線がコンセントの長い側(アース側)になるように差し込みます。これでTERALの自動給水をそのまま流用して自動給水のYS-8100への置き換えが完了しました。

取付工事を依頼する場合も、自動給水もお願いすると料金が跳ね上がることが多いのですが、この部分をDIYでできればかなり節約できるのではないでしょうか。ただし、ディスポーザーマニアさんからのアドバイスによると、「既設製品がパナソニック以外であれば、この方法で既設の自動給水装置の流用が可能です。ただし自動給水装置も消耗品です。ディスポーザー本体交換時に一緒に交換してあげると安心です。」とのことでしたので、10年近く使っている場合などは交換したほうがいいのかもしれません。
※自分は14年も使っているのに流用しましたが。

ちなみに

既存のディスポーザーの交換であれば、さほど時間もかからずに交換できますが、自分がやって何の問題もなかったかというと、実際には後になって漏水が見つかりました。原因はフランジナットの締め付けが足りなかったためなのですが、一応YouTubeの動画で紹介されているようにシンクを水を貯めての漏水確認はしていたのです。

ただポツポツと少しずつの漏水の場合、数分の確認ではわからないようで、翌日になって気づきました。交換後は時間をおいて漏水がないかを何度か確認した方が良いかもしれません。自分の場合、フランジナットを強く締めてからは漏水は見つかっていません。