DECOは Decompression(減圧)の略で、無減圧ダイビングではなくて減圧ダイビングに入ったことを意味します。ダイビングで「DECOが出た」とは、ダイブコンピュータ上に減圧停止の指示が出たことを意味します。

DECO(デコ)とは?

私たちが普段楽しむスキューバーダイビングは、無減圧ダイビングが原則となっています。たいていの場合、安全のために水深5mで3分の安全停止をおこなっていますが、減圧なしにそのまま(もちろん浮上速度は規定以下で)浮上しても問題ないことになっています。

ちなみに減圧とは?ですが、ダイビングで水中に潜ると水圧がかかって体内の圧力が上昇するために、呼吸をした際に含まれる窒素が血液内に通常よりもたくさん溶けるようになります。血管内にたくさんの窒素が溶けている状態で、水面に上昇すると圧力が下がって窒素が溶けなくなるわけですが、ゆっくりと窒素を放出させるために浅い深度で数分から数十分待機することを減圧停止と呼びます。

減圧停止が必要ではないレベルでのダイビング(無減圧ダイビング)が、通常のレクレーションダイビングで、窒素のたまり具合についてはダイブコンピューターが計算してくれます。

ここで長時間のダイビングもしくは深度の深いダイビングにより体内に溶け込んでいる窒素の量が増えてくると、この無減圧ダイビングでは減圧症が発生する危険性が高まってきます。このような状態になったとき、ダイブコンピュータは、水深○mで○分の減圧停止をするようにというように表示します。これをダイバーは「DECOが出た」と呼びます。これは無減圧ダイビングではなくて減圧ダイビングに入ったことを意味します。

DECOを出さないのが、レクリエーションダイビングの原則なので、ダイビングではDECOが出ないように気をつける必要があります。

万が一、DECOが出た場合、ダイビングコンピュータの指示に従って減圧停止をすることになります。最初のうちは5m3分などの短い減圧停止で済みますが、さらに窒素がたまると15分、30分と長くなっていきリスクも高まります。