2001年の年末に行ったフィリティヨ(モルジブ)の旅行記です。ハウスリーフは今一歩でしたが、パスでの強力なカレントで見たシーンに感動しました。
モルジブにはすでに4回行っていたのですが、マーレ環礁とアリ環礁のみだったので、次は他の環礁のファーフ環礁に行ってみることにしました。ファーフ環礁は1999年にフィリティヨにリゾートができたばかりで、まだかなりの手付かずの自然が残っていて、ハウスリーフもかなりきれいという噂でした。
スリランカ航空のUL461で成田からマーレへ。マーレで一泊した後、翌日に水上飛行機でフィリティヨに移動です。
早速、ハウスリーフでチェックダイブです。普段ボートダイビングで楽している身にはビーチダイビングはつらい...カスミアジが周りを長い間泳いでいました。餌付けされているのでしょうか?それにしてもあまり透明度が良くありません。ハウスリーフの珊瑚もかなりやられている感じです。話によると、リゾートができた当初は、珊瑚がきれいだったようなのですが、すっかり痛んでしまったようです。やはりリゾートは環境に対する負荷が大きいのでしょうか?
リゾートは自然感を重視して作ってあるらしく、できて2年しか経っていない割には、あまり新しいという感じがしません。けっこういい値段だっただけに、もう少し新しさを感じられると良かったのですが。
何回かチャネルのダイビングをしたのですが、そのうちの1回がウルトラカレントでした。強力な流れだったので、エントリーして水底で魚の様子をみるのが精一杯でした。ほとんど移動できませんでしたが、強力な流れの中でクマザサハナムロが水底を這うようにアゲインストの中を泳ぎ、ある場所まで行くと上昇して流されながらパクパクと食事をしていました。この延々と繰り返される光景はなかなか見ごたえがありました。
チャネルのダイビングの何回かはあまり魚が見られなかったのですが、一回はタカサゴ+クマザサハナムロの巨大な群れに、イソマグロが突っ込むという迫力のあるシーンが見られました。ただウルトラカレント後だったので、安全のためカメラとビデオを置いていってしまったのが残念...
他にはマンタ5枚と、マダラトビエイの20匹ぐらいの群れを見ました。マダラトビエイの群れははじめてみたのですが、アゲインストの中だったので、近づくのは難しかったです。
リゾートでのんびりした後、水上飛行機でマーレに戻り、夜発の成田行きで帰国しました。
きれいだと言われていたハウスリーフは今一歩でしたが、チャネルダイビングでのクマザサハナムロの群れは見ごたえがありました。かつてクマザサハナムロのあのようなシーンは見たことがありません。やっぱりモルジブはいいところだと思いました。