２００３年のGWに行ったエクスマス（オーストラリア）の旅行記です。ジンベイスイムのダイビングキャンプに参加しましたが、ほんとうにジンベイ三昧でした。
ダイバーなら一度は見てみたいジンベイザメ。これまでなかなか見ることが出来なかったのですが、どうやら確実にしかも満喫できるツアーがあるということで申し込むことにしました。それがWest Australia Travel & Dive Centre主催のジンベイザメを見るためのキャンプツアーでした。年に一回だけ、この時期に催行されるツアーで、専用セスナを使用してジンベイザメを独占できるというのが売りになっています。せっかくなので、ツアーまえに普通のダイビングを二日することにしました。ツアー料金は航空券を含まない値段で、一人なんと約５千オーストラリアドルです。高い．．．でもこの時代はまだ豪ドルが75円の時だったので良かったです。
ちなみにこの直前にいったモルジブクルーズで初ジンベイは達成していたので、あとはジンベイを満喫するだけです。
カンタス航空QF70で成田(20:05)発でまずはパースまで移動します。無事にゲートを出発して一安心していると、滑走路へ向かって移動中になぜか停止してしまいました。どうしたのかなと思っていると、機材にトラブルが発生したのとのこと。なんと！ゲートに戻って整備をやり直して、なんとか飛べるようにしますというアナウンスだったので、祈るように待っていたのですが、成田空港は付近住民との兼ね合いから離発着時間制限があり、午後１１時以降はいかなる場合も離陸できないということで時間切れとなりフライトはキャンセルになってしまいました。
この日は航空会社が用意した日航ホテルに宿泊することになりました。帰り便でキャンセルになったことはありましたが、行き便では初めてです。
成田を12:15に出発して、無事にパースに21:15に到着しました。
パースからエクスマスにスカイウエスト航空で移動です。本来は２日目にエクスマスに移動して、この日はNingaloo Marine Parkのターコイズベイで一日をのんびり過ごす予定だったのですが、到着が遅れたために半日しかいられませんでした。ターコイズベイはきれいな海岸でスノーケルでいろいろな魚をみれました。ちょっと風が強かったのが難点でしたが。
それにしてもエクスマスにはジンベイシュノーケルの看板がいたるところにあってメッカのようでした。街にはジンベイのモニュメントも。ジンベイシュノーケルの日帰りツアーでは、たとえ見られなくても、もう一度は無料でチャレンジできるとのことでした。
この日は普通のダイビングということで、ムイロン島での２ボートダイブでした。透明度はあまり良くなく、魚もあまりいません。３月にモルジブクルーズに行っているだけに、よけいに魚影の少なさが際立ってしまいました。
翌日はNavy Pierでのダイビングでした。ここは軍の施設の中にある巨大な桟橋で潜るものなのですが、エントリーしてびっくりです。魚影がすさまじく濃いです。しかもアジア近海では、あまり見られないような魚が沢山いました。西オーストラリアに生息している魚が集結しているという話だったのですが、確かにこのポイントは凄いです。昨日のダイビングとのギャップが激しすぎる．．．
いよいよジンベイツアーです。かなり若いゲストも参加していたのですが、話を聞くとワーキングホリデーでオーストラリアに来ているとのこと。ダイブ＆キャンプツアーなので船はあまり大きくありません。宿泊は近くのビーチに上陸してテントで寝ます。夕方にテントを張りに上陸するとハエがものすごいたかってきて大変でした。テントの準備が終わったら、船にもどって食事です。船にはそんなにハエはいませんでした。夜にテントに戻ったときにはハエはいなくなっていました。キャンプ場には水道はなく、トイレも簡易的なもので囲いもありませんでした。かなりハードなツアーでした．．．
まずは一本通常のダイビングを行った後に、セスナからの連絡を待ちます。最初の連絡までは、ほんとうに大丈夫なんだろうか？と心配でしたが、最終的には四日間で７匹のジンベイを見ることが出来ました。このツアーでは、発見したあとにまずはスポッターというガイドがジンベイの横を常に泳ぎ、ゲストはそれを目印にシュノーケルで移動します。海に入ってしまうと、ジンベイがどこか全然わからないのですが、このスポッターにはとても助かりました。
ジンベイはゆっくりとヒレを動かしている割には、かなり速度は速く、シュノーケルでも全力でやっとぐらいです。ついていけなくなると、船で拾って、またジンベイの前におろしてくれるのですが、三回ぐらいやるとヘトヘトになります。かなりハードな四日間でした。
一回だけダイビングでジンベイと会えます。通常は不可能なのですが、このツアーだけで可能とのことでした。ただダイビングだとスポッターが見えず、ジンベイの場所を探し当てるのに苦労しました。なんとか最後の方でジンベイを撮影できました。ダイビングだと下から撮影できるので貴重なアングルの写真となります。
このツアーにはセスナに乗って空からジンベイを見るツアーも含まれていました。セスナから見た海はとてもきれいでしたが、残念ながらジンベイは発見できませんでした。マンタは一匹だけ発見できました。
この後、エクスマスからパースに移動して打ち上げのパーティ（といっても日本からこのツアーの参加者したのは私達を含めても４人でしたが）後、パースを出発して成田に帰国しました。
かなりハードなツアーですが、専用のセスナの効果はかなりあって、ジンベイを満喫することが出来ました。もうジンベイは十分見たという気になりました。さすがに値段も高く、もう一度という気にはなりませんが、ダイビング人生のうちで一回はこういいう体験もいいかもしれません。ただエクスマスのNavy Pierだけはもう一度潜ってみたいです。ここは世界有数のポイントだと思いました。