2006年12月に行ったパラオの旅行記 Part2 です。
ダイビング3日目。この日がラストダイブです。ポイントはペリリュー2本+ブルーコーナの予定です。海況が心配だったのですが、とりあえず風は昨日と同じくらいのようです。この日からK夫妻がダイビングにやってきました。あらかじめ一緒のボートになるようにリクエストを入れておいたのです。K夫妻はHさんの知り合いで、このダイビングサービスの常連さんです。
ツムブリの川のような群れ
この日は再び天候が良くなく、途中から雨が降り出してきました。ジャーマンチャンネル付近では波も高くなかったのですが、ペリリュー付近ではかなりうねっています。コーナは波が高くて危険なので、その手前のペリリューウオールからエントリーすることになりました。予定ではコーナまで流して、最後にカレントフックを使って魚を見ることになっていました。期待のペリリューでしたが、ほとんど何もいない...エントリー直後は透明度が良かったのですが、コーナが近くになるにつれて悪化。結局はそのまま沖に流してエグジットになってしまいました。ただ最後にはツムブリの数十匹の群れ(川のように流れていました)を見れたので良かったのですが。水面にでてみるとかなりうねっています。とても2本目ももぐれる雰囲気ではなかったため、そのままジャーマンチャンネル付近まで戻りました。天気は非常に悪く激しい雨が降り続いています。ペリリューが一本になってしまったので、その後どうするかをガイドが皆に聞いて、結局は残り2本ともブルーコーナに潜ることになりました。
2本目を潜るためにブルーコーナに到着すると、ボートが約20隻ぐらいいます。さすが有名ポイントですね。この日はブルーホール側からの流れでした。2本目を潜った跡にジャーマンチャンネル付近の波のないところに船をとめて昼食でした。雨は降り続いています。ボートにはトイレがないので、上陸して用を足している人もいました。なかなかハードなダイビングです。こういうときはクルーズがうらやましいですね。
3本目は流れが強いということで、通常よりも沖合いからエントリーして、すばやく潜行してリーフの先端で待つことになりました。カレントフックが非常に役に立つシチュエーションです。かなり凄い流れの中で待っていると、ロウニンアジ7から8匹が流れてきて、近くでホバリングしました。同じ数ぐらいのネムリブカもホバリングしています。ロウニンアジやネムリブカは流れの中を行ったりきたりしているみたいでした。しばらくするとツムブリの群れがリーフから離れたあたりに現れました。グレーリーフシャークが通りかかったときに、次々と体をこすり付けていきます。GWにギンガメアジが同じようなことをするのを見かけましたが、ツムブリも同じことをするのをはじめてみました。最後のダイビングはなかなかエキサイティングでした。さすがはブルーコーナですね。
カマスとサメ
ロウニンアジ
これで今回のダイビングも終了です。帰りには雨も上がっていました。ボートはパラオのロックアイランドの内側を通っていきました。ここの風景は、私がパラオの中でも気に入っているところです。ただ帰りは眠いです。たいていは寝てしまうのですが、なにしろボートはかなりの速度がでているので気をつけましょう。このときも椅子から転げ落ちた人がいました。船の外に転がったわけではないので、大丈夫でしたがそれでも痛そうでした。
謹賀新年
この日は2006年の大晦日で、PPR(Palau Pacific Resort)ではNew Years Partyがあるということで、港に戻ってからは急いで器材を洗ってホテルに戻りました。パーティは宿泊者用なのですが、ここに宿泊されていたK夫妻に予約を入れてもらってあったのです。ホテルのベランダはあまり広くないのですが、なんとか器材を干してからPPRに向かいました。パーティは一人$100で、バイキング方式の飲み放題でした。なんとも豪華な食材が並んでいて、あれもこれもと食べているうちにあっという間に満腹になってしまいました。K夫妻は私たち以上に、海外でいろいろな体験をされていて、これまでの旅行など様々な話をしているうちにいつの間にかカウントダウンになってしまいました。ホテルには年越しそばも用意されていました。2007年を迎えてしばらく後にホテルに戻ることにしました。
ホテルに戻ってみると、こちらでもNew Years Partyをやっていたみたいで、1Fのレストランが騒がしくなっていました。私たちの部屋は2Fで音がかなり響いてきていましたが、すっかり疲れていたこともあってすぐに寝てしまいました。明日もダイビングだった人達には大変だったのではないでしょうか?
パラオ最終日です。ホテルをチェックアウトした後、PPRで一日過ごすことにしました。コンチネンタル航空のパラオ→グアムは夜中(2:30)発なので、ほとんど一日中過ごすことが出来ます。そのかわり出発する頃にはすごく眠くなってくるのですが。
PPRのビーチは完全にプライベートビーチになっていて、シュノーケルを楽しむことができます。時折雨が降ったりもしましたが、旅行中では最もいい天気でラッキーでした(もしくはダイビング中の天気が不運だっただけかもしれませんが...)。
パラオの空港ではセキュリティポイントを通過するときに飲み物を没収されてしまうので、チェックイン後に持っているジュースを飲んでおくことにしました。チェックインエリアでは椅子が空いてなかったので、到着口付近の椅子に座って休みながら飲むことにしました。ちょうど、JALの直行便が到着したところのようで次々と日本人が出口から出てきていました。今から旅行が始まるなんてうらやましいなぁと思いながら見ていると、『久しぶり~!』という声が(実際には違う言葉だったかも?)。さっちゃんに話しかけてきた方は、10月のラパスで一緒だったグループの一人でした(さっちゃんはすぐに気づきましたが、私は数分かかりました...)。いろいろと聞きたいこととかもあったのですが、夜中の到着で、送迎もありそうだったので話はあまりできませんでした。ダイビングをやっていると、ときおり世界の別の場所でバッタリ出会うということがあるのですが、ほんとにびっくりしました。こういう偶然もダイビングならではですね。今回の年末年始のパラオもガラパゴスで偶然に再会したHさんからのメールがきっかけでしたから。
今回のパラオは、リベンジでのペリリューダイビングだったのですが、ペリリューに潜れたのは一度だけで目標だったカジキやロウニンアジの群れは見ることは出来ませんでした。それでもいろいろなポイントには潜れたし、これまで見れなかったツムブリの川のような群れやロウニンアジの7~8匹の集まりが見れたので良かったと思います。K夫妻のおかげでPPRでの年越しもできましたし。