Cancun

2012年7月に行ったカンクン・コスメル(メキシコ)の旅行記です。今回の旅行の目的は、ジンベエシュノーケリングとセノーテダイビングでした。

旅行前

これまでにジンベエザメは、モルジブ、西オーストラリア、ガラパゴス、ラパスなどで見たことがあるのですが、メキシコ、カンクンのボルボッシュというところでは、時には100匹近くのジンベエザメが集まるという話を聞き、行ってみることにしました。何かの雑誌にセスナから撮影した写真があったのですが、まるでおたまじゃくしの群れのようにジンベエザメがうようよ泳いでいたのです。ほんとうにそんなに集まるところがあるのでしょうか?

このジンベエシュノーケリングを扱っているツアーはいくつかあるのですが、クラブアズールが扱っているプラヤデルカルメルからボルボッシュを経由していくコースが、モブラやフラメンゴが見られる可能性があるということで、利用することにしました。クラブアズールでは、カンクンから出発するツアーもあったのですが、ライフジャケット必須となってしまうため、ウェットスーツでも可のプラヤデルカルメルからのツアーしか選択しがなかったのも事実です。

せっかく遠く離れたカリブ海まで行くということで、ツアーをベースに少し延泊して後半はコスメルでのんびりすることにしましたGood Time 南の海の写真館のHPによるとターポンが見られるらしかったので、コスメルでも一本だけダイビングをすることにしました。ただこのツアーのアレンジがなかなかうまくいきませんでした。担当がイマイチだったようで、何度連絡しても、言ったとおりの日程にならず、何度も何度も間違いを訂正する羽目になりました。数ヶ月ぐらい前から依頼をしたにもかかわらず、5日前ぐらいになってやっと最後のフェリーの時間の調整が完了しました。これまで何度か クラブアズールを利用していますが、今回のようにうまくいかないのは初めてでした。中南米が得意な旅行会社だけに、もう少しがんばってほしいものです。

さてカンクンといえば、セノーテダイビングでも有名です。せっかくなので1日やってみることにしました。ツアーには含まれていなかったので、現地のダイビングサービスのクイーンエンジェルに申し込むことにしました。

フライトは行きが羽田発―ニューヨーク-マイアミ-カンクンで、戻りがカンクン-ダラス-成田着のすべてアメリカン航空となりました。変則的なルートですが、PEXタイプでこのルートだと安く確保できるということでした。 往路は羽田発のAA134で、朝6:50発なので、2時間前に行くとしたら4:50には空港に行く必要があります。当然始発では間に合わないので、前泊するかタクシーで行くしかなく、こんな使いにくいフライトでは、誰も乗らないのでは?と思ってアメリカン航空のサイトを見てみると、この羽田発のフライトについては40分前までにチェックインをすればOKとなっていまいた。これなら早朝の電車で間に合います。といってもなにかトラブルが起きたら、即OUTとなってしまうので、けっこうドキドキものでした。

1日目

幸いにも電車は定時運行で、問題なく40分前までにチェックインできました。40分前に長蛇の列になっているのでは?と思ったのですが、そんなこともなくほとんど待つこともなく荷物を預けることが出来ました。
これからニューヨークまでの長いフライトに耐えなえれば。。。と思っていたところ、NYまでの便が満席のためビジネスへアップグレードさせていただきますと言われました。マイレージのエリートメンバーなわけでもなく、理由はわかりませんがラッキーでした。これまで何度も旅行していますが、レギュラーメンバーでアップグレードされたのは初めてです。ひょっとするとツアーででている航空券ではなく、PEXタイプにしたためだったのかもしれません。おかげでNYまではとても楽に行くことができました。ほんとにビジネスクラスというのは別世界ですね...

Phone
ヘッドホンからして全く違います
Monitor
オンデマンドの映画は調子が悪いようで、
フライトの前半はほとんど見られませんでした。
Food1
ビジネスの機内食は美味しいんですね。
Food2
寿司なんかも用意されています

ビジネスクラスは他にもいろいろと食事が用意されているのですが、キリがないので省略したいと思います。とにかく、宝くじがあたったような気分でした(当たったことありませんが)。

ニューヨークJFK空港でのイミグレーションは長蛇の列になっていました。スタッフがトランジットの人は居ますか?といいながら歩いていたため、マイアミへのトランジットですと伝えると、GREEN CARD用の空いているところに案内されました。トランジットには2時間ぐらいはあったのですが、なんだかんだで時間がかかるので助かりました。ここで預けた荷物を受け取り、税関を通って再び預けなおします。ただ預けなおしの場所がわかりにくかったです。税関のところにあるベルトコンベアは税関用のもので違います。税関の扉をでたところにあるベルトコンベアに載せます。私達はさらにもう一枚の扉を出てしまい、スタッフに扉を開けてもらって戻る羽目になりました(一度出てしまうと戻れないのです)。

ニューヨーク - マイアミ間とマイアミ - カンクン間では食事はでません。ジュースは無料で飲めるのですが、機内食は有料で注文するようになっているようで、値段の書かれたメニューが用意されていました。カンクンに到着する頃には、すでに日本を出発して24時間ぐらい経過していてさすがに眠かったです。

ここから送迎車に乗ってプラヤデルカルメルのホテルに移動しました。 さっそくダイビングセンターに行って、明日のジンベエシュノーケルのピックアップ時間を確認します。ボルボッシュのジンベエシュノーケリングは、そのときそのときでジンベエの集まる場所が異なるため、出発時間や行く場所はいつも一緒というわけではないようです。私達がネットで調べた時にはピックアップは3時なんて書いてあったのですが、実際には6:30でした。さらに最近は、ボルボッシュではなくカンクンの近くに集まるらしく、一度カンクンの港に移動して船に乗るとのことでした。

Food3
タコスとセビッチェが美味しいです

ホテル近くのレストランで食事をとったあとは、バタンキューです。ガイドブックではカンクンなどではカードがほとんど使えるとなっていますが、プラヤデルカルメルもメインストリート沿いの店はカードOKでも、メインから外れた店になると、キャッシュのみの店が多いようでした。

ちなみに両替は、空港よりプラヤデルカルメルの町中の方が2割近くレートが良かったです(両方ともコミッションはかかりませんでした)。ひょっとして両替所が見つからないかも?と思って空港で少し両替しておきましたが、メインストリート沿いには、かなりの数の両替所があったので、その必要はなかったようです。

2日目

6:30 にホテル前にピックアップの車がきてくれて、カンクンの港まで移動します。港はカンクンのホテル街のさらに北側にあって、プラヤデルカルメルからは1時間少しかかりました。ボートが出るのは8:30ぐらいらしく、それまで港にて朝食を食べながら待ちます。他にもたくさんのグループがやってきていて、どうやら全体でボートの割り当てを調整しているようでした。このジンベエシュノーケリングは、朝食と昼食がついているのですが、朝食といっても、ちょっとしたスポンジケーキがあるぐらいで、ダイビングサービスの方で別にパンを用意してくれていました。

Food4
インスタントコーヒーやジュースもあります
Food5
ダイビングサービスが用意したパン

ガイドからの説明で、日焼け止めについては海の保護のため、Degradableのものにするようにとのことでした。Degradableとは分解性のものを意味するようです。また波酔いしやすいので、酔い止めを飲んでおくようにもいわれました。ガイドの方で、どちらも用意してくれていました。私達は酔い止めにはアネロンニスキャップを使っているので、日焼け止めだけ利用させてもらいました。

ダイビング雑誌などによるとアネロンニスキャップは、ある成分が含まれているためダイビングに使用するのは勧められないらしいのですが、酔い止めの効果がかなりあるし一日持続するため、波酔いしやすい私達にとっては必需品となっています。

SunBlock
日焼け止めと酔い止め
Boart
この日のボート。狭いながらトイレもありました。

8:30を少し過ぎた辺りで出発です。このころには、かなりのゲストが集まってきていて、ボートも十隻ぐらいは出るようでした。かなり人気のあるアクティビティのようですね。桟橋で写真を撮ってくれる人がいて、戻った時に記念写真として売ってくれるようです。ジンベエが集まるポイントは日によって違うので、そこまでの移動時間も早ければ30分ぐらい、遠いと90分のぐらいかかるということだったのですが、この日は2時間近くかかりました。

すでにかなりの数のボートがポイントに来ています。数+隻は来ているのではないでしょうか?こんなにボートがいて、ジンベエを見られるのかちょっと不安になります。シュノーケリングのスタイルは、他の地域のように一斉に全員が飛び込むのではなくて、2~3人を1グループとして順番にシュノーケリングするようになっていました。あらかじめ順番を決めておき、それまでは待機となります。このときは4グループぐらいに分かれました。必ずガイドとシュノーケリングをすることになっているようでしたが、このときはボートのガイドと、ダイビングサービスのガイドの両方がいたため、2グループずつ海に入れました。このため順番はすぐに回って来たのですが、もう一方のグループが入るまではピックアップに戻ってきてくれないので、ジンベエに置いていかれてからピックアップまでにかなり待つこともありました。

Video
ジンベエザメはすぐに見つかります

西オーストラリアのジンベエシュノーケリングでは、何m以内には近づいてはいけないなどのルールが決められていましたが、このボルボッシュのジンベエシュノーケリングでは、そういう細かいルールはないようで、けっこう近づいて見ることが出来ました。もちろん絶対に触らない、進行方向を妨げないなどの基本マナーは守る必要はあります。

そのジンベエですが、噂どおりにたくさんいて、すぐに見つかります。まずは最初のトライです。船がジンベエの前まで移動してくれて、そこから海に入ってジンベエを目指します。少しの間、ジンベエと並走できましたが、すぐにおいていかれてしまいました。ジンベエはゆっくりと泳いでいるように見えますが、一緒に泳ごうとするとなかなか大変です。置いていかれたところでボートにピックアップしてもらって次の順番を待ちます。シュノーケリングする前は、ジンベエはプランクトンが発生してくるからこそ集まってくるわけで、ひょっとすると凄い透明度が悪いのでは?と心配していましたが、透明度そのものは、そこそこ良かったです。ただ水中は浮遊物が多くて、写真を撮影すると写り込んでしまうことが多かったです。

ジンベエザメです!
NEX-5 16mm+ワイコン
かなり近づけます
NEX-5 16mm+ワイコン
ジンベエザメは
けっこう速いです
NEX-5 16mm+ワイコン

2回目が終わったところで、まだ慣れていないこともあって、かなり疲れました。海は荒れてはいませんが、それでもそれなりに揺れます。その中で全力でのシュノーケリングです。それでもがんばって皆、繰り返しま す。4~5回目ぐらいのときは、長めにシュノーケリングできました。ジンベエが水中で交差したり、並行した泳いだりすることがあり、そんなシーンを見られるのはこのポイントだけなのではないでしょうか?最終的には50隻ぐらいが集まっていたと思いますが、それでも他のボートのゲストとかぶることはあまりなく、十分にジンベエザメをみることができました。

潜っていってしまいました
NEX-5 16mm+ワイコン
ジンベエザメが二匹同時に見られます!
NEX-5 16mm+ワイコン
大きな口です
NEX-5 16mm+ワイコン

2時間ほどしたところでシュノーケリングも終了です。カンクン近くのイスラムへーレスまで戻って昼食でした。昼食はサンドイッチとセビッチェでした。セビッチェはボートクルーが作ってくれるのですが、とても美味しかったです。ビールやジュースも用意されていました。水も用意されているので、持参する必要はありませんでした。その後港に戻って、再び1時間 ほどかけてホテルに帰りました。

Beach
イスラムヘーレスのビーチはとてもきれいでした
Food6
昼食のセビッチェとサンドイッチ

夕食を食べるためにメインストリートに行ってみると、なにやらデモをしていました。このメインストリートは端が見えないぐらいにずっと店が続いています。ここには多くの観光客が集まってきていて、とても賑やかです。ただメインストリート沿いの店はどれも結構高いです。

MainStreet
メインストリートは観光客で賑わっています
SevenEleven
セブンイレブンもありますが、
おにぎりはありませんでした

レストランは地球の歩き方 リゾート カンクンに載っていた店のLa Pamillaに入ってみることにしました。セビッチェを頼んでみましたが、さすがに高いレストランだけあって盛りつけ方がきれいです。ただ味については昨日の安いレストランと、ジンベエシュノーケリングの昼食に出たものと、区別できませんでした(どれも美味しいです)。

Beach
セビッチェの盛り付けは、さすがレストラン
Food6
タコスも美味しかったです