Sony α6000用のハウジング(neewer製)についてのアクセサリ装着編です。
底面にベース装着用のネジ穴があいているので、INONのグリップベースD4とM1を装着してみたのですが、M1はネジの間隔が合わず、またどちらのネジが長すぎてベースを固定することができませんでした。私はD4にスペーサとして厚手の両面テープを貼ってみました。一応使えるのですが、クッション性があるために、少しぐらつきます。
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INONグリップベースM1の方が間隔が広いです
※中央のみ+スペーサならなんとかなるかもしれません
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INONグリップベースD4にスペーサとして両面テープを
たくさん貼ってみました
amazon.comで探してみるとMEIKONからセットでグリップが出ているのですが、実際には単体で購入してもちゃんと固定できないようです。アームについてはエニグマさんのブログで検証が行われているので参考にしてみてください。
ハウジングにはM67のネジが切ってあるので、INONのワイドコンバータUWL-H100 28M67を装着してみました。
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ワイド端(16mm)では四隅がケラレます(陸上)
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20mmでケラレはほとんどなくなります (陸上)
1インチのセンサーのカメラでは問題なかったのですが、陸上での撮影ではやはりAPS-Cともなるとワイド端では四隅がケラレます。20mmまでズームすると、ほとんどケラレがなくなるようです。UWL-H100は0.6倍となっているので、20mm x 0.6倍 x 1.5(APS-C→35mm換算) = 18mm(35mm換算)相当ぐらいにはなるようです。室内で試してみましたが、AFの動作に問題はありませんでした。
ただし水中に付けると屈折の違いから画角が広がるためにワイド端でもケラレはほとんどなくなります。
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水中ではワイド端でもケラレはほとんどなくなります
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左の写真の左下を拡大したものです。
画像処理でケラレを強調してみるとわずかに残っている
ことがわかります。
画像処理をおこなって強調してみるとケラレがあることがわかりますが、そうでなければ目立たないレベルかなと思います。計算上は16mm x 0.6倍 x 1.5(APS-C→35mm換算) = 15mm(35mm換算)ですが、水中で画角が広がるため実質的には陸上で実験した18mm相当と言えそうです。
amazon.comではCamDiveからワイドポートが発売されています。ワイドポートといっても、ポート交換するのではなくて、ハウジングのレンズの前面につけてエアーレンズのようにして使います。0.7倍とのことなので、16mm x 0.7倍 x 1.5(APS-C→35mm換算) = 16.8mm(35mm換算)相当になるようです。
日本に送る場合もFREE Shipping(送料無料)だったので注文してみました。
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フィルターが同梱されていました
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装着するとこんな感じです
でかいポートを前面に付けるので、かなり巨大になります。大きなレンズフードが付いています。このポートは前面の凸型のガラスと、裏面の平面ガラスが密着されて内部は空気で満たされるようになっているのですが、水中で使おうとしたところいきなり水漏れしてしまい使うことができませんでした。確認したところ枠が緩んでいたために水漏れしたようです。レンズフードの位置を調整しようと回したことがあったので、そのときに枠も一緒に回ってしまっていたようです。
その後の旅行で締めなおして使っていたのですが、やっぱりすぐに緩んできてしまい、その状態で塩抜きの桶に入れたりすると水没します。再び締め直しを繰り返しているうちにネジ山が弱くなってきて、強く締めようとしても空回りするようになってしまいました。あまり使い物にならなそうです。
キットレンズのSELP1650(E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS)の最短撮影距離は25cm~30cm(センサーからの距離)でマクロ向きではありません。INONのクローズアップレンズUCL-165M67でどこまで近づいて撮影できるようになるのか試してみました。
ズームはテレ端(望遠側)にして少しづつ被写体に近づきながら、どこまでAFが合焦するか試します。AFは中央一点のAF-Sの設定です。
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実験には雪ミクさんに協力してもらいました
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テレ端でハウジング前面から
19cmぐらいまでピントが合います
テレ端では、ハウジング前面から19cmぐらいまでピントが合いますが、クローズアップレンズをつけると10cmぐらいまで近づけるようになります。
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クローズアップレンズ無しでピントがあう限界の写真
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クローズアップレンズをつけるとここまで近づけます
クローズアップレンズは単に近くまで寄れるようになるだけなので、ハゼなどの警戒心が高い被写体には使えませんが、ウミウシなど近づける場合には、かなり効果がありそうです。ただし、クローズアップレンズを付けた場合にはピントが合う範囲がとても狭くなるので注意が必要です。実験ではピントが合うのは10cm~16cmぐらいまでで、16cmよりも離れるとピントが合いませんでした。
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クローズアップレンズを付けると
10cmぐらいまでピントが合います
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クローズアップレンズを付けると
これ以上離れるとピントが合いません。
ハウジングで想定されているレンズはキットになっているSELP1650ですが、他のレンズでも使用できるものがあります。amazon.comのハウジングのQAに使えるレンズの報告がありますが、エニグマさんがこのハウジングで使用できると思われるレンズの一覧表を作ってくださっています。参考にしてみてください。