Canon PowerShot G15による水中撮影のレポートのハウジング編です。
G15そのものが、コンパクトデジタルカメラの中でもかなり大きいこともあって、G15のハウジング(WP-DC48)もかなりの大きさがあります。見た目はG10のハウジングよりは少し小型化されているようですが、重量は逆に重くなっています。カメラ本体はG15の方が少し軽いのですが、トータルではほぼ同じでした。
G10 | G15 | |
カメラ本体の重さ(実測) | 402g | 348g |
ハウジングの重さ(実測) | 545g | 589g |
合計 | 947g | 937g |
拡張版はG10と同じくハウジングと一体化されていなく、レンズの部分にはめ込むようになっています。この分、取り回しがちょっと悪くなっていますが外部ストロボを使うときにははずせるというメリットもあります。
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左がG15で、右がG10です。どちらも大きいですね。
G15の黒いダイアルは露出補正と撮影モード切り替え用です
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G15はハウジング+本体(メモリカード、電池込み)で約1kgです。
G10とほぼ同じですね。コンデジとしては重いです。
水中では浮力があるため、純正のウェイト2枚をつけることが推奨されています(G10では4枚でした)。
基本的に水中ですべての操作ができるようになっていますが、電子ダイアルとコントローラーホイールはハウジングから操作できません。Sキーを押しながら上下ボタン押すことで電子ダイアルが、左右ボタンでコントローラホイールをまわしたのと同じ操作ができるようになっています。ストロボがポップアップ式になっていますが、ハウジングにストロボをポップアップさせるためのレバーが付いているので、ポップアップせずにハウジングに入れてしまっても、ハウジングからストロボをあげる事は可能です。
撮影モードと露出補正は陸上同様に水中でもダイアルで変更できるので、かなり素早く出来ます。特に撮影モードにカスタム1、カスタム2が用意されているので、事前に撮影パターンを想定して設定しておけば、水中でも切り替えは簡単に出来ます。動画ボタンが赤色になっていてわかりやすいのは助かりますね。
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液晶側の写真。
左上のレバーはストロボアップ用です。赤いボタンは動画ボタンです。
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かなり大きいレンズ面
曇り防止のために二重になっています。
レンズ面は二重にして曇り止め対策がされています。G10も同じ二重となっていました。これまで水温27℃ぐらいにしか潜ったことがないので、寒い海での効果についてはまだ実感できていませんが、いまのところ乾燥剤なしで問題はほとんど起きていません。
開閉の部分にはロックが付いています。ロックをOPENの方向にスライドさせながら、レバーを引くと外れます。ダイビング後は裏蓋が密着して開けにくいことがありますが、レバーをそのまま目一杯引くと、てこの原理で少し裏蓋が開くようになっていて便利です。
ここまではG10とだいたい同じだったのですが、いくつか改良されたところがあります。ひとつはハウジングの上部にアクセサリを取り付けるための場所が用意されていることです。ここにフォーカスライトや外部ストロボをつけることができます。これはG10にはありませんでした。
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ロックの部分
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アクセサリを取り付ける場所が用意されています
もう一つは外部ストロボ用の光ケーブルを取り付けるためのアタッチメントが付いていることです。これもG10にはありませんでした。
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フラッシュ発光部分に...
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このように付属のアタッチメントを取り付けることができます
これで外部ストロボがとても使いやすくなったのではないでしょうか?
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INONのシューベース
左下のコの字型の部品がキャノン用アクセサリスペーサーです。
INONからは、このハウジングに対応するシューベースや光ケーブルなどについての情報がHPで公開されています。またクローズアップレンズやワイドコンバーターを外付けできるレンズアダプターベースも用意されています。
ハウジング上部のアクセサリ取り付け部にライトやストロボを付ける場合にはシューベースが必要となりますが、INON製の場合キヤノン用アクセサリーシュースペーサーが必要となります。 2012年10月25日以降出荷分の「シューベース」には、「キヤノン用アクセサリースペーサー」が 同梱されているということだったので、内容を確認して買う必要があります。私も店で取り寄せてもらう時に、スペーサ同梱を指定しました。
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外部ストロボセットアップ例
アームを使ってシステムをちゃんと組む方がいいとは思いますが、アクセサリ取り付け部にストロボをつければ、コンパクトに(安価に)外部ストロボを使えるようになります。
・ シューベース (\3,675)
・ L型光Dケーブル・2穴ゴムブッシュセット (\6,678) ... ケーブルの長さによって値段が違います。SSならもっと安いです。
・ S2000ストロボ (\39,900)
・ Zジョイント(\1,575) ... S2000の下に付けます(シューベースとつなぐために必要です)
で組んでみたのが右の写真です。
※右の写真の光ケーブルは、L型光Dケーブル・2穴ゴムブッシュセットとは別のものを使っています。