旅行前

2003年の3月にモルジブクルーズ(サザンクロス)に参加した後、しばらくモルジブに行ってなかったのですが、久々に魚影の濃い海とマンタを見たくなり、前回同様に乾季のモルジブに行くことにしました。前回のクルーズではかなりダイビングを楽しめたので、ダイビングをするならクルーズがいいとは思ったのですが、現在ではいろいろな船が就航していて、どの船がいいのかで迷いました。本当はジャグジーのある船が良かったのですが、ソレイユは乾季はヨーロッパ向けになっていて断念。ゲストの意向でポイントを決める船というのもあって、これは良いかも?と思ったのですが、もしマクロ派が集まっていたりしたら悲惨かも?などと考えをめぐらせた結果は、王道(?)ともいえるジンベイ+大物系のブルーシャークⅡに参加することにしました。すこしはリゾート気分も味わいたかったので、クルーズ+バドゥ2泊の10日間の旅にすることにしました。

飛行機は月曜日帰りだと直行便になるスリランカ航空にして、旅行会社はカードを作成すると割引となるキャンペーンをやっていたSTWorldにしました。

1日目

土曜発のスリランカ航空はコロンボでの乗り換えです。帰りは直行便だったので、往路のコロンボでお土産を買っておこうと思いきや、いつの間にかコロンボの空港がリニューアルされていて、乗り換えがえらくスムーズになっている...なんと到着ゲートのすぐ隣がマーレ行きのゲートになっていて、すでに搭乗手続きが始まっているではないですか。周囲にはお土産屋が見当たらないし。ここまでスムーズにしなくても。せっかくの外貨獲得のチャンスなのに。いちおう土産屋があるであろう方向に10分ぐらいは歩いてみましたが、あきらめて素直に搭乗手続きをすることにしました。5日も有給休暇を取って来ているのに、お土産無しでいいんだろうか。(本当は高くてもマーレとかで買えばいいんですけど)

マーレに夜到着後に、ブルーシャークに乗船です。クルーズだとマーレに宿泊する必要が無いのが嬉しいですね。ブルーシャークⅡは、内装はウッドをかなり使っていて、雰囲気はとても良かったです。寝室はダブルベッド+シングルベッドになっていて、エアコンは部屋ごとに設定できます。洗面所がちょっと暗いのが難点ですが、クローゼットやドレッサーもあって使い勝手は良かったです。アメニティは全く無いので、すべて持ち込む必要があります。船の説明を受けた後、器材をロビーにおいて部屋に戻りました。すでに遅い時間だったので、バタンキューでした。

ちなみに...その後に他の旅行会社でスリランカ航空で来た方から、今回のスリランカ便は運行するかどうかが直前まで不明だったらしく、その方は出発するかどうか不明の状態で名古屋から成田まで来たとのことでした。私たちは、そんなことは露しらず、のんきに搭乗したのでした。事前にSTWorldからは何の情報も無く、あいかわらずの旅行会社だなぁと思ったのでした。まぁ問題なくモルジブに来れたのだから、知らない方が余計な心配しなくて済んだので良かったのですが。

2日目

ダイビング1日目です。船は昨晩は移動せず、マーレに停泊したままでした。到着の夜は眠くて何も出来なかったので、少し早めにおきてカメラなどのセッティングを行いました。まもなくブリーフィングが始まりました。ブリーフィングではポイントについて丁寧に説明してくれます。このときに朝食の卵のリクエストをボードに書いておきます。朝のダイビングは朝食前で、一日のスケジュールは、ダイビング-朝食-ダイビング-昼食-ダイビング-夕食という順序が基本とのことでした。

一本目は北マーレの南端のKiki Reefでした。モルジブではチェックダイブが必須となっていることもあって、一本目はチェックダイブ扱いでした。潜ってみるとあまり透明度が良くありませんでした。エグジット後にはエアの残圧も聞かれました。なんでもエアの消費などをチェックするとか。場合によってはチームを変えることもあるということでしたが、今回はそのままになりました。チームは3チームで、1チームに5~6人でした。

ちなみに今回のクルーズには、某雑誌の取材が入っていました。春ごろの雑誌に載るそうです。カメラマン兼ライターの方が一名で乗船していました。ポイントは一緒ですが、ガイドを1名専門につけて、コース取りなどはまったく別で潜っていました。


朝食の卵料理

朝食はアメリカンブレックファストですが、ご飯も用意されています。朝食のご飯にはオーストラリア米を使っているとのことで、美味しかったです。ふりかけも用意されていましたが、好みがあれば持参してもいいかもしれません。夕食にはタイ米を使っているとのことでした。

2本目は、南マーレのKuda Giri Wreckです。沈船ポイントですね。全く大物という感じではなく、普通のリゾートダイビングと同じだなぁと思っていると、一度だけイソマグロ数匹の群れを見かけました。水温は28℃ぐらいで、モルジブにしては冷たい感じです。ダイビングからあがっても、風がなんか涼しいような?ほんとにこれがモルジブ?今年は日本はこれまで例が無いような暖冬で、世界規模での異常気象がさけばれていますが、モルジブにも影響がでているのでしょうか?

NIKONOS-V 20mm
イソマグロ
NIKONOS-V 20mm
ロウニンアジの群れ

3本目は、再び南マーレのMedu Faru。エントリ直後からアゲインストを這って進むようなハードなダイビングでした。最初にオニカマスが一匹。途中からはドリフトで、最後にロウニンアジの10匹程度の群れを見つけるも、流れがきつくエアの残りも無くて追えませんでした。大物狙いをうたっているクルーズだからなのか、メンバのほとんどは数百本潜っている人達ばかりなので、油断していると一番先にエアがなくなってしまいます。エアがなるべく持つようにするのにかなり苦労しました。それでも、いつも残量は最も少なかったですが。


周りに停泊していた船たち

この日は南マーレで停泊。夜中に移動するということはないようです。停泊は環礁内なので揺れは少なかったです。周囲には多くの船が停泊していました。まだ疲れが残っていることもあって、早々に寝ました。

3日目

一本目は南マーレのCocoa Corner。最初からずっとアゲインスト。10分ちょっと泳いだところで、35mぐらいでアゲインストの中で着底。これはきつい...一気にエアがなくなりました。途中でツムブリを見ただけで、かなり疲れたダイビングでした。この後に、船は約3時間ぐらいかけてアリ環礁の南部へ向けて出発。船の3階後方にあるデッキで昼寝することにしました。デッキチェアとマットがあるのですが、屋根が一部にしかなく、日陰の場所が少ないのが難点です。それでも天気も良く、気持ちよく寝ることが出来ました。環礁越えの間は外洋を航行するので、それなりに揺れました。

アリ環礁の南部に到着後はすぐにジンベイサーチの開始です。ブルーシャークⅡは12ノットの速度がでますが、ダイビング用のドーニの速度が遅いため、ドーニが到着するまではダイビングはできないので、シュノーケリングの準備をしてのジンベイサーチでした。


ジンベイを探しています

水面からは見つからなかったので、二本目はダイビングでのジンベイサーチです。ポイントはMaamigili Outで、ジンベイサーチのダイビングでは、1チームでのダイビングとなります。ダイビング中でも、水面でジンベイが見つかれば、ダイビングは中断して、ジンベイシュノーケルに切り替えるとのことでした。ジンベイサーチ中はなかなか気が抜けないのでけっこう疲れます。このダイビングではジンベイはでなかったのですが、トラフザメを2回見つけました。トラフザメはこれまでなかなか撮影できていなく、今回が初の撮影だったので、私たちにとっては良かったです。

二本目後の水面でのジンベイサーチでは、ジンベイは見つからず3本目もジンベイサーチのダイビングということに。ブリーフィング後に、ウエットに着替えて準備というところで、ジンベイ発見の知らせが。急いで後方のデッキに向かいます。スタッフが船のスクリューが止っている事を確認して、エントリー。みんな急いでジンベイの方に向かいます。先にスタッフがジンベイの方に行っていて、ジンベイの場所を教えてくれます。残念ながらジンベイはすぐに潜行してしまったようで、見れたのは最初にエントリした人達だけでした。ちなみに私は、みんながジンベイに向かっていくシーンをビデオに撮ってからエントリしたのでまったくみれず。そんなのんびりしたことをしている場合ではなかったか...気がつくと周囲にはたくさんのクルーズ船が集まってきていました。みんななかなか見つからないのでしょう。

NIKONOS-V 20mm
トラフザメ
NIKONOS-V 20mm
トラフザメ

三本目もジンベイサーチのダイビングでした。ポイントはSunIsland Outです。深場の方でトラフザメが泳いでいるのが見えましたが、さすがに追うのはやめておきました。最後にスマの群れがみれたぐらいで、あとは何もなし。透明度が悪い中、40分ぐらいジンベイを探して疲れるダイビングでした。この日はアリ環礁の南部に停泊しました。

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