2007年2月に行ったモルジブの旅行記 Part3 です。
ほとんどの方々はクルーズ後に下船して飛行機に乗るために、この日はダイビングができないのですが、私たちはこのあとリゾートに行く予定だったので、ダイビングが可能でした。一本目は昨夜のナイトダイブと同じMaaya Thilaでした。さほどダイバーも多くなく、透明度はよくありませんでしたがグレーリーフシャーク(5匹)、イソマグロ(5匹)やカマスの群れなどもみれてまぁまぁでした。二本目は大物ポイントを指定していたのですが、北マーレまで行ってみないと、どのポイントには潜れるかわからないとのことでした。一本目終了後にアリ環礁を離れて、北マーレに戻ってきました。一週間前にここからスタートしたのが遠い昔のようです。
パウダーブルー
サージョンフィッシュの群れ
二本目は結局はLions Headになりました。透明度は良かったのですが、魚影はさほど濃くなく、のんびりとしたダイビングだったのですが、最後にパウダーブルーサージョンフィッシュの群れと出会うことが出来ました。まさにモルジブといった感じで、とても絵になります。締めくくりにふさわしいシーンで、ダイビングも終了ということになりました。
三本目もあったのですが、下船の時間を考えると荷物をまとめる余裕がほとんどなさそうだったのでやめておくことにしました。ひとりだけゲストで翌日のフライトで帰る方がいらして、その方と取材の方だけが潜っていました。一部のゲストは、そのポイントでシュノーケリングをしていました。
器材についてはスタッフが洗って、干してくれます。天気も良かったので短い時間でかなり乾きました。下船はスリランカ航空の方々と同じ時間でした。この日のスリランカ航空のフライトはコロンボ経由だったため、シンガポール航空の人達よりも先に下船となったようです。ドーニで空港に向かうときに、シンガポール航空便の方々が見送ってくれました。最初は普通のお見送りだったのですが、なんと途中から小笠原式に!次々と海にとびこんでいくではありませんか!とてもびっくりしました。ほんとにノリのいい人達です。スタッフにはあとからかなり怒られたみたいですけど。かなり流れがあったようで、飛び込んだ人達があっという間に流されていっていたので、少し心配でした。
マーレの空港で、スリランカ航空で帰国される方々と別れて私たちはバドゥへ向かいました。スピードボードでの送迎だったので、約15分程度で到着しました。マーレからすぐ近くですが、環礁は北と南で異なります。バドゥはハウスリーフがきれいなことで知られているリゾートで、歩いて5分ぐらいで一周できるとても小さな島です。私たちは独立型のコテージに宿泊しました。清掃が行き届いていて、雰囲気はとてもよかったです。といっても一泊でも5万ぐらいするので、最近良く旅行しているタイと比べると、かなり高い値段のような感じがしてしまうのですが。
レストランは一箇所です。ここのリゾートは食事がすべて込みになっています。さっそく夕食を食べに行きました。モルジブでは席は固定になっていることが多く、窓際はそこをキープしている人が帰らないと移ることが出来ません。わずか2泊だったので、最後まで窓際には移れませんでした。食事は和風ではありませんでしたが、少し日本人向けにアレンジしてある感じがしました。なかなか美味しかったです。一部いまいちな料理もありましたが。
朝6時にレストランの屋上(3F)に行って、ヨガのレッスンに参加しました。このリゾートでは、朝6時と夕方6時に無料のヨガのレッスンがあります。なかなか本格的でよかったです。ちょうど日の出・日没の時間帯だったので、雰囲気も良かったです。レッスンは45~50分ぐらいでした。ヨガが終わる頃が朝食開始の時間でした。
ビーチから隣のリゾートが見えます
朝食のあとにビーチでのんびりすることにしたのですが、この島のコテージの前にはかなりの木が植えてあるので、部屋からの見晴らしはあまりよくありません。しかも私たちの部屋のあった東側からは常に風が吹いていたので、別の場所でのんびりすることにしました。パラソルなどは用意されていないので、木陰を見つける必要があります。小さな島ということで、ゲストは少なめなのですが、木陰もあまり多くなく、一箇所に集まり気味になるのがちょっと残念でした。
少し休んだ後に、さっそくハウスリーフでシュノーケリングをしてみることにしました。ヴァドゥは、ハウスリーフがきれいなことで知られています。ダイビングセンターにハウスリーフの流れ(方向と強さ)についての情報があります。島の東側はドロップオフになっていて、環礁のパスになっています。環礁の外側から内側へ流れがあるときには透明度がよくなります。この日の午前は、外側からの流れだったので透明度がよかったです。ボトムは30mぐらいあるらしいのですが、はっきりと見ることができました。クマザサハナムロやハナタカサゴの群れがきれいです。カスミアジとロウジンアジも何匹か住み着いているようです。他にもいろいろな魚がいます。流れの強さは情報では、5段階中の2になっていました。このぐらいならアゲインストでも問題ありませんでした。この東側には監視員がいて、流されていないかどうかチェックしています。一度、島からかなり離れたところを泳いだところ、注意を受けました。この東側は環礁のパスになっているため、頻繁に船が通過します。あまり島から離れると、船との接触の危険性もでてくるのでしょう。
カスミアジ
ツカエイ
島の西側はかなりの遠浅で、干潮だと浅くてシュノーケリングがやりにくいです。水上コテージは西側です。西側でも、環礁の外側から流れが来ているときには透明度があがります。浅い砂地に水面の光の揺らぎがうつって、とてもきれいでした。東側ほどは魚はいませんが、エイを何匹かとツマグロなどを見かけることができました。ついでにゴマモンガラもたくさんいましたけど。
ハウスリーフでのダイビングもしてみたかったのですが、チェックダイブが必要とのことで、今回はあきらめることにしました。この日しかダイビングができないところで、11時にチェックダイブをやってしまうと、ハウスリーフにはせいぜい1~2本ぐらいしか潜れなさそうですからね。しかもチェックダイブではカメラ禁止でしたし。他のリゾートでは、クルーズ後の場合にはチェックダイブが不要になることもあるようなのですが、ヴァドゥはこのあたりは厳しくやっているようです。
昼食のあとに少し休んでから、二回ほどシュノーケリングを楽しんだころには夕方になっていました。夕方になると西からの日差しが強く休む場所の確保が大変でした。日よけには島の東側がいいのですが、この日は、ずっと東側から風が吹いていたのです。もう少し部屋からの見晴らしがよければ、部屋のベランダでもいいのでしょうけど。
夕方6時からは再びヨガに参加しました。内容は、そのときそのときで変えているようです。太陽の方向にむかってヨガをやることにしているようで、朝とは反対の方向にインストラクターがいました。その後、夕食をとって早めにねることにしました。明日は荷物をまとめる必要があります。
今日も朝6時にヨガです。朝食後に少し休んだ後に、さっそくシュノーケリングをしました。この日は、環礁の内側から外側の流れのようで、透明度がかなり落ちていました。昨日もそうでしたが、この日も東風が強く、東側のドロップオフは波が高くシュノーケリングをしていると波酔いしそうでした。酔い止めを飲んでやっとという感じです。乾季のモルジブは風も弱くておだやかだった記憶があるのですが、異常気象の影響がこんなところにもきているのでしょうか?西側は風と波が島でさえぎられるので、非常におだやかなのでしたが。
チェックアウトは12時だったので、昼食前に荷物をまとめておきました。この日のスリランカ航空は成田直行なので、出発時間が遅い時間になっていたため、島のボートも19:15と遅めの時間でした。午後にもシュノーケリングを楽しんだ後、レストラン横でシャワーを浴びてさっぱりしたところで、夕方のヨガに参加しました。この日のヨガは盛況で、マットが足りないぐらいになっていました。
スピードボートに乗り込んで、出発を待っていると、なんと船が故障したらしいとのこと。別の船を待つということで、一度船を下りることになりました。空には星がみえてきれいです。そういえばクルーズでは星を全然見ていませんでした。一時間近く待ったところで、別の船がなかなか来ないので、島にあった遅い船で行くことに。それなら、すぐにその遅い船でいけばよかったのにと思いつつも、まぁモルジブに、そんな段取りのよさを求めてもしょうがないですよね。飛行機の時間には、まだ余裕があるし。
空港では、すでに旅行会社がチェックインを済ませておいてくれていましたこの日はスリランカの大統領が来ているとのことで、セキュリティチェックが厳しいといううわさがありましたが、実際にはいつもどおりでした。STWorldでは、タビカというカードで料金を支払うと、最近マーレにできたビジネスラウンジを使うことができるという特典があります。今回、これを利用したのですが、このラウンジは食べ物の充実度はかなり高かったです。カップヌードル、アイスなども揃っていました。ネットができるパソコンもありましたが、残念ながら日本語フォントが入っていませんでした。
スリランカ航空のフライトは、出発が1時間近く遅れましたが、後はトラブルはありませんでした。
今回もダイブクルーズは、ジンベイをはずしたりと前半は今一歩な内容でしたが、後半はマンタポイントはかなりよかったですし、他にも面白いシーンをいくつかみることができたので、満足のいくものでした。特にクルーズの雰囲気がとても良くて、ゲストに恵まれたという感じがします。リピータの方々が何度も参加するのもわかるような気がしますね。