2009年7月に行ったダイブクルーズ(ブルーシャークⅡ)の旅行記です。ブルーシャークⅡは、2007年の2月に続いて2回目です。ヴァドゥも二回目ですが、アダーランにリニューアルされてからは初めての滞在でした。
会社の夏休みはお盆の時期に一週間となっていたのですが、リーマンショック以降の不景気のなかで、コスト削減のためにお盆休みの3日間を7月末に移動することが決まり、急遽旅行の計画を立てることになりました。7月末ならお盆休みと違って値段も安く済むのでこういう変更は大歓迎ですね。噂によると、電力需給が逼迫する7月末に会社を休みにすると、電力会社との契約で安く済ませることができるのだそうです。
行き先はいろいろと検討したのですが、これまで乾季にしかモルジブのダイブクルーズには行ってなかったので、雨季のモルジブに行ってみることにしました。クルーズは2007年の2月に乗船したブルーシャークⅡを再び利用することにしました。クルーズ後は、ヴァドゥに二泊してのんびりすることにしました。スリランカ航空の場合、土曜日帰りではなくて、月曜日帰りのフライトにすると、追加で二泊できます。ヴァドゥは前回も利用したリゾートですが、2009年の春にアダーランとして大幅にリニューアルされています。なんと全室水上コテージのバトラー付きになったとか!
5月になって、スリランカ航空が全便を香港経由にすることになったとの連絡が入りました。月曜日の帰国便は、これまでの夜遅くではなくて朝早くになってしまうとのこと。これでは、ヴァドゥにのんびりすることが出来ません。あきらめて土曜日帰りの便にしようと考えていたところで、香港経由への変更は中止になったとの連絡がはいりました。結局のところ、月曜日帰りのスリランカ便に戻しましたが、直行便は使えず、前回よりは早めの時間の便になってしまいました。
スリランカ航空UL455で成田(13:20)→コロンボ(18:50着)、ここでUL103に乗り換えて(20:10発)→モルジブのマーレに21:05に到着です。モルジブは日本より4時間遅れです。ちなみにコロンボは3:30遅れです(以前はまさか30単位の時差があるところがあるなんて知りませんでした)。他のフライトでくるゲストを待っている間に、荷物をドーニに移して、器材のセッティングをしておきます。全員揃ったところで、ドーニでブルーシャークⅡに移動して乗船です。船ではウエルカムドリンクが用意されていました。船やダイビングの説明を受けた後に部屋に入ります。フライトがマーレに到着したのは現地時間の夜の9時ぐらいでしたが、部屋に入る頃には夜中の12時ぐらいになっていました。日本でいえば朝の4時です。眠いはずですね。翌朝は6:30からブリーフィングが始まるということで、カメラなどの準備はそこそこにして、さっさと寝ることにしました。
成田→コロンボ間の食事1
成田→コロンボ間の食事2
コロンボ→マーレ間の食事
やっとマーレに到着です
ドーニに乗ってブルーシャークⅡまで移動します
ウエルカムドリンクです。けっこう多い
少し早めに起きてカメラのセッティングをしたところで、6:30からブリーフィングです。寝たのが遅かっただけに眠い...ポイントまでドーニで20分ということで、ポイントのブリーフィングはドーニでの説明でした。チェックダイブとのことでしたが、特にマスククリアとかはなく、途中で残圧を報告したぐらいでした。ポイントはSunlight Thilaでマンタ狙いでしたがマンタは見つかりませんでした。スタッフが、雨季なのに透明度が良かったと言っていました。乾季を中心に潜ってきた私達にとっては普通ぐらいの透明度でしたが、これで良い方ということは雨季は透明度が良くないんですね。砂地のポイントなので、ハゼがたくさんいました。ドラキュラゴビーもいたのですが、撮影には失敗してしまいました。先日購入したPowerShot G10の初水中撮影だったのですが、シャッターボタンのつもりで電源ボタンを間違えて押してしまったのです(爆)。
手前に見えるのがご飯の釜です
早朝ダイビングの後に朝食です。パンとご飯の両方が用意されています。卵料理も用意されます。卵料理の注文は、早朝ダイビングに出発するときに、リクエストボードに記入しておくようになっています。バターが用意されますが、私たちがいったときには、ゲストが置いていったメロンパンになるペーストもおいてありました。朝食には日本米も用意されます。ご飯については、23合炊ける炊飯器が最近になって導入されたそうで、なかなか美味しかったです。ご飯が好きな私としては、とても助かりました。リピータの方々はそれぞれ味噌汁やふりかけ・お茶漬けを持ってきているようでした。私は、リピータの方が置いていってくれたふりかけを使わせていただきました。感謝です。
二本目も北マーレのマンタポイントでした。クリーニングステーションでかなり粘りましたが、マンタはでませんでした。他のボートもたくさん入っていて、これではマンタがこないかなぁという感じでした。スタッフの話では、ここでマンタが見られないと厳しいなぁということでした。乾季だとアリ環礁でたくさん見られるのですが、雨季はなかなか見られないのでしょうか?
昼食。ミートソースは美味でしたが写っていません
二本目が終わったところで昼食です。スパゲティなどがでました。ミートソースはトマトの味がちゃんとでていて美味しかったです。サラダも一緒にでるので、野菜不足にならなくていいですよね。昼食後は、屋上の日陰で休みました。デッキチェアやマットが用意されているのですが、日陰が小さいのが難点です。この日は雨季ながら雲はほとんどなく快晴でした。アンカーを引き上げるウィンチを修理したところで、マーレ付近から出発です。
三本目は南マーレのKan Dhoona Thilaでした。隠れ根で透明度がわるかったせいか、エントリーまでかなり時間がかかりました。潜ってみると確かに暗いです。30m付近で、巨大なイソマグロが二匹泳いでいました。ギンガメアジがイソマグロが通過したあとに、寄り添うように泳いでいました。グレーリーフシャークとかに寄り添うシーンはなんどかみたことがありますが、イソマグロに寄り添うところははじめてみました。ギンガメアジの群れには、インドオキアジも混ざっていました。最後の方で、カスミアジの群れがいました。
カスミアジの群れ
ブルーシャークでは、最近になって三本目のダイビング終了後にデッキ前方でお茶とお菓子が用意されるようになっています。シャワー待ちの間にお菓子を食べながら待つことができるようになって便利になりました。もしくはシャワーを浴びて、ゆったりと紅茶を飲みながら夕日を見るというのもなかなかいいです。いろいろと工夫されていますね。夕食には昼間にスタッフが釣ったサワラの刺身がでました。どの料理も日本人向けの味付けのようで美味しいです。
夕方のお茶会?お菓子は日替わりでした
夕食には刺身がでました
下の黄色いバナナから食べていきます
早朝ダイビングは、朝食前に潜るのでダイビング前にちょっとした物が食べたくなります。船の後方デッキにはバナナがかかっているので、毎朝数本づつ食べました。上の方はまだこの頃は青かったですが、クルーズの終わる頃にはすべて黄色になっていました。
早朝一本目は南マーレのMedu Faruでした。最後の方で、巨大なロウニンアジが7~8匹通過していきました。一本目終了後に、アリ環礁の南部に向けて出発しました。アリ環礁までは3時間ぐらいかかります。途中、外洋を通過しましたが、特に揺れもなく穏やかな海のようでした。
朝からさっちゃんの体調があまり良くなかったのですが、一本目が終わったところでさらに悪くなり、この後のダイビングがしばらくできなくなってしまいました。夜中に乗船して、昨日は早朝からダイビングとちょっとハードだったのかもしれません。
アリ環礁に到着したところで、ジンベエサーチの開始です。ジンベエシュノーケリングについてのブリーフィングをした後に、昼食をとりました。ジンベエがでたら食事も中止するとのことでドキドキです。食事もそろろろ終わりになった頃に、船から煙が...なんだなんだ?スタッフが走っています。どうやらエンジンが故障したようです。すっかり船は動けなくなってしまいました。同じ頃に南マーレを出発した、他のクルーズ船にも抜かれてしまいました。船が動けなくなって、ジンベエサーチも無理かなと思っていたところで、ジンベエ発見!とのこと。こんな早いタイミングでジンベエ発見なんて、ひょっとして訓練?と思いましたが、どうやら船の真後ろを通過していったそうです。数名は直接、船からエントリーしましたが、すでにジンベエが船から離れてしまったために、直接は無理ということで、ディンギーで行くことになりました。ほぼ全員がディンギーに乗ったので、もう少しで沈みそうな状態です。なんとかジンベエの近くまで移動してエントリーしました。ジンベエは3mぐらいで小さめでしたが、その分泳ぐ速度もさほど速くなく、かなり長い時間一緒におよぐことができました。ジンベエが潜行しだして、ついていくのが無理そうになったところで泳ぐのをやめてディンギーのピックアップを待つことにしました。そのころには、他のクルーズ船も到着していて、シュノーケラーだらけになっていました。ディンギーにピックアップしてもらって、もう一度エントリーしましたが、さすがに疲れていたこともあって、あまり長い間ついていくことはできませんでした。
ドーニに曳かれています...
船の方は、ドーニに曳航されていました。環礁の内側にアンカリングしてエンジンを修理するとのことでした。それにしても、エンジンが故障して止まっている所に、ちょうどジンベエが通過したわけですから、不幸中の幸いといったところでしょうか?
二本目のダイビングはジンベエサーチのダイビングです。全員が1グループになって広がって泳いでダイビングでジンベエを探します。ということだったのですが、エントリー前にジンベエが見つかり、そのままエントリーして撮影開始になりました。こんなにすぐにジンベエが見つかるとは!しばらくジンベエを追いながら撮影したところで、ジンベエが見えなくなっていきました。
ずっと一緒にいたジンベエ
と思いきや同じジンベイがまた向かってきます。おーラッキーと思い、再び撮影です。またジンベエが遠くに行って...と思ったら、また旋回して戻ってきます。どうやらジンベエは同じ場所をクルクルと回っているようです。結局、エントリーしてからエグジットまでずっとジンベエが見られるような状態でした。途中には水深10m付近を別のジンベエが追加していきました。さすがに皆、途中からは飽きてきたようで、撮影する人もまばらになりました。どちらも体長は3~4mといったところで、どちらかというと小さめでした。これまで、何回かジンベエは見たことがありましたが、ここまで長い間ジンベエを見続けられたのは初めてでした。
三本目のダイビングは、ジンベエサーチと同じような場所でしたが、特にジンベエサーチは行わずに、リーフを流しながら、時々沖合いをチェックするコースでした。途中でイソマグロが通過したぐらいで、特に大物はでず、まったりとしたダイビングでした。
オープンエアでの夕食
この日の夕食は、デッキ前方でのオープンエアでの食事でした。雨季ながら、天気もかなり良く、そよ風が気持ちよかったです。船の方は、重大な故障というわけではなく、ねじが折れてしまったために煙が漏れるようになってしまったとのことでした。夜のうちには修理ができたようでした。エンジンがかかったときには拍手がおきました。