2012年1月に行ったモアルボアルの旅行記です。狙いはイワシの群れだったのですが...
GWに行ったフィリピンのマラパスカがなかなか良かったので、フィリピンで他に良さそうなところがないか調べてみたところ、モアルボアルではイワシの群れが見られるという記事を見つけました。これまで小魚の群れというとパラオなどで見たメアジの群れがありますが、イワシの群れは見たことがありません。モアルボアルはハゼなどもたくさん見られるようなので、ワイドとマクロの両方が楽しめそうです。ただ年末年始は風がちょっと強くて、乾季とは言えベストシーズンというわけではないようです。冬にベストシーズンというとタイのカオラックという手もあって、どちらにしようか迷ったのですが、やはりイワシの群れが見れるうちに行っておこうとモアルボアルに行くことにしたのでした。ダイビングサービスについてはWEB-LUEの記事で紹介されていたチキチキダイバーズにすることにしました。
今回の旅行ではワールドツアープランナーズ(WE)のツアーを利用したのですが、5日間のツアーなのにダイビングが9本もついています。9本の内訳は2ボート+1ビーチダイビングの3日分なのですが、これだと最終日のダイビング後からフライトまでの時間が17時間ぐらいになってしまいます。私たちは安全を見込んで一日延泊して6日間の旅行にすることにしました。年始の帰国を一日ずらすとフライトが少し安くなるので、延泊してもかえってトータルでは安くなるというのも理由のひとつです。
その後定期的にダイビングサービスのブログをチェックしていたのですが、なんと旅行の一週間ぐらい前になってイワシの群れがどこかに行ってしまったという書き込みが...イワシの群れが見られるうちにと思ってモアルボアルにしたのですが、う~ん困った。
前日までチェックしたのですが、イワシは戻っていないようです。行ったら戻っているかも?という期待をしつつも、可能性は低そうな感じがしたので、今回はビデオを持っていくのをやめることにしました。そのかわりモアルボアルでは、これまでに見たことのない魚がいろいろと見られそうなので、そちらの方に期待することにしました。
ちなみに フィリピン航空では2011年11月16日から手荷物預かりのルールが変更されていて、現在は23kgの荷物が二個までOKになっています。これまでは荷物は一個までだったので、ダイビング器材を持っていこうとするとかなり厳しかったのですが、二個までOKということで重量を気にせずに荷物の準備をしました。
成田 - セブ間の食事。
フィリピン航空PR433で成田からセブに向かいます。年末ということもあってかジャンボジェット機が使用されていました。さすがに古いだけあって、機内上映は映画が終了したあとに機材が動作しなくなったらしく、その後の上映はなくなり、読書灯も場所によってつかなかったらしく、おわびのアナウンスが流れていました。
マラパスカのときには夜は船で渡れないのでセブで一泊しましたが、モアルボアルには車で行けるので、送迎車に乗ってモアルボアルにそのまま向かいます。前回の旅行で空港の両替はあまりレートが良くないのはわかっていましたが、現地ではいろいろと忙しいかもしれないので、今回も空港で両替しておくことにしました。ドルの場合1ドル=41ペソで、円の場合100円=53ペソだったので、今回は円からペソに両替することにしました。
モアルボアルまでは車で3時間ほどです。途中1時間ぐらい走ったところで、コンビニでトイレ休憩がありました。シートベルトをかけるフックがはまらなかったので、この休憩のときに直してもらいました。なにしろさほど道幅が広くない生活道路を、バイクや他の車を追い抜きながら、かなり飛ばして走ります。せめてシートベルトはしておくことにしました。
夜の10時ごろにモアルボアルのホテルに到着しました。チキチキダイバーズのスタッフが出迎えてくれて、いろいろと説明してくれました。ツアーの場合、簡単な軽食が用意されていて、部屋の冷蔵庫においてありました。機内食以降は何も食べていなかったので助かりますね。カメラのセッティングなどをして、バタンキューです。
今回の宿泊先 SOLE E MARE
用意されていた軽食
朝起きて水を出そうと思ったところ、いきなり断水しています。宿泊したホテルは、カバナ・ビーチクラブと一緒の経営だったので、カバナの受付に伝えたところ水がでるようになりました。カバナ・ビーチクラブはビーチに面していて、私たちが宿泊したソレ・エ・マレは細い道をはさんで反対側にあります。
朝食は7:00からです。ツアーには3食が含まれていてカバナ・ビーチクラブの隣のレストランで食べるようになっています。スタッフにチキチキダイバーズのセットと説明すると通じます。私たちは初日だったのでチキチキダイバーズのスタッフがきていてダイビングなどの説明がありました。本当はここでCカードなどを見せることになっていたのですが、すっかり持っていくのを忘れていました。朝食はジュース、パンと卵料理の組み合わせで、卵料理はスクランブルエッグや目玉焼きなど日によって変わるようでした。味はけっこうおいしかったです。
隣のレストラン
この日の朝食
8:00ダイビングセンター集合ということだったのですが、少し遅れて8:30集合になりました。年末年始ということで、かなりのゲストがいるようで、船も乗れるだけ乗ったという感じでした。この日は北側のポイントで、White BeachとDolphine Houseでした。 ポイントはいずれもマクロポイントで、数センチの魚を探しては、写真に撮るという繰り返しです。これまでマクロポイントでの写真撮影はあまりやったことがないのですが、なかなかピントが合わなくて難しいです。Canon G10にしてもSony NEX-5にしてもAF合焦のマークがでて撮影しても、拡大するとピンボケというのが多かったです。
事前のブリーフィングでは、スズメダイについてはスプリンガーズダムゼル、タルボッツダムゼル、ローランドダムゼルの幼魚の3種類を見て欲しいということだったのですが、いずれも見ることができました。特にハゼはこれまでに見たことがないシロオビイソハゼ、クロスジイソハゼ、ロングレイドワーフゴビーなどが見られました。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
ホワイトビーチの様子。ガイドブックとかなり違うような?
今回潜ったWhite Beachについては、地球の歩き方リゾート(セブ編)できれいな写真とともに紹介されていたので、最終日に来てみようと考えていたのですが、こうやってみてみるとごく普通のローカルな海水浴場で、写真のような雰囲気ではなかったので、ここにくるのはやめることにしました。ちなみに、1本目と2本目の合間に上陸して休憩するのですが、屋根つきの休憩場所は有料なので注意が必要です。二本潜ったところでダイビングセンターに戻ります。
昼食はカレーでした。味はまぁまぁです。アジア風の味付けなので、食べやすくて助かります。量は多いとは言えませんが、なんとか足りるぐらいでした。カパライでは毎食バイキング方式でたくさん食べられたのが懐かしく感じられますが、この方がかえって食べ過ぎなくていいかもしれません。
ランチはカレーでした。
ランチにはスープ(右上)がつきます。
ランチにはデザートもつきます
ツアーでは1日あたり2ボートと1ビーチが付いていたので、午後は1ビーチのダイビングにすることにしました。ちなみに2ボートはついていますが、すぐ近くのポイント分のみしか含まれていないので、遠いポイントにいく場合には追加料金がかかります。例えば午前のWhite Beachのダイビングは$30の追加料金がかかりました。メインのポイントと思われるPescadorにしてもGoby Ⅲにしても$30の追加料金がかかります。午後のダイビングにしても、ほとんどのゲストはボートダイビングに変更していたので、ほとんど毎ダイビング追加料金がかかると考えたほうがいいかもしれません。
1ビーチについては、午後のダイビングの船が戻ってからということで、3時過ぎの集合になりました。昼食後は少し時間が空いたのでビーチで一休みすることにしました。カバナ・ビーチクラブには狭いながらもビーチに休むところがあってデッキチェアも用意されています。プールもあってソレ・エ・マレの宿泊であっても経営が同じということで利用可能です。
狭いとはいえ、休めるところがあるとないのでは大違いですね。時折スコールがきました。乾季ということにはなっていますが、あまり天気は良くありません。
カバナ・ビーチクラブには休めるところがあります
同じ位置から海側を撮影。ビーチはすごく小さいです。
左手に海に突き出た展望台&桟橋があります
ビーチダイビングは文字通りチキチキダイバーズのダイビングセンターの前からのエントリーでした。ドロップオフまでの浅瀬を移動しているときに、ガイドの頭上すぐ上をプロペラを回しながら船が移動していきました。かなり危険です。エントリーしたあとにすぐに水底を這うように移動していたのでギリギリ大丈夫でしたが、中途半端な深度で潜っていたらぶつかるところでした。
ドロップオフまではすぐです。見れる魚は、White Beachとさほど変わりませんでした。透明度も同じようなものです。まぁ陸続きでそんなに離れているわけでもないので、大きな違いがなくても不思議ではありませんが。
夕食も昼食と同じような感じですが、サラダが付きます。ドレッシングらしきものも用意されます。写真に撮るのを忘れていましたが、デザートとしてフルーツも付いていました。
サラダ。というか生野菜といったほうがいいかも?
この日の夕食はランチに似ていました
ペスカドール島。スペイン語で漁師という意味らしい
この日の午前のダイビングはPescadorです。ボートで10分ぐらいで到着する小さな無人島です。イワシの群れが見られるポイントとされていたのですが、少し前から見られなくなってしまったということでブリーフィングでも説明に入っていませんでした。チキチキダイバーズのブリーフィングは船に乗る前にダイビングセンターで行います。iPadにスタッフの撮影したきれいな写真が入っていて、どんな魚が見られるか説明してくれます。このポイントのみどころは水深25mぐらいにいるスジハナダイやミナミハタと、岩穴に隠れているアーグスコメットとのことでした。
最初にカテドラルケーブに入ります。地形がきれいなポイントです。ケーブから出ると30mぐらいになっていて、そこでスジハナダイが何匹かいました。ブリーフィングではフチドリハナダイもいるかも?という話だったのですが、40mぐらいまでを見てもいなさそうだったので、あきらめて深度をあげることにしました。途中、ミナミハタがいました。パラオのブルーホールでも見ましたが、ケーブの裏側に逆さになって泳いでいるところはパラオと同じですね。
その後は、ほとんど垂直に切り立った壁沿いを進みます。ニタリをチェックして引き返すということだったのですが、結局はいませんでした。可能性があるということで、確率は低いようです。アーグスコメットについては何回か発見するも、写真にはうまく撮れませんでした。岩穴の奥にいることが多く、撮影しようとすると、そのまま奥に逃げていってしまいます。
午後はサウス側からケーブに向かって流します。潮があたっているところではコガネアジやインドカイワリなどが見られます。1本目でうまく撮影できなかったアーグスコメットを見つけようと、とにかく岩穴をチェックしていったところ、最後の方であまり逃げない個体が見つかりました。無事に撮影して一安心です。イワシの群れはいませんでしたが、いろいろな魚がいて面白いポイントです。
※帰国後に写真をチェックしたところ、無事に撮影できたのはシモフリタナバタウオでアーグスコメットではなかったことがわかりました。同じポイントにこんなに似ている魚が両方いるなんて...
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
この日の 昼食はカツフライ(?)でした。昨日は昼食と夕食が同じような感じの料理で、ひょっとしてこれが続く?と思ったのですが、ちゃんとメニューは変わるようです。この日は 午後のビーチダイビングをサンセットダイビングに変更してもらいました。集合時間までは時間があったので、昼食後はのんびりと過ごしました。隣にプールもあるので、少し泳いでみたりもしてみました。今日も雨がふったりやんだりで、あまりいい天気ではありません。
この日のランチ。フルーツもつきます
ときおりダイバーが練習しています
(写真は朝に撮影したものです)
時間に余裕があったので、シュノーケリングをしてみることにしました。海に入ってすぐのところで、ミヤコイシモチのコロニーがありました。テンジクダイといえば普通は珊瑚か岩陰にいるものだと思うのですが、このミヤコイシモチは、砂浜のくぼみに群れていました。その近くに砂地を這っている魚がいました。どうやらコウワンテグリのようです。ダイビングセンターのすぐ近くにある海に突き出た展望台&桟橋の周囲には小魚の群れがたくさんいました。ドロップオフ沿いを北側に流してみましたが、オヤビッチャなどのいろいろなスズメダイやクマノミなどがいました。しばらく泳いで見ましたが、地形的には同じなので特に見れる魚が変わるということはありませんでした。透明度は特に良いというわけではありませんが、なかなか楽しめます。場所によっては透明度があがることもありました。
夕方になってダイビングセンターに向かい、サンセットダイビングです。サンセットダイビングではニシキテグリの産卵シーンを見に行きました。赤いライトだと産卵をじゃましないということで、ライトに赤色のフィルターをつけてくれます。エントリーして産卵シーンが見られる場所にいってみると、ニシキテグリが何匹かいます。しばらくすると産卵がはじまりました。オスとメスが一緒になって浮き上がってぱっと産卵して戻ります。この産卵の瞬間のシーンを撮影したかったのですが、シャッターを押そうとおもったところで、さっと戻ってしまい、結局写真には撮れませんでした。そう簡単にはWEB-LUEの記事のような写真は撮れないようです。
ダイビング後にシャワーを浴びて夕食です。ダイビングセンター、レストランとホテルは、いずれもすぐ隣か目の前で、歩いてもすぐなので、いろいろと楽です。ホテルのシャワーは電気式なので限られた量しかでませんでしたが、それでも温度的には熱いぐらいのお湯を出すことはできました。アメニティは石鹸しか用意されていないので、シャンプーなどは持参する必要があります。
この日の夕食はスパゲティでした。サンセットダイビング後なので少し遅くなりましたが、レストランでの夕食なので時間をあまり気にしなくていいのは助かりますね。昨日同様に生野菜とフルーツもつきました。
温度調整はやりやすかったです
なかなかおいしい
この日はマッサージをお願いしてみることにしました。ダイビングサービスの向かい側にある小さな店のあたりにマッサージをしてくれる人がいます。部屋に来てマッサージをするようになっていて、一時間ぐらいで300ペソでした。以前にパングラオ島に滞在したときの値段と同じです。この値段でマッサージが受けられるというのがフィリピンのいいところですね。
今日は天気も快晴です
朝から快晴です。これまで雨が降ったりやんだりであまり天気が良くなかったのですが、やっと晴れたという感じです。午前のダイビングはゴビーポイントです。モアルボアルの中心街の港のすぐ沖にあるポイントです。一本目はゴビーⅢでした。ゴビーポイントにはⅠからⅤまであるらしいのですが、使っているのはⅡとⅢとのことでした。最初に30m近くの深場にいって、トウアカクマノミとアカオビハナダイを見ます。ここで見られるトウアカクマノミは体色がオレンジなのが特徴です。本当はここにブラックベリーゴビーがいたのですが、すっかりハナダイとテンジクダイに気をとられて見るのを忘れてしまいました。あまり長くはこの深度にいられないので、すぐにスロープに沿って浮上しました。シマオリハゼやスパングルドシュリンプゴビーなどが見られました。
※ブラックベリーゴビーはハナダイを撮影した写真の背景に写りこんでいました。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
二本目はゴビーⅡでした。Ⅱはさきほどよりは浅めで、まずは18mぐらいまでいってゴールドスペックスジョーフィッシュを見ます。カニハゼやオバケインコハゼなどもいました。
うまそう!
二本終わったところで、戻って昼食です。この日はヤキソバでした。熱々の鉄板にのって運ばれてきて、これはおいしそうと食べ始めたのですが、考えてみると熱々の鉄板にのっていると、麺にどんどん熱がとおってしまうわけで後半にはなんとものびた感じになってしまいました。この組み合わせは見た目はいいけど、味的には良くないようです。
午後のダイビングは、ビーチダイビングをボートに変更して、さらに少し遠くのペスカドール島にしてもらいました。コースはサウス側からエントリーしてケーブまで流すコースでした。エントリーしてしばらくしてマアジの群れです。川のように群れが流れていました。サウス側には潮があたるようで、マアジやコガネアジなどの魚が見られました。そのまま流れに乗ってケーブ近くまで行くと流れがなくなります。流れがなくなってくるとアジ科の魚も現れなくなってしまうので、そこからは小物を探すダイビングになりました。イワシの群れが見られなくなってしまったとはいえ、モアルボアルのポイントの中では、ワイドも楽しめるポイントだと思いました。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
これで今回の旅行のダイビングも終了です。ショップに戻ると、器材は全部スタッフが洗って干してくれました。フィリピンは殿様ダイビングで有名ですが、今回も器材のセッティングから片づけまですべてやってくれました。
しばらくビーチで休んだ後、夕方になってシュノーケリングをすることに。夕方ということもあって透明度はかなり落ちている感じでした。最初はドロップオフ側を進み、戻るときには浅瀬側を泳いでみたところ、途中にマウデズシュリンプゴビーがたくさんいるところがありました。小魚の群れを過ぎたあたりで透明なテンジクダイが大量にいて、テンジクダイとは思えないすばやさで逃げていきました。ビーチのすぐのところにも、いろいろと変わった魚がいるところがすごいです。
見れた魚のイラスト
シュノーケリングの後は、ログづけにダイビングセンターに行きました。黒板に見れた魚がイラスト入りで書かれています。スタッフは皆、魚にはかなり詳しいようで、撮影した魚の名前をいろいろと聞いたのですが、ほとんどについて教えてくれました。さすがですね。
今回のゴビーポイントでのダイビングではいろいろなハゼが見られたとはいえ、それでもWEB-LUEの記事に載っているハゼの一部しかみられなかったわけですが、その辺りを聞いてみると、深度が深い場所についてはすべてを見るコース取りは時間の関係で難しく、全部を制覇するには何本か潜る必要があるとのことでした。ブルーバードリボンゴビーがきれいそうで見たかったのですが、これについては見れたり見れなかったりするようで、今回はいなかったようです。さすがに一日ですべてを見ようとするのは無理があるようですね。ログ付けをして清算もしておきました。
今日は一日晴天が続きました。ちなみに ホテルでは無線LANが無料で使えます。カバナ・ビーチクラブの受付に行くと、パスワードを書いた紙をもらえます。部屋からでも接続することができました。もうひとつちなみに、ホテルにしてもダイビングセンターにしても床がすべりやすいので注意が必要です。先日までは雨が降ったり止んだりだったので、ホテルのタイル部分を歩くにしてもダイビングセンターの中を歩くのも、とにかく注意が必要でした。
昨日ほどではありませんが、今日も天気は良さそうです。朝の方が透明度がいいかもしれないと思い朝食後にシュノーケリングをしてみることにしました。これまでは右から左に流れていることが多かったので、いずれも右側に泳ぐようにしてみたのですが、このときは特に流れもないようだったので、左側に泳いで見ることにしてみました。といっても見れる魚はだいたい同じでした。透明度はけっこういいのですが、一回だけ鼻の下辺りに刺されたような痛みが走りました。どうやら数は多くはないものの刺すクラゲがいるようです。少なくともラッシュガードは着ておいたほうが良さそうですね。
ツアーには食事がついていたのですが、延泊分については食事はついていない(ついていたのは朝食まででした)ので、昼食は他の店に行くことにしました。ダイビングショップに教えてもらったチリバーに行ってみることにしました。客は数組しかいませんでしたが、料理がでてくるまでに一時間ぐらいかかりました。スタッフお勧めのスパゲティはけっこう量がありました。ヌードルスープも注文してみたのもの、こちらはインスタントラーメンそのものでした。
ホテルから歩いて数分です
スパゲティはなかなかの量でした
ホテルとダイビングセンターがあるのはモアルボアルといっても、中心街からは少し離れたパナグサマビーチにあるのですが、このエリアそのものはそんなに大きくなく、 昼食を食べたレストランも歩いて数分です。ホテルの前の道も舗装されていない細い道で、まさに田舎の道という感じです。車がとおることもあまりないので、静かでかえって良かったです。このエリアにはダイビングセンターがたくさんあって、数件おきにあるような感じでした。かなりダイビングが盛んのようですね。
ホテルの前の道(田舎の道という感じ?)
ホテル近くの店。水をよく買いました
小魚の群れ
昼食後に一休みしたところで、最後にもう一度シュノーケリングをすることにしました。あいかわらず展望台&桟橋の周囲には種類は正確にわからないのですが小魚がたくさんいます。なかなか面白いです。ここのシュノーケリングはスズメダイが多いのですが、モルジブでよく見かけるブダイやエイはほとんど見かけませんでした。最後の方でナンヨウツバメウオの幼魚を見かけました。
シュノーケリングに使った道具を水洗いして干しておきます。昼過ぎ頃から雲が少しでてきてしまい帰るまでに乾くかどうかちょっと微妙になってしまいました。
一休み後はプールで少し泳ぎました。どうやらダイビングの練習をしている人がいるようです。一人で潜ってBCの着脱の練習などをしているようでした。
夕食もダイビングセンターのスタッフに教えてもらったランタウに行ってみることにしました。昼食を食べたチリバーの道を挟んで反対側にあります。ホテルからはやはり歩いて数分です。タイ、インド、インドネシア料理ということになっていますが、特にカレーはおいしかったです。タイ料理のパッダイはフィリピンらしい濃い味でまぁまぁぐらいでした。
二階がランタウ(Lantaw)です
カレーはおいしいです
部屋に戻って荷物をまとめます。早朝3時に出発ということで早めに寝ることにしました。目の前の道はあまり車が通らなくて静かといっても、ホテルそのものは静かというわけではありません。かなり遅くまでホテルの前でしゃべっている人たちがいたりするのですが、これが部屋まで聞こえてくるのです。
ちなみに到着当日は大晦日だったこともあり、すぐ目の前で打ち上げ花火やら何やらをドンドンとあげていたために騒音が鳴り響いていて、ひたすら忍耐状態でした。
朝3時少し前にホテルのスタッフがやってきて、送迎車が来ていると伝えてくれました。ミニバーの使用状況を確認して、その場でチェックアウトをします。スタッフもこんな朝から大変ですね。送迎の車は乗用車ではなく日本で言う4ナンバーの1ボックスカーでした。席がベンチシートで座りにくいし、道の段差のたびに車体が跳ねてとても寝れる状態ではありません。モアルボアルの往路と、マラパスカの往復はいずれも普通乗用車だったのですが、まさかこんなことがあるとは。
帰りの機内食
さすがに早朝は車も少なく2時間ほどで空港に到着しましたが、最後の方は時速100kmぐらいでとばしていたので、けっこう怖かったです。現地スタッフに預けてあったe-Ticketの航空券を受け取ってチェックインをして出国しました。その後は特に問題もなく帰国しました。
今回のモアルボアルでは、当初の目的だったイワシの群れは見られませんでしたが、これまで見られなかった魚をいろいろと見れたので、なかなか良かったです。といっても撮影できなかった魚もまだたくさん残っているので、また来たいものです。
なお、マリンダイビング2012年2月号でモアルボアルが取り上げられていますが、取材はイワシの群れが見れた頃のもので、私たちが滞在した年始の頃には見られなくなっていました。雑誌のイワシの群れを見たい方はダイビングサービス(チキチキダイバーズ)に事前に問い合わせたほうがいいと思います。