2011年のGWに行ったフィリピンのマラパスカ島の旅行記です。マラパスカ島と言えばニタリです。今回はニタリに狙いを絞ってダイビングをしてきました。
大物好きな私たちは、サメももちろん好きなのですが、まだニタリはみたことがありませんでした。長い尾ビレが特徴のニタリは、いろいろなところで報告例があるものの、そうめったに遭えるものではありません。以前から雑誌等には、フィリピンのマラパスカ島でニタリが見られるという情報はあったのですが、この手の情報では行ってみると「今は見られないよ」なんてことがあるので、なかなか行くまでは至りませんでした。
その後にマラパスカ島に行ったことがあるダイバーの話を聞くことができ、実際に会えるらしいということで、ついにマラパスカ島に行くことにしました。といっても毎日のように見られるわけではないようなので、確実にニタリが見られるようにマラパスカ島で6泊するように旅行を設定することにしました。マラパスカ島はセブ島の北部にあり、往復でセブ島で宿泊が必要なので、マラパスカ島の後はセブ島のホテルでのんびりと数日を過ごすことにしました。
マラパスカ島のニタリ狙いのダイビングは早朝ダイビングで、かつフラッシュは禁止ということだったので、カメラをどうするか迷いました。というのも、これまでに使ってきたNIKONOS-V 20mm/15mmはフィルムなのであまり感度を上げられません。早朝ダイビングでは暗くて写らないのではないか?と思いデジタルカメラに買い換えることにしました。暗くてもきれいに写るといえば一眼レフタイプのカメラですが、女性が持つには大きすぎます。そこで一眼レフタイプのカメラと同じサイズの撮像素子を使いながらコンパクトな大きさのNEX-5を購入しました(ハウジングはSeatool製)。ニタリ一つにここまでかけるのがダイバーですよね。
フィリピン航空PR433で成田からセブに向かいます。出発してしばらくして食事がでました。マニラ行きのフィリピン航空は全席に個別に液晶テレビがついていましたが、セブ行きは全体で見られるテレビしかありませんでした。まぁセブまでは5時間ぐらいなので、特にテレビが見れなくても問題はありませんが。
機内食
デザートのアイス
空港の両替所
セブ到着は18:25です。成田発ということもあって、初日はセブへの移動で終わりです。ここのところ羽田発の旅行が続いていて、必要な有給休暇が少なくてよかったのですが、体への負担はかなりありました。やっぱり昼間に移動するほうが楽ですね。手荷物を受け取った後にフィリピン・ペソへの両替をしました。いくつか読んだ旅行記のなかには、ここでボラれた人もいたようなので、紙幣の数は目の前でしっかりと確認するようにします。ちなみに、ここでのレートは1ドルで41ペソでしたが、宿泊したホテルでは41.5だったので、レートはあまり良くないようです。
ホテルの送迎車に乗って、ホテルに向かいます。私たちが予約したときには、ヒルトンで部屋をとってあったのですが、いつの間にかモーベンピック(Movenpick)にかわっていたようです。違うホテルの送迎用のボードに名前が書いてあったので、何でだろう?と思ってしまいました。
ホテルの部屋はあまり広くありません。遅い時間の到着というわけではないのですが、それでも疲れていたので、そのままバタンキューで寝てしまいました。
右側には机があるぐらいでソファーなどはなし
ウェルカムフルーツはマンゴーでしたが、
味はいまいちでした
朝の4:30ぐらいから周囲でにわとりが鳴き始めました。たまたま部屋が20階だったので、そんなに響きませんでしたが、低い階の部屋だと、もう少しうるさかったかもしれません。朝食前にビーチに行って見ました。出発が8:30なので、泳いだりはできませんでしたが、透明度はなかなか良さそうでした。
Movenpickのピンク色のタワーは目立ちますね
タワー型のホテルなので
部屋からの見晴らしはいいです
ビーチのようす
ワッフルは美味しかったです
朝食のビュッフェは、さすが元ヒルトンだけあって食材も豊富で、味も美味しいものが多かったです。特にワッフルは絶品でした。日本食も寿司が少しありましたが、味はいまいちでした。
マラパスカへの送迎は定刻より少し早めに来ました。何時間かかるのか聞いてみたところ、普通で3時間、飛ばすと2時間だね。ということだったので、3時間でいいからゆっくりでお願いしますと伝えておきました。そのせいもあってか、市街地ではごく普通の走りだったのですが、半分ぐらいまできたところで、車も少なくなり、かなり飛ばすようになりました。道幅がそんなにないのにもかかわらず100キロぐらいは出していそうです。地元の車はすごいゆっくり走っているので、速度差が激しくてかなり危ないですね。それでもほぼ3時間かかって港に到着しました。ガソリンスタンドに寄ったせいで少し時間をロスしましたが、かなり遠いです。私たちは特にお願いしなかったからかもしれませんが、途中にトイレ休憩はありませんでした。
ここからマラパスカ行きの船に乗ります
荷物を運んでくれるのでチップを払います
ホテルは二階だてです
(一部コテージ風もありましたが)
部屋は割りと広めでした
ここからマラパスカ島までは船で45分ぐらいかかりました。チェックインをしたところでスコールが来たので、そのまま食事をとることにしました。食後に雨がやんだところで部屋に向かいました。
チェックダイブは15:00からだったので、ダイビングの準備をした後にビーチで少し休むことにしました。ダイビング機材などはカゴに入れて置くようになっています。スタッフがそのカゴを船に運ぶ仕組みになっていました。チェックダイブはハウスリーフですが、一応ボートで5分程度移動します。最大でも12m程度の浅いポイントで、砂浜にいろいろと置いてある物があって、そのまわりに魚がいます。目に付くのはゴンズイやテンジクダイの魚たちですが、ガンガゼもそこら中にいて、うっかり着底すると危険な状態でした。さすがにフィリピンだけあって、珍しい魚もかなりいて面白かったです。
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
ダイビング後に少しリゾート前のビーチをマスクをつけてみて水中をチェックしてみましたが、あまり魚はいませんでした。ゴンズイが浅瀬にいたのには驚きましたが。
私たちは食事つきのプランではなかったので、夕食から選んで食べることにしました。食事つきのプラン用には別の曜日ごとのメニューがあって、夕食はコースで固定で、その中から選ぶようになっていたようです。 昨年にフィリピンのアロナビーチに宿泊したときには、どのレストランも味が濃すぎる感じだったのですが、このリゾートのレストランは味つけが適度で、けっこう美味しかったです。
シジリング。適度な味の濃さでした。
ライスとカラマリ。カラマリは今一歩だったかも?
ニタリ狙いの早朝ダイビングのポイントはMONAD SHOALです。ポイントまでは30分ちょっとといったところでした。曜日によって出発時間が30分ずつぐらいずれていて、どうやらショップ毎に調整しているようです。ポイントについてみると、すでに5隻が入っていました。ここのポイントはニタリを守るためということで、いろいろな制限があって、ライトとフラッシュの使用は禁止されています。グローブも禁止でした。
エントリーして18mぐらいのところでニタリが出るのを待ちます。しばらくしたところで、いきなりニタリが現れました。ニタリを見るために来たとはいえ、ほんとに出るのかな?と少し疑っていたこともあり、いきなりの出現にびっくりしてしまいました。そんなに近くには来てくれませんが、それでも肉眼でもはっきり見えるぐらいの距離でした。でも写真に撮ると小さくなってしまいます。それでも合計で4回ほど見ることができました。いつ来るかわからないところでじっと待つ必要があるので、かなりの集中力がいります。 最後の方でイトヒキアジが数匹で泳いでいました。
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
戻って朝食 です。食事つきプランではなかったので、朝食のメニューから選ぶことになります。値段は写真のセットで150ペソ(約300円ちょっと)でした。オムレツ(ハム&チーズ)はパンが付いて90ペソです。オムレツはとても美味しかったです。パンは今一歩でしたが、ジャムは美味しかったです。他にもいろいろと選べます。
150ペソのセット。これにジュースも付きます
オムレツとジャムはGoodでした。
この日は、早朝ダイビングのあとはGATO ISLANDを予約してありました。GATO ISLANDは1時間ぐらいかかる少し遠いポイントになるので、2本のダイビングがセットになっています。ネムリブカが見られるポイントです。ランチは前日に予約して置くようになっています(ランチは別料金)。
エントリーしてみると、透明度が良くありません。ところどころにある穴の中にネムリブカが寝ていました。このポイントでは、これまで見たかったハシナガチョウチョウウオをはじめてみることが出来ました。きれいな体色をしていて人気のあるチョウチョウウオです。図鑑ではフィリピンで撮影された写真が掲載されていて、フィリピンに来れば見れるかも?と密かに期待していたのでした。
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
ポイントを半周してエグジットのポイントでは透明度はかなり良くなっていました。ダイビング後に昼食です。昼食のランチはサンドイッチを注文してありました。
ランチのサンドイッチ
スタッフが取っていたウニ
スタッフが皆でウニを食べていました。ここではウニが取れるんですね。食後、少し休んだところでもう一本潜りました。今度はポイントを反対側から半周しました。
ダイビングから戻ってきたところで、リゾート前でシュノーケリングをしてみることにしました。浅瀬がずっと続き、水草ばかりであまり魚はいません。 浅いところの水草のところには、アイゴの幼魚の群れがいました。
まだ暗いうちの出発だったのですが...
今日も早朝ダイビングでニタリを狙います。この日は最も早い時間の5:00出発のはずだったのですが、ゲストがそろわず、結局出発したのは昨日よりも遅い時間になっていました。
エントリーして待ちますがニタリは現れず、かなり待った後にドロップオフ側ではなく、棚の上側に一匹現れました。皆、待っていたみたいで一斉にダイバーが集まりました。といってもニタリとはかなり距離をとったところで見ることになっているため、撮影は無理でした。その後もぎりぎりまでじっと待ちましたが、現れず。この日はニタリを見れたのは1回どまりでした。透明度も昨日よりもかなり落ちていました。
朝食後はビーチでのんびりしました。この日は昼のダイビングはやめておいて、サンセットダイビングだけにしてあったのです。天気はとても良くて青空が広がっています。そんなに大きくない島ということもあってか、売り子さんもほとんどいなく、なかなか落ち着けます。ビーチにはパラソルもありましたが、日差しが強力で、木陰の方が涼しかったです。
いい天気です
デッキチェアも用意されていました
海からみたマラパスカ島
しばらく休んだ後にシュノーケリングをしてみることにしました。リゾートから海に向かって右側の方に泳いでみましたが、やはり魚はあまりいません。潮の流れに乗ってダイビングポイントであるExotic House Reefまで泳いだ後に、左側を経由してもどりました。左側の方面には、珊瑚がかなり群生している場所があります。このあたりにはスズメダイなどがいくらかいました。シュノーケリングをするのなら左側の方が良さそうでした。
昼食ではピザを注文してみました。なかなか美味しいです。
夕方からサンセットダイブでニシキテグリの産卵を見に行きました。最初はなかなかみつけられないのですが、暗くなってくると珊瑚の外に出てくるようになります。何回かは産卵のシーンを見ることができました。オスとメスが寄り添って浮上して、産卵したのちにさっと珊瑚の方に戻ります。しばらく観察した後は、周囲でナイトダイビングです。タツノオトシゴの仲間のタカクラタツがたくさんいました。
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
この頃になって部屋のシャワーが安定して温水が出るようになりました。初日から温水がでなくて、直してもらったのですが、その後もまた温水がでなくなったりと、トラブル続きだったのです。何度も直してもらったかいがあったのか、やっとちゃんと直ったようです。
別のニタリポイントに船がでるせいか、この日のMONAD SHOALでのニタリ狙いは私たち二人だけでした。これでニタリがでれば最高なのですが、そううまくはいきませんね。ニタリは現れませんでした。それでもニジョウサバの数匹の群れや、イトヒキアジはみることができました。透明度はあいかわらずあまり良くありません。ポイントの棚の上の方はいいのですが、肝心のドロップオフ側が良くならないため、ニタリを見つけにくくなっています。
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
朝食を食べて一休みした後にシュノーケリングをすることにしました。これまで泳いでみた感じでは、海に向かって左側のほうが珊瑚が多く、魚もいろいろと見られたので、この日も左側に流してみることにしました。枝珊瑚が場所によってはかなり群生しています。スズメダイかベラばかりですが、一匹だけきれいな幼魚(ブルーストリークダムゼルフィッシュ)を見つけました。でもこれも成魚になると真っ黒になってしまうんですよね。
場所によっては枝珊瑚が群生しています
今日もいい天気です
早めにランチをたべて、午後のダイビングに備えていたのですが、時間になっても午前の船が戻らず、出発が30分遅くなりました。午後に選んだのは、早朝のニタリポイントと同じMONAD SHOALです。このポイントは午後はマンタポイントになります。ただし私たちが今回の滞在中に見たのはすべてモブラでした(スタッフはマンタといっていましたが...)。マラパスカ島のポイントは、このMONAD SHOAL以外はほとんどマクロ系のポイントとなってしまうので、ワイド派の私たちは、結局このポイントばかり潜るようになりました。
夕焼けがきれいでした
早朝のMONAD SHOALはすべてナイトロックスで、その他は通常のエアで潜ってきたのですが、ひょっとするとMONAD SHOALも通常エアでなんとかなるのでは?と思い今回は通常エアで潜ってみました。エントリーしてコブシメが隠れているところを見た後に、モブラを待ちます。モブラ待ちの場所は、早朝のニタリ待ちよりも少し深めの20~22mとなるためか、20分ぐらいでNDLが残り5分ぐらいになってしまい、すぐに浮上となってしまいました。潜行してポイントまでの移動時間やコブシメに費やした時間を差し引くと、モブラ待ちは10分もできなかった感じです。結局、何しにもぐったんだろう?という感じでおわってしまいました。やはりこのポイントはナイトロックス必須のようです。
この日のニタリ狙いの早朝ダイビングは5時発でした。なんとなく早い時間の方が期待できそうです。しかしながら私達が乗った4号の船はスピードが遅く、他の船に追い抜かれたりしているうちに、結局エントリーは5:30出発のときとあまり変わらない時間になってしまいました。透明度は相変わらずあまりよくなく、結局ニタリは現れませんでした。この日はイトヒキアジもでませんでした。途中ではるか上のほうを一匹のモブラが通過しただけで終わりました。う~ん、なかなかうまくいかないものです。
朝食後に、シュノーケリングを軽くやったところで早めの昼食をとりました。
今日も午後はモブラ狙いでMONAD SHOALを潜ります。どうも午後になると波がでてきてシュノーケリングがやりにくくなるので、午前はシュノーケリングを楽しんで、午後はMONAD SHOALでモブラを狙うようにしました。MONAD SHOALは通常エアーだと十分な時間潜っていられないので、今回からはすべてナイトロックスにすることにしました。ナイトロックスであれば、1時間近く潜っていられます。
エントリーしてじっと待ちつつけましたが何もでません。30分ぐらい経過したところで、大きなモブラが突然現れました。しかしすぐに去って行ってしまいました。その後は時折モブラが現れるようになったのですが、いずれもかなり遠いです。しばらくしたところで、水面付近をモブラの5~6匹の群れが通過していきました。
そろそろダイビングも終了ということで、ゆっくりと浮上していると、頭上のすぐ近くを5匹ぐらいのモブラの群れが通過していきました。これでやっとアップで写すことができました。
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
この日の早朝ダイビングは5時出発の船もありましたが、私たちは5:30発の船でした。エントリーしてしばらく待ちましたが、ニタリは現れません。その後少し移動したところで、ダイバー達が集まっています。どうやらニタリがいるようです。近づいてみるとニタリが岩の上を旋回していました。どうやらクリーニングされているようです。透明度があまりよくないところで、遠い位置でしか見れない(それ以上は近づけない)ので、きれいな写真は撮影できませんでしたが、それでも5分程度はニタリを眺めることができました。ほんとにニタリのクリーニングポイントがあるんですね。その後、ニタリが移動したので、その方向に移動すると、また旋回していましたが、すぐにどこかに行ってしまいました。今日はイトヒキアジやニジョウサバの群れが見られました。最後の方でモブラも現れました。
NEX-5 16mm
NEX-5 16mm
戻って朝食をとって、一休みしたところで今日もシュノーケリングをしました。ここ数日は珊瑚がいくらかある左側を泳いでいたのですが、この日は波がかなりあって、シュノーケリングをやるにはつらそうなので、今回は右側に泳いで見ることにしました。
ゴンズイの群れがところどころに見られます。ビーチに近い浅瀬側を泳いでみたところ、アイゴの子供の群れが何度も見られました。さらに行ったところにはミズンの群れがいました。右側には珊瑚はあまりありませんが、幼魚の群れはたくさん見られるようです。さらに進んで別のリゾートの前ぐらいまできたところで透明度が落ちてきたので、戻ることにしました。
アイゴの子供の群れ
NEX-5
ミズンの群れ
NEX-5
NEX-5 16mm
昼食後、少し休んで午後のダイビング。今回もMONAD SHOALで潜りました。エントリーしてしばらく待つも、モブラは現れず。少し移動したところで、数匹のモブラの群れが頭上を通過して行きました。
最後に安全停止中にもすぐ下をモブラが通過していきました。MONAD SHOALでは朝はニタリ、昼はモブラとワイド派にとっては楽しめるポイントですね。ただ初日以外は透明度があまりよくなく、その場(すぐ近く)にいた人しか見られないのが難点です。
一本一本運びます
ダイビング後は夕方までビーチでのんびりしました。マラパスカ島では桟橋がなくて、ビーチから船に直接乗り降りするか、干潮時には小さなボートで沖の船に移動するスタイルです。タンクもすべて一本一本、スタッフが運ぶわけですが、チャージする場所はホテルの奥のほうにあるようで、なかなか大変そうでした。
この日の早朝ダイブで、いよいよ今回のマラパスカ島旅行のダイビングもラストです。エントリーして待つもニタリはでません。途中でモブラがクリーニングを受けているところを見ました。これまでモブラといえば中層を泳いでいるシーンしか見たことがなく、モブラのクリーニングは初めてみました。それにしても、ほんとにマンタに似ていますね。 その後もいろいろと移動しながらニタリを待ちましたが、最後までニタリは現れませんでした。ラスとダイブをニタリで飾ることは出来ませんでした。
NEX-5 16mm
結局、今回の旅行中の6回の早朝ダイビングでニタリを見れたのは3回でした。ちょうど50%の確率ですね。ニタリを二回に一回は見れたのですから、かなり貴重なポイントと言えると思います。ちなみに、私たちがマラパスカ島に滞在している間に3組の日本人のダイバーと会いました。いずれもマラパスカの滞在は2泊の日程で早朝ニタリは2回のチャレンジだったらしいので、私たちのように長期でニタリを狙う人は少ないようです。
ダイビング終了後にダイビング器材を片付け、朝食を食べた後にチェックアウトをして、9:30にリゾートを出発しました。30分程度でセブ島に到着です。ここから送迎車でシャングリラに向かいます。しかしながら、ドライバーは運転しながらスマートフォンをいじってばかりで、どうも運転に集中していないようです。携帯が鳴っては、文字を入力しているようで、すっかりメールにはまっているようです。あまりにも頻繁なので、運転中は危ないからメールを止めるようにお願いしました。その後は、ひたすら飛ばして走るようになり、シャングリラまでは3時間程度で到着しました。
ナシゴレン
チエックインの時間までは1時間ほどあったので、昼食をたべることにしました。ナシゴレンとワンタンスープを頼みましたが、ワンタンが妙にまずいです。ナシゴレンも今一歩で、料理の味で言えば、マラパスカの方が美味しかったような気がしました。シャングリラもモルジブに滞在したときは料理も美味しかったのですが、フィリピン・マクタン島のシャングリラは味がいまいちのようです。
昼食後にチェックインの時間になったので、部屋に入ることができました。さすがに広くてきれいです。ガーデンビューの部屋でしたが、ベランダから海も少し見えます。
それにしても、チェックインでカウンターに行っても、鍵を渡されただけで案内もウエルカムドリンクも無しでした。ほんとにシャングリラなのでしょうか?
※日本人スタッフに聞いてみたところ、ウエルカムドリンクはあとから部屋に持ってきてくれました。
広いベッド
ソファーもあります
さっそくビーチに行って、シュノーケリングをすることにしました。スタッフがビーチ沿いのデッキチェアまで案内してくれて、タオルも用意してくれました。このあたりの対応はさすがですね。ビーチスタッフはとても親切でした。
広いプール。別の場所にもプールがあります
パラソルが大きくて便利です
シャングリラのビーチはこの地域のホテルとしてはかなり広いです。遊泳エリアは白いブイで区切られていて、シュノーケリングもその中でやるようになっています。エリアが制限されているといっても、十分にシュノーケリングを楽しめる広さがあります。さすがに午後ということもあってか浅瀬では透明度があまり良くありませんでしたが、沖のブイの付近ではかなり透明度が良かったです。マラパスカ島よりはさすがに透明度が落ちますが、リゾートホテルの前のビーチにしてはかなりきれいなほうではないかと思いました。
餌付けされているらしくオヤビッチャとロクセンスズメダイが、周りを泳ぎます。アイゴやブダイ、ベラなどもいます。シャングリラのビーチは保護区になっているようで、魚影はなかなか濃いです。沖合いのブイの近くにヒメツバメウオの群れがいました。ギンガメアジの群れもいます。いくつかの初めて見るような魚もいて、なかなか楽しめました。
NEX-5 16mm
シュノーケリングの後はプールで少し泳ぎました。それにしても、マラパスカ島では、ずっといい天気が続いていたのですが、こちらはあまり天気が良くないようです。ずっと曇りでときおり雨が降ったり止んだりの状態です。
夕食ではカルパッチョとピザを頼みましたが、ピザの味は昼食に続いてこれまた今一歩でした。マラパスカ島のピザは美味しかったのですが...。一皿で2~3人分ぐらいの分量があり、すっかり満腹になってしまいました。
カルパッチは美味しかったです
ピザはイマイチ
おそらく朝の方がシュノーケリングをするには透明度も高くて良いのではないか?と思い早めに起きて朝食前にシュノーケリングをすることにしました。確かに朝のほうが透明度は良いようで、ビーチ間際のあたりも透き通っています。ヒメツバメウオは昨日と同じ場所に群れています。ところどころで、ヒレの長いアジ(テンジクアジ)を見かけました。シュノーケリング可能な一番沖合いの場所にボートが来ていて、ダイビングをしていました。ダイビングポイントにもなっているんですね。
NEX-5 16mm
ひと泳ぎしたところで朝食に向かいます。たくさんのゲストが来ていて、すごくごったがえしています。これだけの大規模ホテルともなると朝食がとても混むようです。特に卵料理には長い列ができていました。食材はいろいろと揃っていますが、味の方は今一歩という感じでした。それでもハムなど美味しいものもありました。ちなみに寿司もありましたがヒルトン同様に×です。
パンだけでもこれだけ揃っています
麺も注文できます。
器に麺と具を入れてゆでてもらいます
混みあっています
子供にはうけていました
どうしてもモルジブでのシャングリラの印象が抜けていないのですが、フィリピンのシャングリラは子供が遊べる施設が充実していたりと大規模ホテルとしては良く出来ているのは事実で、特にファミリーにはベストなのではないでしょうか?その地域にあわせたホテルが提供されているということなのかもしれません。
朝食後はプールサイドで一休みしました。今日も残念ながら天気が良くありません。雨が降ったり止んだりで日本の梅雨のような天気です。それでもプールサイドのデッキチェアのパラソルはとても大きいので、特に濡れることもなくのんびりすることができました。
一休み後に再びシュノーケリングです。イケカツオにサバヒーがいました。サバヒーはこれまでにランギロアでしかみたことのないレアな魚です。シャングリラのシュノーケリングもなかなかあなどれませんね。コロダイの幼魚もいました。体をくねくねさせていてかわいいです。
NEX-5 16mm
昼食後にもシュノーケリングをしましたが、透明度はかなりおちてきました。
シャングリラの食事は、高いわりにあまり美味しくないので、夕食は外で食べることにしました。シャングリラから出たところの正面に韓国料理店がありますが、少し左に歩いたところにも韓国料理店があります。ここの料理はかなり美味しかったです。ただ店員は英語が通じますが、メニューは韓国語のみで日本語版はおろか英語版もないので、注文には苦労しました。
日本でいうお通しみたいなものですが、
かなり美味しいです。
おかわりできるというのもちょっと信じられません
近くのテーブルで食べているのも見て注文しました。
辛さは調整できます。これも美味しいです。
帰りにホテルの目の前にある小さなコンビニのような店に寄って帰りました。お菓子やカップラーメンを売っていました。ドライマンゴーを買いましたが、空港の店よりちょっと安いぐらいでした。
翌日もセブは雨でした。昨日同様にプールサイドで休みながら、ときおりシュノーケリングをしながら過ごしました。
夕食はこの日も外で食べることにしました。シャングリラをでて少し右に歩いたところにスペイン料理店があります。イカ墨のパエリアが有名だったみたいなので、注文してみることにしました。この料理は出てくるまでに時間がかかりますが、なかなか美味しかったです。しかしながら二人ではちょっと多すぎて、最後の方では飽きてきてしまいました。大人数でいろいろと注文して食べるのが良さそうです。
シャングリラからはとても近いです
イカ墨のパエリア
翌朝は、かなり早い時間に空港に向けて出発するためにホテルの朝食を食べることが出来ません。フロントに相談してみると、朝までにサンドイッチなどを用意しておいてくれるとのことでした。
早朝にホテルを出発して空港に向かいました。保安検査場で、折りたたみ傘が手荷物として持ち込めないというトラブルがありましたが、その他は特に問題もなく帰国しました。ちなみに傘は再度、チェックインカウンターまで戻って、傘だけで預けました。
ホテルが用意してくれたサンドイッチなど
機内食
マラパスカ島では狙いだったニタリが見れて、まずは目的は達成できました。部屋の温水シャワーのトラブルに何度か見舞われましたが、天気も良くて意外とのんびりできたし、食事も美味しくて良かったです。最後のセブ島滞在期間中の天気が悪かったのが、今一歩でしたがシュノーケリングはかなり楽しめました。また行きたいですね。