ニタリ
和名
Alopias pelagicus Nakamura, 1935
学名
Pelagic thresher
英名
ネズミザメ目 - オナガザメ科 - オナガザメ属
分類
インド洋、紅海、中・西部太平洋、東部太平洋
分布
全長
拡大写真
Nikon 1 J1
撮影地:マラパスカ(フィリピン)

拡大写真
Nikon 1 J1
撮影地:マラパスカ(フィリピン)

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Nikon 1 J1
撮影地:マラパスカ(フィリピン)
長い尾が特徴のサメで、この尾でイワシなどの小魚を叩いて捕食します。何回か捕食シーンを見たことがありますが、高速で泳いで近づいて、体を急反転させて遠心力で尾ビレを叩きつけていました。直接食べたほうが簡単なような気もするのですが、バショウカジキもイワシを捕食する際にはツノを打ち付けているので、この方が効率的なのでしょう。
広い範囲に分布していることになっていますが、ダイビングで出会うことはほとんどないです。高確率で見られる場所として、フィリピンのマラパスカ島が有名で、この写真もマラパスカ島での撮影です。あとはフィリピンのモアルボアルでシュノーケリング中にイワシの大群を見ていたところ、ニタリが捕食していたことがありました。
ニタリが属するオナガザメ科には、他に2種類のサメがいますが、ニタリはその中で最も小さく胸ビレに丸みがあるところから区別できるようです。
海外のダイバーからは、オナガザメ科の英名のトレジャーシャーク(Thresher Shark)と呼ばれていて、特に区別はしていないようでした。
卵生ですが、母親の子宮内で育ちます。ただし胎盤はなくて母親からの栄養補給は卵をどんどん子宮内に送り込んで、これを子供が食べるという方法をとっています。
稀にしか見られないサメで、長い尾という目立つ特徴があるだけに、ダイバー憧れのサメの一つと言えると思います。