4日目までは前半編にあります。
今日も早朝にシパタン島に移動です。今回の旅行で利用したセレベスエクスプローラーは、事前の情報ではかなりボロいと聞いていたのですが、実際にはそこまでとは思いませんでした。部屋も最近のモルジブのクルーズ船ほど広くないかもしれませんが、十分な広さがあると思いました。少なくともパラオスポートよりはずっと広いと思います。ただ1Fの部屋はダブル+シングルベッドなのですが、2Fの部屋はダブルのみなのでちょっと狭いです。私たちの部屋はもともとは2Fのダブルだったのですが、ちょうど1Fの部屋を一人で使うことになっていたゲストがいて、親切にも部屋を交換してくださったのです。
1Fの部屋はダブル+シングルベッド
2Fの部屋はダブルのみなので少し狭いです
部屋には普通の家庭用のエアコンがついています。温度調整などがしやすくてよかったです。洗面所にも換気扇がついているので、臭いもこもらないしシャワーを浴びてもすぐに床などが乾いてくれるので良かったです。シャワーは電気式なので、湯量は多くありませんが、それでも十分に熱いお湯がでました。また湯温は安定していました。
2Fのロビーもエアコンがついていて快適でしたし、空気清浄機らしきものも稼動していて、部屋の臭いなどが気なることはほとんどありませんでした。
温度調整などができるのは助かります
空気清浄機?
と、ここまでは良い点を上げてみましたが、やはりうわさどおりのボロいところもいくつかありました。一つは船が動いている間はトイレが流れなくなるというものでした。というのも、早朝に船がシパタンに移動しはじめてしまうと、到着まではトイレが流れないわけで...水道は使えるのでトイレ洗浄用のホースを使えば流れますが、この点は不便でした(以前は大丈夫だったそうです)。
NEX-5 16mm+ワイコン
一本目はBaraccuda Pointでした。これまで、ほとんど流れを意識せずに潜れていたのですが、この日はかなりの流れが入っていました。カンムリブダイが珊瑚の合間に隠れてじっとしていました。
NEX-5 16mm+ワイコン
朝食後の二本目もBaraccuda Pointでした。アケボノハゼのコロニーがありました。実は、シパタンは4回目にもかかわらず、アケボノハゼは今回の旅行ではじめてみたのです。珍しいと思いきや、シパタンではごく普通に見られるのですね...
ギンガメアジとバラクーダーの群れは今回も見れました。Baraccuda Pointは、早朝にオフィスでサインした後は、たいていの船が向かう人気のあるポイントですが、群れも見れるし確かに一番面白いポイントのような気がしますね。今回の旅行中でも最も多くの回数潜ったポイントでした。
NEX-5 16mm+ワイコン
三本目はSouth Pointでした。途中で中層を少し流しましたが、なにも見つかりませんでした。四本目はTurtle Patchで、ハナゴンベやニチリンダテハゼなどが見られました。
四本潜ったところで、マブールに戻ります。やっと一息つけますね。ダイビング船の良いところは、ダイビング後はシャワーを浴びてさっぱりできるところにあるのですが、セレベスエクスプローラーはモルジブのダイビング船のような海水を真水に変える装置がないとのことで、積載してある水がなくなってしまうとそれまでになってしまうそうでした。というわけで節水にはかなり気を使います。タオルについては二日に一回の交換なので、こまめに干して乾かす必要があります。このときは天気の良い状態が続いたので、割とすぐに乾いてくれて助かりました。ちなみに、タオルは部屋用の白いタオルと、部屋以外で使うための紫(青)のタオルの二つが用意されていましたが、紫(青)のタオルはまったく吸水性がなく、しかも繊維がボロボロと落ちる使えないタオルでした。
オープンスペースにはテーブルと椅子があります
3Fは屋根つきのオープンスペースとなっていて、テーブルと椅子が置かれています。マットも用意されていて、普通ならダイビングの合間に寝るのでしょうが、今回はダイビングの合間がとても短く、寝ている人はほとんどいませんでした。
マブールに戻ってのサンセットダイビング(ほとんどナイトダイビング?)は、Paradise Iでした。マブールに戻ってのポイントは、常に同じポイントでした。
同じポイントとはいえ、いろいろな魚が見られるので、なかなか面白いです。ケラマハナダイ、コンゴウフグなどいろいろと見られました。シパタンではカメをよく見かけますが、マブールでもそこら中にカメが寝ています。
トウアカクマノミ(シパタンあたりではホワイトチップドアネモネフィッシュと呼ばれているようです)も何度か見かけました。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
朝から波もなく、べたなぎの状態です。この日の一本目はBaraccuda Pointでした。ビスケットをいくつかもらって一本目の準備をします。朝の一本目のダイビングは朝食前に潜るので、ダイビング中におなかが空くのではないかと思いシリアルを持参したのですが、船には食事の時間以外にも食べられるお菓子などが常備されていて、持参する必要はありませんでした。同じポイントで潜る場合は、ブリーフィングは行われないため、この頃には時間になるとそのままダイビングの準備に入るようになっていました。
シパタン島の周りが鏡のようです
紅茶などは常に飲めるようになっています
さらに右隣にビスケットの缶が置いてありました。
エントリーして少し深いところまで潜ってみたところ、ヤイトヤッコのペアがいました。これまでシパタンではギンガメアジ、バラクーダーにカンムリブダイの群れと浅いところで見られる魚を中心に見ていて、あまり深く潜ったことはありませんでした。少し深く潜ってみると、また別の魚が見られるんですね。
昨日と同じ場所にカンムリブダイの群れがいましたが、サーモクラインが入っていて、水深5mよりも浅いところの透明度がとても悪くなっていました。どうしてしまったのでしょうか?ウメイロモドキの群れがきれいでした。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
朝食
一本目を潜ったところで朝食です。モルジブあたりのクルーズだと卵料理については調理方法を選べるようになっていたりしますが、こちらは食事についてはそのような選択はなくて、すべてバイキング方式のみでした。朝食にはなんらかの卵料理が含まれていることが多かったです。
二本目はStaghorn Crestでした。再び少し深めにもぐってみましたが、今回は特に目立った魚はいませんでした。
三本目はDrop Offでした。エントリーしたところにナンヨウツバメウオの幼魚が何匹か泳いでいました。オドリハゼ、ニチリンダテハゼ、アケボノハゼの他にゼブラハゼがいました。ゼブラハゼは背ビレをたてると、一段とキレイらしいのですが、なかなかうまくいきません。最後の方でギンガメアジの群れを見かけました。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
昼食。右側にライスが用意されていました
三本目が終わったところで昼食です。6品ぐらいならんで、肉料理、野菜炒め、ポテトフライとスイカなどのフルーツといった感じのメニューでした。肉料理はたまに羊の肉が含まれることがあり、毎回肉の種類を確認したゲストもいました。私は羊でも特に問題なく食べられました(ちょっと硬い感じもしましたが)。
クルーズの途中でシェフが交代したのですが、後のシェフの方が味が濃すぎることもなく美味しかったです。
四本目はBaraccuda Pointでした。バラクーダーの群れは見られましたが、なかなか渦を巻いてくれません。ロウニンアジやツムブリなどが見られました。四本潜ったところでマブールに戻って、五本目のダイビングです。ポイントはいつもどおりのParadise Iです。小物ばかりと思っていたらホソヒラアジの群れが通過していきました。群れも見られるのですね。コブシメが産卵をしているようでした。最後の方でニシキテグリの幼魚がいました。ものすごく小さく、撮影には失敗してしまいましたが、小さいうちから同じような模様があるのですね。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
五本潜ったところで、やっと夕食です。内容は昼食と同じような感じでした。いずれにしても味付けはアジア風なので、食べやすかったです。夕食ではときおり大きな魚料理がテーブルに並べられます。
夕食。ライスの後ろにあるのはスープです。
バイキングとは別に用意された魚料理。
とても美味しかったです。
食後にのんびりしていると、スタッフから外が嵐になっているから洗濯物を取り込んだほうがいいといわれ、3Fにあがってみると本当に大荒れの天気になっていました。明日までにおさまってくれるといいのですが...
この雨のときに部屋を確認したところ、一箇所だけ少し水滴が落ちているところがありました。特に濡れて困るものをおいてあったわけではなかったので大丈夫でしたが、油断はしないほうが良さそうです。
ちなみにセレベルエクスプローラはところどころで水漏れがします。食堂も数箇所で天井から水滴が落ちていました。水滴が落ちる場所は時折変わったりするので注意が必要です。食堂の水滴は、特に雨とかは関係なく落ちているようでした。
今日も穏やかな天気です
いよいよダイビングの最終日です。昨日の夜は嵐だったので、海況が心配だったのですが、すっかりと穏やかな天気に戻っていました。最終日は午後に港に移動する必要があるため、ダイビングは午前の3本のみとなります。
一本目はBaraccuda Pointでした。エントリーしたところでギンガメアジの群れがいました。深めに潜ったところにアカボシハナゴイがいました。いつもどおりのバラクーダーの群れに、カンムリブダイは昨日同様に珊瑚の間でじっとして休んでいました。
海の海況は良いのですが、昨日同様に水中では5m付近にサーモクラインが入っていて、浅いところの透明度が悪くなっていました。2日前までは透明度はとても良かったのですが...
二本目もBaraccuda Pointでした。今日は3本すべてをBaraccuda Pointで潜る予定とのことでした。深めに潜ったところにフチドリハナダイが何匹かいました。途中でナンヨウツバメウオとは別のミカヅキツバメウオの群れを見かけました。最後の方でキヘリモンガラのコロニーを通過したところ、何匹かが襲ってきたので慌てて逃げました。中にはフィンをかじられているゲストもいました。これまでゴマモンガラには何度か襲われていますが(モルジブではすねをかじられました)、キヘリモンガラが襲ってきたのは初めてでした。キヘリモンガラも襲うとは聞いていましたが、本当だったんですね。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
いよいよラストダイブです。三本目も予定通りBaraccuda Pointでしたそれにしても最終日ぐらいゆっくり潜りたかったのですが、早い時間に港に戻りたいようで、水面休息もギリギリ1時間ぐらいで次のダイビングです。ギンガメアジにバラクーダーの群れがいつもどおり見れました。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
同じポイントで同じコースということは、またもや最後にキヘリモンガラのコロニーを通過することに。今回もフィンをかじられていたゲストがいました。
これで今回の旅行でのダイビングは終了です。結局、合計25本も潜りました。なんというか本当にダイビング三昧ですね。さすがシパタンです。
ダイビングが終了した後は器材を洗って乾かします。スタッフがやってくれるようでしたが、私たちは自分で洗って干すことにしました。船は港に向かって進み始めました。
港に戻って来ました
夕方ぐらいになって港に到着しました。厚い雲が迫ってきていたのですが、結局は雨は降らずにすみました。器材を干してあるところで雨に降られると大変です。
最終日の予定がボードに貼りだされていました。明日は11:30に船から降りる予定のようです。
この頃になって水の消毒臭さがとても強くなってきて、断水が近い?と話題になってきました。ついに底のほうの水を取り始めたのではないかということだったのですが、結局最後までなんとか水は使えました。
船にはウオーターサーバーがあって水は自由に飲めるようになっています。こちらの水は消毒臭さとかは全くなかったのですが、ポットの水は通常のものを沸かしているらしく、このころはかなり紅茶を濃くしないと飲みにくくなっていました。ウオーターサーバーは冷水も温水も無効になっていて、どちらも室温と同じ温度の水がでてきます。食堂においてある冷蔵庫には、個人の飲み物も置けるので、ペットボトルに入れて冷蔵庫に保管しておけば冷えた水が飲めます。
ちなみに缶ビールは一本RM13でした
この日の夕食
朝食は7:30からでした。天気も良くて干してある器材もよく乾きそうです。
朝食
朝食にはジュースがつきます
朝食後に荷物をまとめます。部屋を使えるのは9:30までで、船を降りる11:30までは食堂でのんびりです。トイレについては、一部屋だけ開放してみんなで使うようになっていました。
昼食は11:00からでした
Tシャツなどを売っていましたが、
指示棒が安くて人気でした(RM50)。
さようなら~
昼食を食べ終わって少ししたところで下船の時間です。
港から車で45分程度で空港に到着です。私達は、タワウ→コタキナバル→クアラルンプール→成田のルートで帰国しましたが、タワウからクアラルンプールへの直行便を利用したゲストもいました。この方が乗り継ぎが一本少ないので楽なのですが、一万円高かったので私達はやめました(笑)。ちなみにマレーシアでは州を移動するときにはイミグレーションを通過しなければならないので、タワウ→コタキナバル→クアラルンプールの場合にはコタキナバルでイミグレーションを通過します(タワウではイミグレーションは通過しません)。一方、タワウ→クアラルンプールの直行便を利用する場合には、タワウでイミグレーションを追加する必要があります。ややっこしいですね。私達もよくわからず、リピータのゲストに教えてもらいました。
タワウ-コタキナバル間はつまみのみ
コタキナバル - クアラルンプール間の食事
クアラルンプール - 成田間の食事1
クアラルンプール - 成田間の食事2
成田空港へは翌日の朝に到着です。今回の旅行では、念願かなってシパタンを満喫することができました。お恥ずかしい話ですが、アケボノハゼなど初めて見た魚がたくさんいました。定番のギンガメアジ、バラクーダーにカンムリブダイの群れも見れて、やはりシパタンは素晴らしいところです。