2009年のGWにカパライに滞在してのシパタンダイビングを計画した時には、入島制限のために滞在中に一回しかいけないこともありうるという話から最終的に行くのを断念したのですが、セレベス海で航行しているダイブクルーズ船のセレベスエクスプローラーなら3回はシパタンに潜れるということで、申し込むことにしました。
当初は2011年の11月にも利用した羽田発のコタキナバル直行便を予約したあったのですが、なんと2012年の2月から羽田発から撤退するというアナウンスがあり、急遽成田発クアラルンプール経由の便に変更になりました。羽田発は深夜発の早朝帰りで休暇を節約できて乗り換えも少なく便利だったのですが残念です。
マレーシア航空の手荷物預かりは20kgまでですが、スキューバーダイビングの器材については+10kgが認められているので、あまり重量を気にせずに荷造りができるので楽ですね。
マレーシア航空MH89で成田からクアラルンプールに向かいます。モニターが各席に用意されていてビデオもオンデマンドで自由に見られます。日本語吹き替え版もたくさん用意されているので、飽きることはなさそうです。向かい風が強いために少し遅れるかもしれないというアナウンスがありました。気流の不安定な状態が続いていたようで、離陸してからしばらくずっと揺れ続けていました。
成田 - クアラルンプール間の食事
この後、カップアイスも配られました
成田 - クアラルンプール間の軽食
クアラルンプールで入国審査を受けて、国内線のターミナルに行きます。国内線ターミナルへのセキュリティゲートでは、ペットボトルの水が持ち込みできました。国内線のゲートのロビーでは無線LANが無料で使用できました。
クアラルンプールからコタキナバルに飛行機で移動して一泊します。夜の10時過ぎにホテルに到着しました。宿泊先はよく使われるシャングリラ(有名な高級リゾートとは別のホテル)ではなく、キングパークホテルでした。道路に面しているホテルなので、あまり静かではありません。近くにカラオケがあるのか歌声が聞こえてきます。明日の朝も早いので、すぐに寝ることにしました。
クアラルンプール - コタキナバル間の食事
宿泊先
湯沸かし器と無料の水が用意されていました
部屋はまぁまぁの広さでした。
朝5:45にホテルピックアップで空港に向かいます。シャングリラに宿泊したゲストは朝食をホテルで取ったようですが、私たちのホテルではサンドイッチとりんごの入った袋が朝食として用意されていました。この方が直前まで寝ていられるので良かったです。
チェックインはスタッフがすでに行ってくれていたので、荷物だけ預けます。国内線でコタキナバルからタワウに向かいます。ここでも待合ロビーでは無線LANが無料で使えました。タワウまでは約1時間で到着します。
用意された朝食(新聞は無関係です)
コタキナバル - タワウ間のおつまみ
タワウで送迎車に乗り換えて、港に向かいます。1時間+αぐらいで港に到着します。カパライ等に滞在の場合、ここからスピードボートに乗って、リゾートに向かいますが、セレベスエクスプローラの場合には、ここで本船に乗船となります(小さなボートで本船に移動します)。
乗船が完了したところで、マブールに向けて出航するはずなのですが、なかなか出発しません。どうもレンタル器材を借りに行っているようで...乗船したのは10:30頃だったのですが、実際に出航したのは13:30頃になっていました。乗船するまえに済ませておけば、もう少し早く出発できたと思うのですが、この辺りの段取りはあまり良くありません。
しかもレンタルした器材はレギュレーターが故障していて一本目は潜れなかったそうです。それ以降はなんとかなったようですが。
スピードボートだとマブールまで1時間かかりませんが、クルーズ船は速度が遅いこともあって数時間かかります。マブールに到着した頃には夕方の5時頃になっていました。早速、マブールでダイビングです。出発が遅くなったこともあって、一本目からサンセットダイビングになってしまいました。ポイントはFROGGY LAIAで巨大なタマカイがいました。
初日には二本のダイビングが予定されていたようで、サンセットが終わったところで、少し休憩した後にもう一本潜りました。完全なナイトダイビングですね。ポイントはPARADISE Iでした。アカククリの幼魚がかわいいですね。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
ダイビング始める前までは、何かと待ってばかりだったのが、ダイビングが始まったところから、急にあわただしくなってしまいました。二本潜った後に夕食をとりましたが、すでに9時近くになっていました。
ここで署名します
いよいよ今日からシパタンでのダイビングです。船はシパタン島には停泊できなく、マブールに夜は停泊するため、早朝にシパタン島へ移動します。朝の6時前ぐらいから出発するようですが、到着するのは7時過ぎぐらいなので、夜明けぐらいに出発するリゾートのボートよりもずっと遅くの到着となります。当初、クルーズに乗ればリゾートよりも早い時間でのダイビングができるかと思っていたのですが、そういうわけではないようです。
シパタン島に到着したところで、オフィスに署名に行きます。昨年にカパライに宿泊してオフィスで署名したときには、他のリゾートからのダイバーなどで、かなり混みあっていたのですが、すでにリゾートからのダイバーは署名を終えてダイビングを始めているようで、オフィスはがらがらでした。
署名から戻ったところでダイビングの開始です。ブリーフィングはあらかじめ到着前に行われます。一本目はMid Reefでした。さすがにシパタンは、昨日のマブールと違って透明度がいいです。エントリーしたところでカンムリブダイが5匹程度いました。アケボノハゼ、ニチリンダテハゼ、イソマグロ、ロウニンアジ、ブラックフィンバラクーダやネムリブカなどいろいろと見られました。シマヤッコも何度か見かけました。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
一本目が終わったところで朝食です。しかしながら、二本目までは45分ぐらいしかなく、食後はほんとにちょっと休むぐらいで、すぐにまたダイビングの準備です。二本目はCoral Gardenでハゼのポイントということでしたが、見たのはニチリンダテハゼぐらいでした。二本目が終わって戻って、着替えて一休みですが、次のダイビングのブリーフィングは30分後ぐらいと、なんともあわただしいです。三本目はBaraccuda Pointでした。エントリーしたところで、すぐにギンガメアジの群れと、ナンヨウツバメウオの群れがいました。ブラックフィンバラクーダーの群れもいましたが、群れの形がちょっと崩れていました。さすがにシパタン、魚影が濃いです。
午前中に三本潜ったところで、昼食です。四本目まではやはり45分ぐらいしかなく、ここでもちょっと休むぐらいで、再びダイビングの準備です。まるで合宿みたいですね~。まぁそれを望んでクルーズに参加しているわけですが、もう少し余裕があるといいのになぁと思ってしまいます。短い休憩の中でも、こまめに見た魚などをログブックにメモっておかないと、何を何本目に見たのかわからなくなってしまいそうです。
四本目も三本目と同じBaraccuda Pointでした。シパタンでよく見かけるピックハンドルバラクーダ(シパタンではイエローテールバラクーダーと呼ばれているようでした)などを見かけました。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
途中でトラフザメが寝ていました。皆でそうとうに近くまで寄ってみましたが、そのまま寝ていました。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
おやつ
シパタンで四本潜ったところで、マブールに戻ります。マブールまでは1時間近くかかるため、やっと少しのんびりできます。このときに食堂では、おやつが用意されます。この日はバナナを揚げたものでした。
マブールに戻ったところで、五本目のダイビングです。ポイントは今日もPARADISE Iでした。少し遅めの時間の集合になっていたこともあってか、エントリーしたときには、すでにナイトダイビングのような暗さになっていました。ブルースポットスティングレイが岩に隠れていました。
NEX-5 18-55mm
五本潜ったところで夕食です。それにしても、よく潜ったという感じがしますね。
昨日に比べると、波があるようで船が少し揺れます。昨日と同じく朝からシパタンに移動してダイビングです。一本目はWhite Tip Avenueでした。エントリーしてしばらく泳いだところでカンムリブダイの群れがいました。昔、シパタン島に滞在できた頃は、夜明け前のカンムリブダイの出勤シーンを見るのがイベントのひとつだったのですが、現在は滞在できなくなってしまったこともあり、見れなくなってしまいました。
NEX-5 16mm+ワイコン<
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昨年の9月に来たときには群れでみることができなかったのですが、今回はかなりの群れを見ることができました。出勤後に移動しているカンムリブダイと会うことができたようです。途中からバラクーダーの群れと一緒になってコラボ状態になりました。
NEX-5 16mm+ワイコン<
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朝食後の二本目はTurtle Patchでした。一本目と二本目ではツノダシの群れを何度か見かけました。2010年の1月には、このツノダシの群れを見るためにパラオまで行きました。今回はそこまでの大きな群れではありませんでしたが、同じ理由で集まっているのかもしれません。
NEX-5 16mm+ワイコン<
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二チームに分かれてのダイビングだったのですが、私たちのガイドはウミウシが好きなようで、ところどころでウミウシを探しては皆を呼んでいました。別のチームのガイドは、エビ・カニが好きだったようです。ここでもバラクーダーの群れを何度か見ました。バラクーダーについてはガイドは不要なぐらいによく見かけました。
NEX-5 16mm+ワイコン<
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ダイビング中に何度かダイナマイトが破裂するような音が聞こえてきました。シパタン島は保護されていると聞いているのですが、どこか近くの海なのでしょうか?保護のためにシパタン島には滞在できなくなったと聞いていますが...
三本目はDrop Offでした。エントリーしてすぐに洞窟の中を見てみると、ギンガメアジの小さな群れとロウジンアジがいました。洞窟からでて少し泳いだところでギンガメアジの大きな群れと会うことができました。
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ギンガメアジの群れは、いろいろな場所で見られますが、シパタンの群れは大きいですね。昔ほどではないかもしれませんが十分に迫力あります。
NEX-5 16mm+ワイコン<
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途中でオドリハゼを見かけました。ナンヨウツバメウオの群れも再び見かけました。
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四本目はBaraccuda Pointでした。午前中から比べると、少し透明度が落ちてきたような気がしました。ガイドがイソマグロがいると指したので見てみると、イソマグロが突然体を小刻みに震わせながら、凄いスピードで泳ぎ始め、あっという間にクマザサハナムロらしき魚を捕らえていました(私自身は捕食の瞬間は見れませんでしたが、周囲にいたダイバーは見ていました)。ちょうど自分の横を通り過ぎっていったので、ものすごい迫力でした。イソマグロの捕食シーンを見たのは初めてです。あっという間の出来事で、ビデオに撮る暇もありませんでしたが...
NEX-5 16mm+ワイコン<
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四本潜ったところでマブールに戻ります。今日も、なんともあわただしく食べて準備して潜っての繰り返しという感じでした。今回は昼寝する暇もなしといった感じです。マブールに戻ってから五本目はナイトダイビングでしたが、さすがに休むゲストも増えてきました。