2012年年末-2013年年始に行ったラジャアンパッド(インドネシア)のダイビングクルーズ旅行記のPart2です。
2日目まではPart1にあります。
ラジャアンパットといってもかなり広く、クルーズでも一週間ではすべてを周ることはできません。今回利用したツアーでは、北側にあるマンスワール・ガム島周辺を潜りました。朝起きてみると、マンスワール島付近に到着していました。ちなみにシーサファリ8は、インドネシアの伝統的な木造船で帆を広げた姿がなかなか格好良い(最終日に撮影タイムがあります)のですが、木造船ということもあってか、船が揺れるとキシミ音がかなりします。夜中に移動中もミシミシと音がなっていました。またアンカーを下ろすときにもかなりの音がします(アンカーの音はモルジブあたりの船でも同様にかなり響きますが)。
部屋はあまり広くなく、ほとんどベッドで占められているという感じでした。特にトイレとシャワーは一緒になっていてかなり狭いです。シャワーを浴びると便器はビショビショになります。ただ換気扇がついているので、湿気がこもるようなことはありませんでした。洗面台は部屋の方にあるので便利でした。評判が悪かったのがトイレで、なかなか流れません。ずっとレバーを押してもう溢れそうというぐらいから、やっと流れ始めるという感じでした。聞いてみると皆いろいろと工夫していたみたいで洗浄用のシャワーで満水にしてから流すとしている人もいました。ただそれでも、うまくいかないときは何をやってもダメでした。
※2Fの共用のトイレのほうがまだマシだったようです。
部屋には家庭用のエアコンがついていて、部屋ごとにON/OFFと温度調整が可能です。夜はけっこう涼しくて私達はエアコンをONにするのはドライヤーをかけているときぐらいでした。
洗面台は部屋にあって便利です
部屋はほとんどベッドで占められているという感じです
アメニティはシャンプー、ボディーソープ、手洗い用のソープに歯ブラシまで用意されていました。ペットボトルの水も提供されます。食堂にはウォーターサーバーもあるので水を持参する必要はありませんでした。当初、ペットボトルの水は二本だけの提供で、その後はウォーターサーバで補充して欲しいという説明だったのですが、途中から毎日、なくなった分だけ補充されるようになりました。
というわけで水に関してはサービスがいいのですが、ビールなどの飲み物についてはかなり高いので注意が必要です。350ml の缶ビール1本が46,000ルピアですから、約400円ぐらいします。
部屋はあまり広くありませんが、船そのものはけっこう大きいようで、かなり広いカメラ台スペースや、3Fにはのんびりできるリビングなどがありました。3Fの後端には屋根付きのオープンスペースのソファがあって、さらに上にはサンデッキもあります。インドネシアのコンセントは220VのC型(丸い穴が二つ)ですが、クルーズ船には日本型のコンセントが一部に用意されていました。
船の水は海水から作っているということで水不足になることはありません。ただ20名もゲストがいた事もあって、シャワーが集中すると温水がなくなってしまうようで、最後の方ではほとんど水しかでないことがありました。
広いカメラ台。メンテナンスはしやすいです。
ウォーターサーバー
クルーズのダイビングスケジュールは、朝食前に一本目、朝食を食べてから二本目、昼食を食べてから三本目。夕方にオプションダイブで、夕食後にナイトダイビングでした。朝食前のダイビングのために早朝にパンやバナナなどの軽食が用意されていました。
早朝ダイビングでは軽食が用意されます
紅茶などは常に飲めます
参加したゲストの数が20名ということで、5名ずつの4グループでのダイビングでした。ダイビングボートは二隻ありますが、それぞれ1グループしか乗れないため、まずは1番目と2番目のグループがダイビングボートに乗ってポイントに移動しエントリーします。3番目、4番目のグループは、ボートが1番目と2番目のグループをエントリーさせて戻ってきてからの乗船となるため、タイミングとしてはかなり遅くなります。先に行くか後に行くかは日毎に交代となっていました。
NEX-5 16mm+ワイコン
大晦日ということで、オプションダイビングは無しで、夕方に無人島に上陸してパーティが催されました。ちなみに夜中の0時にはスタッフが年越し祝いで花火をあげたりとけっこう騒ぎます。スタッフの唐沢さんによると、これについては目をつぶって欲しいと言っていました。まぁスタッフも年末年始と働いているわけなので、せめて大晦日ぐらいは騒ぎたいのかもしれません。ちなみに私はダイビングで疲れて爆睡状態で全く気づきませんでした(笑)。
マンスワール島の北西側に移動してのダイビング一本目はManta Sandyでした。このポイントにはマンタのクリーニングステーションがあります。クリーニングステーションから少し離れたところに生け垣が作ってあって、それ以上は近づけないようになっています。このため撮影するにはちょっと遠いです。運がいいとマンタの方が近づいてきてくれます。ブラックマンタと普通のマンタが3枚ほど見られましたが、途中からダイバーだらけになってしまいました。
一本目終了後にガム島方面に船を移動させて、途中のLolosi Reefで二本目のダイビングです。今回のラジャアンパットのクルーズではいくつかの見たい魚がいたのですが、そのうちの一つのアラフラオオセ(タッスルドウォビゴン)が三匹ほど見られました。
三本目はガム島西側のYenbraimuk No.2というポイントでした。ラジャアンパットではテールスポットブレニーをよく見かけましたが、特にこのポイントには多く、一枚の写真にいくつテールスポットブレニーを入れられるかというのを試していたゲストもいたようです。このポイントでは、固有種のエビオータラジャ、とても小さいピグミーシーホース(バルギバンティ)から数種類のハゼ、コガネアジの群れ、モブラの群れとマクロからワイドまでいろいろな魚が見られました。さすがラジャアンパットです。
四本目はオプションダイビングでMangroves Ridgeでのサンセットダイビングでした。カニハゼやブルーフラッシャーラスなどが見られました。
NEX-5 18-55mm
ナイトダイビングは三本目と同じYenbraimuk No.2でした。今回でのクルーズで最も見たかった歩くサメ(ラジャエポーレットシャーク)が見られました。ただ岩陰に隠れていたり、もしくはライトを当てるとすぐに隠れてしまうので、なかなかうまく撮影できませんでした。タッスルドウォビゴンが岩陰に隠れずに寝ていました。