マクロ天国のレンベ(インドネシア)に行ってきました。宿泊先はカサワリリゾートを利用しました。
これまでの旅行では大物もしくは群れが見られるダイビングポイントを中心に潜ってきたのですが、マクロ天国のレンべではいろいろと他では見られない珍しい魚やエビ・カニが見られるということで、短期で行ってみることにしました。宿泊先については雑誌で紹介されていて、なかなか雰囲気の良さそうなカサワリリゾートにしました。
レンベまではシンガポール経由だったのですが、乗り継ぎ便を含めて預け荷物は30kgまでOKだったので、特に重量に気を使う必要はありませんでした。
22:55 羽田発のシンガポール航空SQ635でシンガポールへ向かいます。シンガポールまでの所要時間は約6時間なのですが、今回は30分ほど早く到着したようです。離陸してしばらくすると夜食が出ます。食べ終わったあとにはすでにシンガポールまで残り4時間半ぐらいになっていました。到着の1時間半ぐらい前に朝食がでるので、寝れるのは3時間ぐらいしかありません。
機内エンターテイメントは充実していて日本語の映画がたくさん用意されていたのですが、一切見ずにひたすら寝ます...
羽田 - シンガポール間の離陸後の夜食
ハーゲンダッツのアイスも出ます
羽田 - シンガポール間の到着前の朝食
シンガポール - メナド間の軽食
シンガポールでメナド行きのMI274に乗り換えます。乗り換え時間が4時間ほどあって、電光掲示板にはまだゲートが表示されていませんでした。シンガポールのチャンギ空港には搭乗券をかざすとゲートと場所を教えてくれる機械があるので、それを使ってゲートを確認します。
シンガポールからメナドまでは3時間半ぐらいです。シンガポールとメナドは時差は同じで日本より1時間遅れています。
メナドに到着したらイミグレーションに行く前にVISAを購入します。以前は$25だったのですが、このときには$35に値上がっていました。日本円でも支払うことが出来ますが、4520円とレートがとても悪いです。
両替は空港の出口をでて左側に小さなところがあります。私達は帰りに両替しましたが、レートは1ドル=10,100ルピアでした(20ドルを両替。たくさん両替するとレートが良くなります)。日本円だと1円=90ルピアとなりレートがあまり良くないです。以前にデンパサールで両替したときには、1円=100ルピアでレートに問題がなかったのですが、ここメナドでは円は少し弱いようです。VISAの支払いを含めてドルで用意してきた方が良いと思われます。
※以前にデンパサールで両替したときと、日本での円とドルの両替レートは同じぐらいでした。
メナドの空港からレンベまでは車の送迎で2時間近くかかります。おしぼり・水とサンドイッチが用意されていました。中々サービスがいいです。細い道を走ることが多いのですが、それでも追い越しをかけたりするのであまり寝ていられません。
送迎の車でのサンドイッチ
ウエルカムドリンク
カサワリリゾートではチェックイン時に記入する用紙についてはPDF版がネットからダウンロードできます。このPDFは必要事項を書き込めるようになっているので、あらかじめ記入して印刷して持って行くと、現地ではサインするだけでチェックインできます。
カサワリリゾートには全部で10棟の独立したヴィラがあるのですが、そのうちの二つが海に面したカサワリヴィラとなっていて広めの部屋となっています。今回はカサワリヴィラに宿泊しました。
部屋はかなり広いです
カエルアンコウの置物がかわいいです
水はボトルが二本用意されていて、なくなったらレストランで再充填することになっていたのですが、新しいボトルが用意されていました。ダイビングやレストランでも水がでますし、部屋の水はあまり減りませんでした。部屋ではWiFiが無料で使えましたが、速度はかなり遅いです。
湯沸し器など。プラグは日本のものが使えますが、
電圧は異なります。
テーブル
部屋も広いのですが、洗面所もとても広いです。アメニティはシャンプー、コンディショナーや歯ブラシなどすべて揃っていました。ドライヤーもありましたが、風量が少なくて乾かすのに時間がかかったこともあって持参のものを使いました。スリッパのかわりにサンダルが用意されていました。
ダブルシンクです
シャワールーム
シャワーは熱いお湯が十分にでました。シャワーは屋外にも浴びられる場所がありましたが、浴槽はありませんでした。
テラスにはデッキチェアなどが用意されています
テラスからの眺め
プールにはデッキチェアもあります
到着した日にダイビングができるか聞いてみたのですが、スタッフによるともう船はでないとのことでした。
カサワリリゾートは10棟しかないリゾートですが、プールが用意されています。海側がインフィニティプールになっていて眺めもいいです。そのプールでのんびりしていたところ、別のスタッフがやってきてサンセットダイビングに行くグループがいるけど、ニシキテグリ狙いで人数が多いのでお勧めできないとのことでした。明日には少人数で行けるとの事だったので、この日のダイビングはやめておきました。
アフタヌーンティーのお菓子
それにしてもニシキテグリのポイントはリゾート毎に潜れる日が決まっていて、明日がその日のはずなのですが、何故そのグループは今日潜りに行けるのか不思議です。
シュノーケリングはリゾート前の海でやろうと思えばやれるらしかったので見てみると、透明度はあまりよさそうではなく、珊瑚もなく(黒い砂だけ)、ゴミも浮いていたのであきらめました。
夕方の時間にはアフタヌーンティーとして紅茶とお菓子が用意されます。なかなか美味しいです。日々内容は変わっているようでした。
メニューは日本語のものようが用意されています
ツバメがたくさん飛んでいて、プールに時折やってきては水を飲んでいるようです。しばらく撮影にチャレンジしてみましたが全滅でした。飛んでいる鳥を撮るというのはそう簡単にはできないのですね。
食事についてはゲストが多い時にはビュッフェで、少ない時にはアラカルトで選択になるとのことだったのですが、私達が滞在したときには他には欧米からの9名のゲストしかいなくメニューから選ぶようになっていました。前菜、メインとデザートの三点を選ぶことが出来ます。ちなみにメニューから選ぶのは、実際の食事の前で、ランチであれば朝食のときに選んでおきます。この日の夕食についてはチェックインのときに選んでありました。
チャイニーズチキンスープ
ほぼ毎回選んでいました
パンプキンクリームスープ
料理はかなりうまいです。しかしスープが小どんぶり一杯に入っていて、前菜を食べた所ですでに腹8分ぐらいです。メインはとても食べきれませんでした。
インドネシアといえばナシゴレン
パッタイはタイ料理ですね
デザートもかなりの量があります。
キャラメルカスタード
アイス
ストロベリーとチョコレートから
選ぶことが出来ました。
(バニラはずっと品切れでした)
夕方ぐらいからリゾートの近くのどこかで大音量で音楽をかけているようで、部屋の中まで聞こえてきていましたが、夜8時すぎぐらいには止みました。音楽が止んでからはとても静かでした。
朝食
朝起きたところで、レストランにいって軽い朝食を食べます。正式(?)な朝食は一本目のダイビングの後なのですが、ダイビング前にも軽く食べられるようになっているのです。事前の情報では6:30からということだったのですが、現地での説明では6:00からやっているとのことでした。
パン、シリアルとジュースが用意されています。食べ終わって部屋に戻る前に朝食の料理を選んでおきます。
一本目のダイビングは7:30に出発とのことだったので、7:15ぐらいにダイビングセンターに行ったのですが、ガイドはまだ来ていませんでした。日本語ができるガイドとのことでしたが、さすがに日本人ではありませんでした。ブリーフィングは日本語でやってくれます。ダイビングカードとかも持っていったのですが、特にチェックはしませんでした。ただ見たい魚はあらかじめ印刷しておいてあったので、それはガイドに見せました。ブリーフィングの場所にWish Listという見たい魚を書く欄があったのですが、私達と同じようにゼブラバットフィッシュの幼魚が書いてありました。ただ今は見られる時期ではないようで、可能性は低いとのことでした。
レンベのポイントは半島とレンベ島にはさまれたレンベ海況にあります。夕方にはかなり強い風が吹いたりしていたのですが、特に海が荒れるようなことはありませんでした。
ダイビングポイントのマップ
赤丸が滞在先のカサワリリゾートです
ブリーフィングでは毎回ポイントの絵を書いてくれます
一本目はHain Ball - Iでした。エントリーしてすぐにスパイニーリーフフィッシュがいました。見たかった魚の一つです。エントリーしてからは、暫くの間ずっとアゲインストの中を泳ぎ続けました。なぜにマクロポイントでここまでアゲインストの中を泳ぐんだろう??と思っているとヘアリーフロッグフィッシュがいました。こちらも見たかった魚の一つです。どうやらこの魚を探していたようで、その後は流れに沿っていろいろな生き物を探します。
黒い砂地にところどころに岩があるぐらいで、一見生物はあまりいなさそうに見えるのですが、ガイドが指した所をみるといろいろと生物が隠れていたりします。
ヒレナガネジリンボウには初めて会ったので、少しずつ近づきながら時間をかけて何枚も撮影しました。だいたい撮影したかなと思って、周囲を見渡すと誰も居ません。えっ!ネジリンボウだよ!?じっくり撮影するのではないの??
海そのものはそんなに濁っていないのですが、浮遊物が多くて10mぐらい先は見えないこともあって、少し離れるだけでロストしてしまいます。ガイドはどんどん先に行ってしまうので、集中して撮影していると見失いやすかったです。それにしても、まさかネジリンボウが出たのにすぐに行ってしまうとは予想外でした。結局、ダイブタイムは45分ぐらいで少し早めのエグジットとなってしまいました。
正式(?)な朝食
一本目のダイビングが終了したところでリゾートに戻って朝食です。一本目の前の食事で用意されていたパン、シリアルやジュースはそのまま用意されていますが、こちらの朝食ではそれに加えて注文しておいた料理がでてきます。卵料理の他にもいろいろと用意されていました。朝食後に昼食の注文をしておきます。メニューは夕食と同じでした。
ちなみにダイビング後のサービスはとても良くて、カメラは小さなカゴに入れておくと船からダイビングセンターの洗い場まで運んでくれます。ウエットも洗い場に置いておくと洗って干しておいてくれます。
二本目はAer Prang - Iでした。リゾートの近くのポイントです。エントリーしたところ小さな魚の群れが通過していきました。レンベでも群れが見られるのですね。
トノズラスなどのベラがたくさんいてフラッシングしていました。何回か撮影にチャレンジしてみましたが、ヒレが開いている状態では撮影できませんでした。難しいです...
アマノガワテンジクダイはバンガイカーディナルフィッシュとも呼ばれます。レンベで見られることで有名で、見たい魚の一つでした。
クマドリカエルアンコウは逃げようと、ゆっくりと歩いていました。他にもいろいろな魚が見られました。ダイブタイムはなんと74分で、今回のダイビングはどれも60分以上でした(60分以下だったのはロストした一本目だけでした)。水温は27℃+αぐらいでした。この時期は25℃ぐらいになることもあると聞いていたので、フードベストを用意してきたため特に寒く感じることはありませんでした。エグジット後にはお湯に浸したタオルをくれます。確かにベスト無しでは寒かったかもしれません。
タオルはダイビング後に渡してくれるので自分で用意する必要はありません。フルーツや水も用意してくれます。リゾートに戻ったら昼食です。
トムヤンクン
ミーフーゴレン
朝食が二回あって、昼と夜が前菜+メイン+デザートで、ダイビング毎にフルーツがでて、午後にはアフタヌーンティーがあってとすべて食べていると大変なことになりそうです。
デザートはフルーツプレートにしました
レストランからみたプール
朝は少し雨が降っていたのですが、昼ごろには天気が回復してきていました。食後は1時間ほど休憩すると三本目のダイビングです。なかなか忙しいです。
三本目はAer Bajo - Iでした。リクエストしていたイッポンテグリが見られたのですが、NEX5のストロボセッティングにミスがあってキレイに撮影できませんでした。あらかじめ潜る前にちゃんと動作するか試しておくことは重要ですね。
ココナッツオクトパス(メジロダコ)は名前のとおりココナッツの殻の中にいました。モヨウフグの幼魚は真っ黒な小さな塊が動いているようにしか見えなくてとても不思議な光景でした。いろいろと面白いものが見られます。
ウルチンクラブはウニを背負って歩いていていました。ヨロイウオはこれまでずっと見たかった魚です。これまでにヘコアユは何度も見たことがあったのですが、ヨロイウオについては一度も見たことがなかったのです。他にもセンネンダイの若魚がウニの棘の中にいたりといろいろなシーンを見ることが出来ました。
この日はニシキテグリを見られる日で、四本目のサンセットダイブに行きます。三本目のダイビング終了後にガイドから4:30に集まるように言われていたのですが、きっと30分ぐらいはリゾートに戻ってからも時間があると思い込んでいて、アフタヌーンティーをもらいにダイビングセンターに行ってみると(この日はレストランではなくてダイビングセンターにアフタヌーンティーが用意されていました)、すでにガイドが準備していて行かないの?と聞いてきました。時計を見てみるとすでに4:30です。慌てて部屋に戻って準備をしてダイビングセンターに向かいました。
そのサンセットダイブはニシキテグリ狙いで、ポイントはBianca Pointでした。
アマノガワテンジクダイ
エントリーしてすぐにニシキテグリは見つかりました。あちらこちらにいるので簡単に見つかります。エントリーしてしばらくはまだ海中も明るさが残っているのですが、この頃はまだ産卵を開始してくれません。いよいよ暗くなって写真撮影が難しくなってきたころからペアになりだして、ほとんど真っ暗になったぐらいで浮上して産卵するようになります。撮影するためにはライトを当てる必要があるのですが、浮上する前にライトをあてると止めてしまうし、十分に浮上したところでライトを当てようとしても、そんなに長い時間をかけて浮上してくれるわけではないのでライトを当てて→フレーミングを合わせて→フォーカスを合わせているうちに産卵がおわってしまったりと、なかなか撮影は難しいです。
ニシキテグリのオス
ペアになりそう?
ペアで浮上をしています
何回も撮影にチャレンジできたお陰で、数枚だけペアで撮影できました。このポイントは枝珊瑚がたくさん生育していて、ニシキテグリ以外にもいろいろと魚が見られました。
ニシキテグリが見えなくなったところでダイビングは終了とすると言われていたのですが、ニシキテグリは最後まで見られたためダイブタイムは64分でした。リゾートに戻って夕食です。
春巻き
野菜炒め?名前を忘れてしまいました
チョコレートムース
チョコレートムースはけっこう甘くて、しかも大量にあったので、全部は食べきれませんでした。
昨日は夕方ぐらいから大音量の音楽がどこかでかかっていたのですが、この日はライブのようでした。昨日と同じで夜には終わると思っていると、10時になっても続いています。すごい大音量で部屋の中までガンガンに響いてきます。なんでこんなうるさい中で寝なければならないのか...と思いつつも明日も早いので寝るしかありません。一度、夜中に目が覚めましたがまだ続いていました。リゾートそのものもサービスも良かったのですが、夜は静かでないと寝れない人には厳しいと思いました。