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フィリピンのセブ島の北にあるマラパスカ島(マラパスクア島とも書くようです)はニタリが見られることで知られています。4年前の2011年に行って無事にを見ることができたのですが、その後新たなクリーニングステーションが発見され、より高確率に、時には複数のニタリが見られるようになったとのことで再び行ってみることにしました。
利用したダイブショップ&リゾートは前回と同じEXOTICにしました。このショップには日本人スタッフはいませんが、老舗のダイビングショップで安心感があります。
利用した航空会社はフィリピン航空で、預け荷物は23kgが2個までOKなので、重量を気にせずに荷物の準備をすることができます。
14:25 成田発のフィリピン航空PR422でセブへ向かいます。最近はどの飛行機も各シートに液晶モニタがあったりするのですが、このフライトはパーソナルモニターがないだけでなく、全体のモニター画面までもがありませんでした。なので機内エンターテイメントは充実していないどころか、全く無しです。
※後になってiPad miniの貸し出しがあるという情報を見つけましたが、そのときには気づきませんでした。
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成田 - セブ間の食事
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写真付でどちらにするか選べます
セブまでは約5時間ほどで到着します。18:45到着予定でしたが、30分ぐらい早く着陸しました。税関を通過したところに両替所があって、1,000円で335ペソのレートでした。
外にでると送迎のスタッフがいて、車を回してくれます。19:00ちょうどぐらいに送迎の車に乗ることが出来ました。ここから3時間かけてセブ島北部まで移動します。2011年に来た時には、ツアーではなくて手配旅行だったのですが、夜にマラパスカ島に渡るには特別料金がかかるということで、セブに一泊してからマラパスカ島に移動しました。今回はツアーでの参加で夜中にマラパスカ島に移動するようになっていました。ニタリ狙いのダイビングは早朝なので、夜中に移動できれば一回見られるチャンスが増えます。
1時間半ぐらい走ったあたりから、道も空いてきて飛ばすようになってきます。暗くて先がよく見えない中で片側一車線の道を80km/hぐらいだすこともあるので、けっこう怖いです。
ほぼピッタリ3時間(正確には2時間55分ぐらい?)で港に到着です。ここで船に乗り換えます。荷物はポータが運んでくれるのですが、ここでチップが必要となります。船で30分ぐらいでマラパスカ島に到着です。
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ウエルカムドリンク
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ベッドが大きいです
チェックインの手続きをして部屋に入った頃には、日付のかわる少し前でした。今回の部屋はスーパーデラックスルームだったのですが、特に豪華ということはなくて、大きなベッドが二つあって部屋が少し広いだけのようでした。部屋の位置がダイビングセンターに近かったのは楽でよかったです。
明日は4:30にダイビングセンターに行く必要があるということですぐに寝ることにしました。
早朝4:30にスタッフが部屋にやってきて、ダイビング器材をカゴに入れて持って行ってくれました。カゴには名前が書いてあって、滞在中はスタッフが管理(どのボートに積むのか?など)してくれます。
ダイビングセンターに行って受付などを行います。早朝ダイビングは殆どの場合、ニタリ狙いのMONAD SHOALです。水深20m+αでの棚待ちとなるので、私達はこのポイントに潜る時だけはナイトロックスにしています。なのでダイビングセンターでは、まずタンクの酸素濃度を計測して管理台帳に記入する必要があります。その後、忘れずにダイブコンピュータにもセットします。ちなみにナイトロックスの場合、一本あたり追加で350ペソかかります。
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ポイントに行く途中に夜明けを迎えます
まずはビーチから小さな船に乗って、沖に停泊しているダイビングボートに移動します。この日の早朝は潮がすごく引いていて、小さな船に乗るために 浅瀬を少し歩く必要がありました。EXOTICの前のビーチは岩がゴロゴロしているので素足だとちょっと痛いかもしれません。
ポイントまでは30分程度で到着します。エントリーするとすぐにニタリを見ることが出来ました。2011年のときには6回中3回ニタリを見ることができて、今回の旅行でも見れるかな?と少し不安でいたのですが、早々にノルマ(?)は達成できました。
MONAD SHOALのポイントは根になっていて、ドロップオフから少し離れたところにロープが引いてあって、そこでニタリが現れるのを待ちます。たいていはドロップオフ側に現れるのですが、ときおり待っている後ろ側にニタリが現れることもあります。
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ニタリです。尾が長いですね。
その後も何度かニタリを見ることができました。二匹同時に現れることもあったりと、他のポイントでは考えられないようなレアなシーンも見ることが出来ました。途中にモブラが何度か頭上を通過していきました。
ただ写真を撮影するのは、かなり難しかったです。早朝で暗い上に、すぐ近くで見られるというわけではないので(+写真撮影の腕もないので)、証拠写真ぐらいのものしか撮影できませんでした。
ちなみにニタリ狙いの早朝のMonad Shoalは、ライト・フラッシュともに使用禁止です。午後にマンタ狙いで潜るときには使っても大丈夫です。あとグローブはすべてのダイビングで使用禁止でした。
ダイブ時間は45分とちょっとなのですが、ナイトロックスだとほとんどの時間を棚待ちに使うことが出来ます。
ダイビングから戻ってきたところで朝食です。宿泊したEXOTICリゾートは、ダイビングセンターとホテルとレストランが一緒になっていて、食事はレストランで食べます。ツアーには食事が含まれていたのですが、朝食はメニューの中からどれを注文しても良いということでした。
せっかくなのでセットメニューでもっとも高い400ペソのものを注文しました。大きなパンが二つ付いてくるので、すっかり満腹になりました。前回同様にジャムが美味しいです。
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ジュースもつきます
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レストランの様子
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図を使ってのブリーフィング
二本目のダイビングは9:00出発なので、8:45頃にダイビングセンターに行きます。朝食を食べ終わると、もう残り30分ぐらいになっていました。今回のツアーでは1日3本のダイビングがついていて、朝食前の早朝ニタリダイビング、朝食後のダイビング、昼食後のダイビングというのが基本的なパターンでした。昼食後のダイビングが終わるまでは、かなり慌ただしいです。
ブリーフィングは船に乗る前にダイビングセンターで行います。日本人ガイドはいないので、すべて英語ですが、図で説明してくれるのでわかりやすかったです。
ダイビングボートはフィリピンならではのものですが、船上は屋根もちゃんとあるし、幅がとても広くて意外と使いやすいです。ただトイレについては囲いはありますが、背が高い人だと横から覗きこめてしまうのが難点です。エントリーは船の前方からのジャイアントエントリーです。水面からの距離が結構あるので、マスクはちゃんと押さえておく必要があります。
フィリピンのボートは、安定させるための棒が船の横にあるので、油断して船の横を泳いでいると棒に頭をぶつけることがあるので気をつける必要があります。
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フィリピンならではのボート
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船上は広いくて便利です。
ウォーターサーバーがあります。ホットコーヒーも
飲めます
二本目のポイントはUBANG BATOでした。ポイントまでは15分ぐらいです。エントリーしてみると透明度はあまり良くありません。ガイドはいろいろなウミウシを紹介してくれました。マクロポイントなのですが、一番浅いところでも14mもあるので、通常のエアだと残留窒素的にかなり厳しいしいです。途中にNDLが残1分になってしまいました。
シライトウミウシ
二本目から戻ってくるとちょうど昼食の時間でした。2人で麺ものとフライドライスを注文したのですが、どちらも相当な量で食べきれませんでした。一つ注文すれば十分のようです。
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山盛りでした
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丼に山盛りでとてもたべきれません
午後のダイビングは13:30出発なので、15分前ぐらいにダイビングセンターに行きます。潜るポイントについては、事前(前日か早朝ダイビング後)に要望を聞かれるので、そこで指定することができます。2011年のときは、午前・午後ともにMONAD SHOALに潜ったのですが、今回も午後はMONAD SHOALで申し込みました。午後のMONAD SHOALはマンタ(モブラ)狙いになります。
エントリーしてみると浅いところは青い海だったのですが、潜行していくと途中から緑色に濁った状態になっていてとても透明度が悪くなっていました。MONAD SHOALはニタリやマンタがでないと、小物もあまりいないのでイマイチなポイントになってしまいます。
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のんびりできます
三本終わって、やっとのんびりできます。リゾートの前はビーチになっていてデッキチェアなどが用意されています。島なので車ももちろん走っていませんし、売り子さんもいないので雰囲気はとてもいいです。
ただパラソルがないので日中は木陰を探すしかありません。木の真下すぎると実が落ちてくることがあるので場所は選ぶ必要があります。
のんびりしたところで散歩してみることにしました。ダイビングショップやホテルはビーチ沿いに建っています。今回のツアーは食事付きだったので、私達は他のレストランには行きませんでしたが、他のゲストは食べに行っているようでした。
部屋に戻ってシャワーを浴びます。石鹸とシャンプーは備え付けられています。シャンプーはボトルではなくて、一回分が袋に入っているのですが、この袋が硬くて手で開けるのは大変でした。爪切りか何かで切れ目を入れておかないと開きません。
シャワーのお湯は電気式なのか湯量を増やすと比例して湯温が下がります。少しぬるくても沢山の湯量にするか、少なめにして温度を上げるかの選択が必要のようです。
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上の白いのが石鹸で、その下がシャンプーです。
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洗面台はかなり狭いです
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冷蔵庫はありますが、湯沸かしはありませんでした
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鏡台があるのでドライヤーをかけるのに便利です
備え付けのドライヤーはありませんでした
今回のツアーは食事付だったのですが、昼食と夕食については合わせて一日1,350ペソまでOKというものでした。電卓で計算して...というのは面倒だったのでおおまかに収まるように注文しました。だいたい一品あたり200~300ペソぐらいなので、いろいろと注文できます。
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私達のお気に入りのKinilaw sa Isla
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ヌードルはやはり大盛りでした
ちなみにメニューにはヌードルだけでも10種類ぐらい載っていて、料理の種類は相当数あります。和風なのはマグロの刺し身ぐらいでしたが。
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タルタルソース付の揚げ物
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デザートやジュースも注文します
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月がきれいでした
またもや、すっかり満腹になってしまいました。明日も早朝ダイビングなので早めに寝ることにします。