2011年9月に行ったカパライ(マレーシア)の旅行記です。
2011年の9月は、昨年のバア環礁で見られなかったぐるぐるマンタのリベンジとしてモルジブに行く予定だったのですが、エアを予約してあった連休がらみではバア環礁クルーズは催行されず、節電の影響で会社の休日も変更になったこともあって、エアの予約はキャンセルしたのでした。
しかしながら、せっかくだから短い日程でもどこかには行きたいところです。そこで以前から行きたかったシパタンに行くことにしました。といってもシパタンには現在は滞在できないので、カパライに宿泊してシパタンへの遠征にいくことにしました。シパタンは入島制限があるので、毎日は行けませんが滞在中に少なくとも一回ぐらいはいけるでしょう。羽田発のコタキナバル直行便であれば5日間で4日間もダイビングができます。短期の旅行では羽田発の便は貴重ですね。
MH85で、羽田からコタキナバルへ向かいます。羽田発は1:35で、ほとんど最終便のようでした。空港にもほとんど人がいません。この便の飛行機は席がせまく、寝にくいです。それでもなんとか寝ようとしたところで、朝の3時ぐらいに食事がでてきてしまい、ほとんど寝れませんでした。食事はあきらめないといけないのかもしれないですね。ちなみに、ここのところスリランカ航空の食事が続いていたのですが、それよりはだいぶ美味しいと感じました。
まさに真夜中発です
成田→コタキナバルの食事
コタキナバルで入国審査をします。タワウ行きの飛行機に乗るために、いったん建物の外にでて2階の出発ロビーに向かいました。出発ロビーは2階と3階がありますが、サバ州内のフライトは2Fに出発ロビーへの入り口があります。コタキナバルはA2-A4ゲートでは無料で無線LANが使えました。(帰りはB2ゲートだったので使えず)。といってもほとんどぴったりぐらいだったので、ネットを使う時間はほとんどありませんでした。
45分ぐらいでタワウに到着です。ここからは車で移動します。だいたい1時間+αぐらいで船の発着場に到着します。ここには現地旅行代理店のオフィスがあります。ここからボートで移動です。波しぶきと雨で上半身とズボンがすっかりぬれてしまいました。30分程度でカラパイに到着です。
ウエルカムドリンク。
リゾートで無料で飲めるジュースです。
広い食堂。中は禁煙で、
タバコは外の席となっています
書類にいろいろサインしたところで、施設の説明を受けます。ダイビングの時間の説明になったところで、なんと12時にチェックダイブを実施するとのこと。あと30分しかありません。ひとまず昼食を食べて、その後ゆっくりとダイビングをするだろうと考えていたのですが、到着してすぐに潜るとは、さすがダイビングの島ですね。大忙しでダイビングの準備です。カメラのセッティングを日本でやっておいて良かったです。一緒に来た人の中には機材のセッティングが間に合わなくてカメラをあきらめた人もいました。
NEX-5 18-55mm
ダイビング器材を用意してダイビングセンターに行きます。ブリーフィングを受けてハウスリーフを潜りました。透明度はあまりよくありませんが、魚影はなかなか濃くて、小魚の群れにカスミアジがアタックしていたり、かと思えば下のほうにはテンジクダイ科の魚がたくさんいたりとなかなか楽しめます。
その後にやっと昼食です。バイキング方式で料理が10品ぐらい並びます。それとは別にサラダが4~5品、フルーツが2品にデザートも用意されます。アジア風の味付けなので日本人には合うと思います。かなり美味しいと感じました。食事はかなり充実しているのではないでしょうか?
料理は充実しています
サラダもかなり用意されます
フルーツにはスイカがいつも用意されていました
デザートもこんなに
午後のダイビングは通常は2:30のようですが、今回は3時からになってくれたので助かりました。ポイントはリゾートの目の前で、ボートで数秒ぐらいでした。
ダイビング後に部屋に向かいます。カパライはすべての施設が水上にあります。規模もかなり大きなリゾートで、よくここまで広い施設をすべて水上につくったなぁと改めて思ってしまいますね。水上でありながら、部屋はかなり広く、デッキチェアなども用意されていてなかなか良くできています。エアコンはなくて窓を開けてすごすようになっているところは、水上ならではなのかもしれません。網戸もないので、窓を開けっ放しでは虫が入ってきそうですが、水上なので大丈夫なのでしょう。と安心していましたが、実際には何箇所か刺されました。全くいないというわけではないようです。
部屋はとても広いです
デッキチェアはありますが、マットがありませんでした
一休みしてサンセットダイビングをすることにしました。カパライは無制限ダイブなので、バディでならハウスリーフに自由にもぐることができます。ダイビングセンターにはタンクが並べてあって、階段を少し降りればエントリーできるので、とても簡単です。海底にはロープが張ってあったり、船や建物などいろいろなものが沈めてあるのでセルフダイビングはやりやすいです。あらかじめガイドにニシキテグリがいる場所を教えてもらってエントリーしたのですが、ニシキテグリは見つけられませんでした。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
夕食もいろいろな料理が用意されていました。外ではバーベキューで肉も焼いていました。さすがに牛肉というわけにはいかず、鶏肉でしたが。
料理はいろいろと揃っています
バーベキューで肉を焼いてくれていました
夕方に翌日のボートの振り分けと行き先が、ダイビングセンターに掲示されます。どうやら明日はシパタン行きのようです。朝は5:30出発なので、早めに寝たほうが良さそうですね。
この日はシパタン行きです。シパタン行きの場合には、4本のダイビングがセットになっていて、ダイビングセンターを5:30に出発します。しかしながら時間になっても出発しません。どうやらボートマンが寝坊したようです。ボートが来たところで出発しましたが15分ぐらい遅れました。シパタンまでは20分ぐらいで到着です。シパタンに到着したら、まずは島のオフィスで署名するところから始ります。すでにかなりのダイバーが並んでいました。
だんだん明るくなってきました
ダイビング前に署名する必要があります
すでにバラクーダーポイントには数隻が入っていることもあってか、一本目はコーラルガーデンでした。ここからバラクーダーポイントの方に流すようです。カンムリブダイの群れ狙いということで最初は浅瀬を移動して、その後にドロップオフの方に行くとのことでした。エントリーして浅瀬を行けどもカンムリブダイは見られません。さらに移動したところで、ドロップオフから離れたところにブラックフィンバラクーダーの群れがいました。ときおり渦を巻いていました。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
一本終わったところで島に上陸して朝食です。休憩所があってそこで皆で食べるようになっていました。ここには公共のトイレあります。
上陸して朝食です
屋根つきの休憩所があります
朝食です。パンもあります
公共のトイレがあります
1時間ぐらいしたところで、次のダイビングへ出発です。二本目はいよいよバラクーダーポイントでした。途中にギンガメアジの群れがいました。やはりシパタンの群れは大きいですね。カパライよりも透明度もいいので撮影がしやすいです。さらにその奥にバラクーダーの群れがいました。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
終わった後は、再び島に上陸して1時間程度の休憩です。お菓子などが用意されていました。どうやら一本ごとに島にあがって休憩するのがスタイルになっているようですね。
3本目はサウスポイントの予定だったのですが、他のゲストの要望でハンギングガーデンになりました。このポイントは海ガメが多く、あちこちにいます。
NEX-5 16mm+ワイコン
NEX-5 16mm+ワイコン
エグジットしてみると、いつのまにか嵐のような天気になっています。エントリーしたときにはとても穏やかな海況だったのですが、いつのまにこんな風になったのでしょうか?船にかけておいたタオルもびしょびしょになっていました。島に上がって昼食を食べます。休憩所は屋根もあるし、周囲に木があるのでそんなに風が吹くわけではありませんが、それにしても先ほどの休憩のときとはまったく違う天気になってしまいました。
昼食です
フタが開いているときはスタッフが虫除けしていました
嵐はまだおさまっていないようですが、4本目に出発です。バラクーダーポイントの予定でしたが、海況が悪く断念。島影のポイントのミッドリーフになりました。ここもハンギングガーデンと同じようなポイントで、壁沿いを進むと海ガメをたくさんみかけました。途中、シマヤッコを何度かみかけましたが、やはりすぐに逃げてしまいます。
エグジットしてもまだ雨が降っています。カパライに戻った頃には雨も止んでいました。カパライは無制限ダイビングですが、シパタン遠征の日はサンセットダイビング等は禁止されています。
この日は2本目でビデオカメラを持ったスタッフが同行していて、夕食前に撮影したビデオを上映していました。
早朝にはクッキーが置いてあります
カパライのハウスリーフでは朝5:30から潜ることが可能です。この日の一本目のダイビングは8:00集合だったので、朝食前にハウスリーフで潜ってみることにしました。
カパライのダイビングセンターでは早朝にはクッキーがおいてあって、朝食前のダイビングで少しおなかを満たすことができます。紅茶や水などは常時用意されています。タオルも朝から借りることができます。
さすがに5:30ではまだ暗そうなので、6:00にエントリーすることにしました。早朝ということで透明度は良いようです。ここではインドカイワリ、カスミアジやニジョウサバがバナナフュージラーなどの群れにアタックしているシーンが見られます。少し移動したところにはカマスの群れがいます。他にもキツネフエフキ、ブラックフィンスレーティ、ゴマアイゴなどの群れもいます。ハウスリーフというとマクロなポイントをイメージしますが、ワイド派もなかなか楽しめます。
朝食。真ん中あたりにパンがあります
ダイビング後に朝食です。昨日がシパタン遠征だったこともあって、3日目にして初めてカパライでの朝食です。シパタン遠征のゲストがいないので、夕食よりは食堂は空いていましたが、それでも卵料理には行列ができていました。さすがに朝食は、夕食のようにメニュー豊富とはいきませんが、それでもビーフンなども用意されていました。
食パンです
いろいろと用意されています。
朝食後一休みしてダイビングです。今日はシアミルへの遠征で、二本のダイビングがセットになっています。海が穏やかだったこともあって、カパライからは20分程度で到着しました。一本目はピグミーロックです。といってもガイドによるとピグミーはいないとのことでした。シアミルは完全なマクロダイビングで、ゲストはそれぞれが小物を探しつつもガイドが鳴らすと、一斉に寄って見せてもらうといった感じでした。
一本目が終わったところで島に上陸して休憩します。簡易的な休憩場所があって、そこで飲み物とお菓子を食べます。トイレもあります。写真を撮影しようと思いましたが、軍の施設を借りているようなのでやめておきました。
島で休憩します
簡易的な休憩所
飲み物が用意されます
クッキーとパンも用意されていました
NEX-5 18-55mm
朝から天気は穏やかだったのですが、どうやら黒い雲が近づいてきているようです。二本目はスコールピオンレイヤーでした。エグジットしてみると大雨になっています。二本終わったところでカパライに戻ります。すごいスピードなので、雨が打ち付けて痛いです。カパライに近づいた頃には雨はやんでいました。昨日のシパタンといい、天気が二日連続で天気が急変するとは。
これがダイビング・リゾートだそうで
カパライに戻ったところで昼食をとって休憩しました。午後のダイビングはカパライもしくはマブールとなっていたのですが、結局マブールになりました。カパライからマブールまでは数分です。ポイントはシーベンチャーダイブリゾートでした。ここはオイルプラットフォームをダイビング用に改造したものです。エントリーはプラットフォームから少し離れたところから入って、プラットフォームの下を通過して、また少し離れたところでエグジットというコースでした。プラットフォームの下には小物はもちろん、群れもたくさんいます。特に上のほうにはカスミアジなどが泳いでいたのですが、マクロダイビングということで下を移動してプラットフォーム内では上には上がりませんでした。群れについては、カパライのハウスリーフで見られる群れとだいたい同じのようでした。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
ボートダイビングはシパタン以外は3本で終了です。すこし休憩した後、ハウスリーフで潜ることにしました。いつもどおりカスミアジやインドカイワリが小魚を追っかけています。午後ということもあって、透明度はかなり悪化しているようです。これで今日はボートダイビング3本に、早朝と夕方のハウスリーフの2本で、一日に5本も潜りました。モルジブのダイブクルーズ以上ですね。ここは、ほんとうにダイビングパラダイスだと思いました。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
夕食は土曜日ということでバーベキュー主体の構成でした。料理数が多く、美味しそうと思って取っていると、あっという間にお皿が料理で山盛りになってしまいます。デザートもプリンやらケーキやらいろいろとでてきました。プリンなど見た目はそれほどでもないが、いずれも味は美味しいです。
いろいろと焼いています
なかなか美味しいです
NEX-5 16mm+ワイコン
今日は再びシパタンと期待していたのですが、残念ながらカパライもしくはマブールの3本のコースでした。しかたがないので早朝に再びハウスリーフでもぐることにしました。見られた魚はいつもどおりです。今日はちょっと流れが入っていました。
一本目は8:00出発で、マブールのオールドハウスリーフでした。リゾートの目の前のポイントです。ここにはギンガメアジの群れがいました。ひょっとするとシパタンよりも群れが大きいのではないかと思いましたが、透明度がシパタンより悪くて撮影は難しかったです。
NEX-5 18-55mm
二本目はカパライのマクロポイントでした。
昼食のち少し休んで、カパライのリゾート内を散歩してみることにしました。カパライのリゾートの半分はゲストが泊まる領域で、もう半分はスタッフなどの居住エリアになっています。その間にグリーンガーデンと呼ばれる通路があります。ここは植物が植えられている鉢植えがずらり並べられているのですが、どうやら目隠しの役割をしているようですね。
通路にはいたるところに花が植えてあったり、デッキチェアが並べられたのんびりできそうな場所なども用意されていて、リゾートというだけのことはあると思いました。ただ部屋が遠いと、ちょっとおっくうになってしまいますね。ダイビングで疲れていますし。
通路には花がたくさん植えられていました
のんびりできる場所も用意されていました
グリーンガーデンです。ずっと鉢植えが並んでいます
ずらりと水上コテージが奥まで連なっています
三本目は2:30出発で再びカパライです。ここは海ガメがたくさんいるポイントで、しかも巨大なものが多かったです。これでカパライのダイビングも終了です。終わった後は、器材を洗って干しました。少し時間があったので、シュノーケリングをしてみることにしました。通常であれば、ダイビングの合間にシュノーケリングをするのですが、カパライは無制限ダイブなのでシュノーケリングをせずに潜ってばかりだったので、初シュノーケリングです。
NEX-5 18-55mm
NEX-5 18-55mm
桟橋からコテージのあるほうでドロップオフ沿いを流してみます。リゾート前はシュノーケリングのボートも来ている所で、そのあたりは珊瑚もかなり残っています。ヨスジフエダイやヒメフエフキ、チョウチョウコショウダイ、ゴマアイゴ、カンムリブダイ、ナンヨウツバメウオ、スパニッシュフラグスナッパーなど群れはかなり見られます。ただ透明度は今一歩というところでした。ゴマモンガラやキヘリモンガラもたくさんいるので、気を使いました(前回のモルジブで噛まれたので)。今回は襲ってきませんでしたが。
翌日のスケジュールについてはオフィス前に掲示されていました。どうやら朝食はゆっくりと食べられそうです。
朝食前に少し散歩をしてみることにしました。昨日の散歩で行ってなかった砂州のところに行ってみました。このときは潮が満ちていたせいか砂州はほとんどが水中に沈んでいましたが、ちゃんとのんびりできるような場所が作ってあります。朝からスタッフが清掃をしていました。わざわざ砂を敷いてあったりしてよくできているのですが、パラソルがないのが残念。朝とか夕方に過ごすにはいいかもしれませんが、今回は短期の旅行だったので使うことはありませんでした。
わざわざ砂が敷いてあります。
おだやかな海です
無線LANが使えるということで、朝食のときに使ってみることにしました。パソコンを利用する場合には30分あたり10マレーシア リンギット(MYR)ですが、WiFiのみを使う場合には1日あたり20MYRです。食堂全体で使えるということでしたが、電波が2本しか立たずちょっと弱かったです。オフィスがもっとも強く入るようで、結局はオフィス内のテーブルで使いました。ドルで支払ったところ、20MYRは8USドルでした。
朝食後に部屋に戻って干し物をしまいました。やっと晴れてきたのですが、乾くにはもうちょっと時間が欲しかったところです。さあ部屋を出ようというところで雨が降ってきたので、少し待ってからオフィスに向かいました。チェックアウトして送迎の船に乗り込みます。今回のボートはちゃんとした船で、波しぶきで濡れないようになっていました。
ランチの弁当
ボートを30分ほど乗った後は、車で70分ぐらいかけてタワウの空港に到着です。チェックインしようとしたら、コタキナバルは1時にならないとオープンしないとのことでした。まだ11:15ぐらいですから、かなり余裕を持って到着しています。もうちょっとリゾートにいさせてくれればと思いました。待っている間にリゾートでもらったランチ弁当を食べました。おかずが鳥のから揚げだけというのはちょっと厳しいですね。
タワウからコタキナバルに向かい、羽田行きに乗り換えて帰国しました。コタキナバルでは乗り継ぎの案内に沿って進んでいくと、出国のカウンターがあります。羽田空港に到着後、荷物を受け取ったときには、京急の終電まであと10分ぐらいでギリギリ間に合いました。もう少し遅い時間まで電車が動いてくれるといいのですが。
カパライでは、シパタンには一度しかいけなかったのが残念でしたが、ハウスリーフはなかなか面白かったです。無制限ダイブということで、滞在中はダイビング漬けでした。まさにダイビングパラダイスですね。