2007年末~2008年始に行ったパラオの旅行記 Part2 です。
朝方からずっと雨です。この日は早朝ダイブに参加するため、ダイビング・サービスの集合時間は5:20です。まだ暗い時間で、しかもどしゃぶり。なかなかハードです。この早朝ダイブに参加するには、エキストラチャージとして$40かかります。今回は、ロウニンアジ狙いと聞いていたので、参加することにしました。車でキャンベックまで行って、ボートに乗って出発です。早朝ダイブはPeleliu Expressからエントリーして、Peleliu Cornerに流すコースでした。Peleliu Expressはエントリしてしばらく行ったところに、ヒメフエダイやムスジコショウダイが群れている場所があります。最後の方になってCornerに近づいたところで、ロウニンアジの群れを見つけました。すかさず急潜行です。今回はかなり近づけましたが、深いです!なんと49.7m!しかもダウンカレントです。周囲が自分の吐いた泡だらけになりました。
朝食のおにぎり
早朝ダイブに参加した場合、朝食はキャンベックでとることになります。二本目はBlue Cornerでした。キャンベックからBlue Cornerまでは30分くらいで到着します。9時ごろのエントリーでしたが、この時間帯だと、まだコロールからの船もあまり到着していません。2~3隻ぐらいしかいませんでした。おなじみの魚を見ながらダイビングをしていると、さっちゃんが猛ダッシュ。どうやらイトヒキアジがいたとのこと。これまで滅多に見たことがないレアものの魚です。さすがパラオ・ブルーコーナ、何がでるかわからないですね。ただ私はグループの後ろの方にいたので、見れませんでしたが...
ブルーコーナからキャンベックに戻る途中で、ニセクロホシフエダイが群れている場所があるということで、タンクの残りのエアで潜ることにしました。しかしながら、水深数mしかないところに、ブルーコーナでほとんどエアを使ってしまっていたため、すぐに浮いてしまって大変でした。確かに凄い群れているのですが、なかなか近寄れませんでした。
キャンベックに戻って、休憩をとった後の三本目はPeleliu ExpressからCornerに流すダイビングです。エントリー直後にガイドが深いところにいるサメを指しました。一見、ネムリブカのように見えますが、ひれの形がちょっと違います。急潜行して写真を撮影しました。どうやらオオテンジクザメのようです。深さは43m。3本目ということもあり、NDLはぎりぎりでした。ヒメフエダイとムスジコショウダイを見たあと、Cornerに流しましたが、ロウニンアジは見つけられませんでした。
レアものイトヒキアジ!
ブルーコーナ名物のオオメカマス
なかなか近寄れません
キャンベックで長い目の休憩を取った後の、4本目のダイビングはPeleliu CutからCornerに流すダイビングでした。途中で、テングハギの群れやイソマグロを見たあと、Corner付近で再度、ロウニンアジの群れを見つけました。しかしながら、ダッシュしてもなかなか近づけません。そのうちに逃げていってしまいました。最後にミカヅキツバメウオの数匹の群れを見ました。この日は大晦日だったので、これで2007年のダイビングも終了です。
この日からはガイドは、マーメルダイバーズ・ペリリュー店の加藤さんでした。どのようなポイントに潜りたいかについて聞かれたので、大物系、とにかくペリリューでロウニンアジの群れを狙いたい旨を伝えておきました。
この日の夕食。スープも付きます。
一番奥は刺身です
翌日の元旦は超早朝ダイブでブルーコーナに一番乗りするとのことだったので、早めに寝ることにしました。ペリリュー島は、コロールと違って人も少ないので、夜は静かと思いきや、夜中に目の前の港に集まって音楽をかけながら踊っている人達がいるようで、目が覚めてしまいました。まぁ普通は大晦日は夜更かししますよね。
2008年元旦のブルーコーナに一番乗り!
年が明けて2008年です。ガイドの加藤さんのこだわりで、超早朝ダイブでブルーコーナ初潜りを一番乗りするとのことで、ダイビング・サービスには4:30に集合です。初日の出をブルーコーナで見てから、ダイビングということだったのですが、集合したときには雨が降っていました。ブルーコーナに到着した頃には、かなり明るくなっていましたが、曇っていて日の出は見られませんでした。一応、朝焼けぐらいは少し見られましたが...ちなみにブルーコーナからだと、日の出は島がある方になるので水平線から上がるわけではありません。
さすがに6:13エントリーのこの時間に、他の船はいませんでした。2008年のブルーコーナ一番乗りです!ひととおり定番の魚をみてエグジットしました。残念ながら、お年玉としてのレアな魚との出会いはありませんでした。カジキでも出れば最高だったのですが...
キャンベックでは子供がよく遊んでいます。
キャンベックに戻って、休憩をとった後、二本目はPeleliu ExpressからCornerへのダイビングです。最後のCorner付近で、下の方にロウニンアジを見つけて潜行してみましたが、25mまで行っても、まだ遠かったのであきらめました。最初の日こそ、水深20m付近で群れを見られたのですが、その後は40m以上の深いところでしか見つけられません。今思えば、最初の日はラッキーだったのかも?
三本目はOrange Beachでした。Peleliu Cornerのダイナミックなダイビングと違って、こちらはまったりダイビング。しばらくはワイド系の魚がいなかったのですが、途中でカマス、ギンガメアジの群れを見て、最後にカンムリブダイの群れと出会いました。こちらのギンガメアジの群れは、非常に警戒心が強く、すぐに逃げていってしまいました。ブルーコーナのギンガメアジだと逃げないのですが、種類が違うのでしょうか??
このダイビングは、私の400本記念だったのですが、ごく普通のダイビングで終わってしまいました。カジキとか出たら良かったんですけどね~。
ブルーコーナ定番!
Peleliu Expressのムスジコショウダイ
カンムリブダイの群れ
キャンベックに戻って昼食です。元旦ということでなのか、キャンベックには地元の人達がかなり集まっていました。キャンベックの港には、雨をしのげる簡素な建物と、トイレがあります。建物の横には雨水を貯めて置くタンクが置いてあって、一応真水を浴びられるようになっています。この建物には、一応コンセントも用意されています(パラオのコンセントは日本と同じ形状です)
四本目はPeleliu Cutでした。かなりの流れが入っていて、たくさんの魚が集まっています。グレーリーフシャークも集まっていて、突然急潜行して魚を襲ったり、イソマグロがきて魚を追いかけたりと見ていて楽しいダイビングでした。やはり流れが入ると違いますね。途中、一匹だけ他のグレーリーフシャークとは違う模様のサメが現れました。近づいて撮影したくても、流れが強くてとても近づけません。どうやらこれはハビレのようです。さすがパラオですね。
キャンベックの休憩場所。
右側は臨時のテントで、
後日に撤収されてしましました。
ハビレらしきサメ。
他のグレーリーフシャークとは
模様が違っていました。
私たちが到着してから、ずっと東風が吹いていたのですが、日に日に強くなってきていて、Peleliu Cutからドリフトすると、島の東側の荒れている中でのエグジットとなるため、四本目で船に上がるのはかなり大変でした。
ここまで二連続で早朝ダイブだったので、この日は早朝ダイブはパスして、二本目のダイビングから参加することにしました。朝食は、イエローウォールレストランで食べて、車でキャンベックに送ってもらいます。
一本目はPeleliu ExpressからCornerへのダイビングです。このところ、午前中はExpress側から、午後はCut側からのエントリーが多かったです。Cornerに差し掛かったあたりで、ロウニンアジの群れを発見しました。すかさず急潜行です。40mぐらい潜って、かなりロウニンアジに近づくことが出来ましたが、写真にするには暗くて、撮影は難しかったです。最新のデジタル一眼+ストロボ二灯ならうまくいくのかもしれませんが...
三本目は、Peleliu CutからCornerへのダイビングです。Cutで一度カレントフックをかけた後に、コーナまでいって再度カレントフックをかけることにしました。ここで、深い根で魚を待つと、NDLが厳しくなるので、ガイドの長いカレントフックをつかむように指示されました。しかしながら、カレントはかなり強力で、片手でロープをつかんでも、すべってしまい、ロープの後ろの端まで達してしまいました。強力なカレントの中では、ロープを付かんで待機はできないですね。その後は、ロープの後ろの端の金具に、自分のカレントフックをつけたのですが、強力な流れの中、逆にはずすのが大変になりました。
キャンベックの港での休憩
昼食の後、四本目はマッタリダイビングのポイントらしかったので、私たちはパスしてキャンベックで過ごすことにしました。ホテルに戻ることも可能でしたが、戻っても何もやることが無かったので。
この日はキャンベックで、2006年の年末年始のパラオで、ご一緒したことがあるK夫妻とも、偶然会いました。K夫妻は、年末年始は毎年のようにパラオに来てらっしゃる、かなりのリピータです。今年もいつもどおりPPRに宿泊して、ダイビングを楽しまれているそうでした。
せっかくなのでキャンベックの港でシュノーケリングをしてみることにしました。水深はせいぜい3~5mぐらいです。透明度はあまり良くありませんが、魚はいくらかはいます。桟橋の下にホソスジマンジュウイシモチがいました。昨日までは、雨が降ったり止んだりと、とても天気が悪かったのですが、この日は一日晴天でした。
この日で、ほとんどのお客さん達は帰ってしまい、新しく同じだけのお客さんがペリリューに来るということでした。このようにまとまって来たり帰ったりするのは、JALの直行便の日程が6日間と決まっているためのようです。日本からパラオへは、この直行便で来るお客さんが多いのですが、チャータ便扱いのため日程がきっかり決まっていて延泊とかができないとのことでした。グアム経由のコンチネンタル航空だと、日程は自由に組めるのですが、グアムまでがなかなか取れないそうです。
ホテル前の港からみた夕日
この日からペリリューに来られたT夫妻はなんと11回目のリピータだそうです。Mさんも10回目とか。2007年2月にブルーシャークⅡに乗ったときも、ブルーシャークⅡだけで200本潜られた超リピータの方がいましたが、こちらも負けず劣らずのリピート回数ですね。Mさんには、ペリリュー店のこれまでの経緯なども教えていただきました。