2009年9月に行ったバリ島(インドネシア)の旅行記です。バリ島は、これで5回目です。ダイビングは今回もマンボウ狙いでスランガンを利用しました。後半はいつもどおりにリゾートでのんびりしてきました。リゾートはアヤナリゾート(旧リッツカールトン)で、一泊だけオーシャンフロントビラに泊まってみました!
これまで秋の旅行は、バリ島(インドネシア)とラパス(メキシコ)に交互に行こうと思っていたので、今年はラパスのはずだったのですが、ノースウエストのマイレージがあったため、旅行費節約のためマイレージで行けるバリにすることにしました。ノースウエストのマイレージでのバリ島へは、以前ならガルーダインドネシア航空で行けたのですが、今は提携が中止されているため、マレーシア航空で行くことにしました。マレーシア航空でバリ島に行くと、クアラルンプールで一泊が必要となるため、特典旅行で行く以外には選択する人は少ないと思います。
日程としては、これまで同様にサヌールに滞在してダイビングをした後に、リゾートに移動してのんびりするというパターンにすることにしました。今回はリゾートとして、リッツカールトンから名前が変わったアヤナリゾートにすることにしました。一泊は、2005年の旅行で見学させてもらった憧れのヴィラに泊まってみることにしました。どのくらい素晴らしいのでしょうか??
マレーシア航空MH71で成田(13:30)→クアラルンプール(19:40着)に到着です。クアラルンプールまでの飛行機では食事が1回と、軽食が一回でました。飛行機はエコノミークラスでも、ビデオオンデマンドになっていて、いつでもビデオが見れるし、日本語の映画もかなり用意されていたので、暇になることはありませんでした。
成田→クアラルンプールの食事
成田→クアラルンプール間の軽食
マレーシア航空でバリに行く場合、クアラルンプールで一泊が必要です。クアラルンプールには空港直結のパンパシフィックホテルがあるのですが、値段が高いので空港まで無料のシャトルバスがあるコンコルドホテルに宿泊しました。 ヴィラのためにもここは節約です。無料のシャトルバスは、1Fの出口3から出ています。出口3の付近にホテルのカウンターもありました。30分間隔ぐらいで運転されています。空港からホテルまでは10分かからないぐらいでした。
部屋は広めです。
体験記などの書き込みで部屋によっては騒々しい場合もあるようだったので、静かな部屋をリクエストしてみたところ、通路から離れた部屋になりました。ホテルは道路には面していないので、道路などの音はなかったのですが、近くでテレビを見ている部屋があったようで、テレビの音が廊下を伝って響いてきたため、結局静かな部屋ではありませんでした。夜遅くになってテレビが消えてからは、虫の音が聞こえるぐらいの静かな部屋になりましたが、今度は冷蔵庫が動き出すと凄い音がでることがわかり、温度設定を一番弱めにして動く回数を減らすことにしました。安いホテルで、静かな部屋というのはなかなか難しいようです。
部屋そのものは広く、湯沸かし器もあってトランジットホテルとしては便利だと思いました。
ドライヤーは部屋の引き出しの中でした
湯沸かし器と無料のミネラルウォーター
コンコルドホテルは、朝食の種類が豊富という情報がインターネットにあったのですが、期待したほどではありませんでした。豊富という情報があったので、期待しすぎていたのかもしれません。早朝から食べられるわりには、種類は多かったと思います。ただし、味の方はどれも今一歩でした。
確かに種類は豊富だったと思います
味は今一歩でした
クアラルンプール→デンパサールの軽食
シャトルバスは毎時00分と30分にホテルを出発するスケジュールになっていました。バスはほぼ満員ぐらいになっていました。マレーシア航空MH715でクアラルンプール(9:50)→デンパサール(12:50着)に到着です。途中で軽食がでました。成田→クアラルンプール同様のビデオオンデマンドを期待していたら、ビデオは上映されませんでした。マレーシア航空のKUL→DPSは午前と午後便があるのですが、私達は午前便を利用しました。それでも、リゾートに到着する頃には昼過ぎになってしまうので、JALやガルーダインドネシア航空を使うよりはだいぶ遅くなってしまいます。滞在期間が一日短くなったため、入国時に支払うビザ代は10ドルで、8日以上の25ドルよりは安く済みましたが...
最初の4泊はサヌールにあるバリハイアットです。前回も利用したホテルで、値段が安いながらハイアットならではの設備とサービスが気に入っています。昔からあるホテルなので、部屋や設備も古さが感じられますが、きれいに整備された庭など、さすがハイアットという感じです。ただ以前は100ドル以下だった宿泊代が、最近の値上げで130ドルぐらいになってしまいました。
ちなみに以前まではドライヤーは洗面所の引き出しに入っていたため、ダブルの部屋の場合は部屋の鏡台で髪を乾かすことができたのですが、いつのまにか洗面所の壁に固定されるタイプに変更されてしまっていました。洗面所は狭くて椅子を入れるのも難しく、かえって不便になってしまいました。ドライヤーを持参すれば良かった...
ダブルの部屋には鏡台があるのですが...
ドライヤーが壁固定になっていました
プールサイドに行ってみると、あまりゲストがいない感じです。天気が悪く、雨が降ったりやんだりの状態でした。これまでのバリの旅行では、天気が良いことが多かったので、この天気の悪さは想定外でした。この雨ではプールで泳いでも寒そうです。バリハイアットのビーチ沿いには歩道があって隣にはマッサージをしてくれるところがありますが、ゲストもいなく暇そうにしていました。値段を聞いてみると60分で150,000ルピアとのことでした。値段だけ聞いて帰ろうとしたところ、ディスカウントしてくれるということでしたが、とりあえずやめておくことにしました。10,000ルピアが100円ぐらいだったので、しばらくは値段をみて高い!と思ってしまいますね。なかなか感覚がなれてくるまでは時間がかかりました。
天気が悪くて寒いので、ジャグジーに浸かって部屋に戻りました。バリハイアットには熱めのジャグジーがプールサイドにあるのが助かります。バリ島は南国にあって暑いイメージがあるのですが、日が陰ると意外と涼しく、天気の悪い日などは寒く感じることもあります。
ナシゴレン(バリ島にいくとよく食べるのです)
食事はバリハイアットから歩いて数分のところにあるルムットに行きました。前回の旅行でも利用した店で、以前にスランガン・マリン・サービスで紹介してもらいました。値段は普通ぐらいですがとにかくおいしいので気に入っています。前回とのきには、今日のスペシャルメニューをよく注文していたのですが、今回はスペシャルメニューがなくなっていました。
部屋に戻って、寝る前に翌朝のドリンクサービスを申し込んでおきます。このサービスはゴールドメンバーだと受けられるもので、いつも利用しています。申し込み方法は、部屋にある朝食申し込みの紙の1ページが、ドリンクサービス用のページになっていて、書き込んだ後に夜中までに部屋のノブにかけておきます。ゴールドメンバーは無料でなれるので、あらかじめ日本で申し込んでおくといいと思います。
早朝のドリンクサービスで目が覚めました。今日も天気は悪く、朝から雨が降ったりやんだりです。ベランダでコーヒーを飲んだあと、朝食を食べに行きました。ハイアットの朝食はなかなかおいしく、とても気に入っています。私は、海外に行くと朝食は和食しか受け付けなくなるので、毎日おかゆばかり食べていました。ビーフンの焼きそばやナシゴレン(もどき)もなかなか美味しいです。
バリらしい置物があるレストランです
いろいろと用意されています
朝食後は一度部屋に戻って、ダイビング器材をもってロビーに向かいました。今日から二日間はダイビングです。ダイビングサービスは前回同様にスランガン・マリン・サービスを利用しました。ここのダイビングサービスは、ヌサペニタ島を中心に潜っていて、この時期はマンボウ狙いでダイビングをしてくれます。オーナーの三木さんはいろいろと細かなリクエストや問い合わせにも応えてくれるので、とても助かっています。これまで過去三回ともマンボウがみれていますが、果たして四回目の今回はどうでしょうか?
ダイビングセンターに到着してみると、新しい建物ができていて、とても広く快適になっていました。今回、私達が行ったときには、丁度5連休のときでゲストもお盆のときよりも多かったそうで、ボートも三隻が出るとのことでした。私達はサリンさんがガイドをするチームになりました。
すっかり広く、きれいになっていました
シャワーも完備!トイレもキレイになっていました
スランガンのダイビングは殿様ダイビングのような感じで、器材のセットなどはすべてやってくれます。フィンまで履かしてくれるのにはびっくりしました。一本目はCrystal Bayでした。このポイントは、最近は特にボートが集まるようになっていて、時にはパラオのブルーコーナ並に20隻ぐらいが集まることもあるそうです。今回も、かなりボートが集まっているようでしたが、ガイドのサリンさんは他とは離れたところからエントリーしました。久々のヌサペニタ島でのダイビングですが、あいかわらずの流れとダウンカレントです。ちょっとガイドと違う位置にいるだけで、見る見るうちに離れていってしまうこともありました。最初に出遅れたこともあって、ずっと後追い状態になり、すっかり疲れてしまいました。途中でサリンさんがマンボウのサインを出して下のほうを指しています。どうやらマンボウがいるらしいのですが、全然見えません。指しているほうにしばらく潜っていってみると、おぉ~マンボウです。しかし深い!!すでに水深40mまで潜りましたが、まだあと10mぐらいはありそうです。バリの海は透明度がいいので近そうに見えますが、この位置からさらに行ったら確実にDECOになりそうです。すでにNDLも5分だったので、あきらめて浮上しました。でも何人かは水深50m近くまで潜っていっていました。凄すぎです。
ちょっと深すぎでしたが、一本目ですでにマンボウをみてしまうなんて幸先がいいです。二本目はGamatでした。このポイントは、リーフ沿いを流していくコースで、アップダウンのカレントも少なく、一本目のポイントよりは楽に潜れました。ここでも水深30mぐらいでマンボウが見れましたが、すぐに逃げて行ってしまいました。マンボウはずんぐりとした体で、ゆったり泳いでいますが、逃げるときはさすがに魚で速いです。ここのリーフ沿いには、キヘリキンチャクダイがいました。
二本潜ったあとに昼食です。それにしてもバリの海は冷たいですね。とても南国とは思えません。水面付近は25℃ぐらいはあるようですが、潜っていくと22℃ぐらいまで下がります。場合によっては20℃を下回ることもあるので防寒対策はしっかりやっておいたほうがいいと思います。この日は天気が悪かったため上がってからも涼しく、なかなか体温が戻りませんでした。私は5mmの裏起毛のウエット+3mmの裏起毛のフードベストだったので、寒さを感じませんでしたが、薄いウェットで潜っている人は大変そうでした。
三本目はBlue Corner。このあたりを潜るサービスは少ないようで、他にボートはいませんでした。エントリーしてしばらくしたところでマンボウです。じっとしていて逃げなかったため、ゆっくりと撮影することができました。目をクリクリさせていてかわいいです。水族館で何回かマンボウを見たことがありますが、水中で見るマンボウはやっぱり全くの別物ですね。これがあるから、またバリに来たくなってしまいます。その後、しばらく流したところでマンボウが二匹いました。ちょっと遠くて撮影はできませんでしたが、マンボウが一度に複数見られるのはなかなかないので満足です。マンボウは水深20~30mぐらいででることが多いので、すでにNDLも数分ぐらいになってきていました。
するとさらに少し流したところでマンボウが次々と現れました。しかし私はもうDECOぎりぎりなので、泣く泣く浮上...さっちゃんはDECOまでは余裕があったらしく深いところでマンボウを見ることが出来ました。どうやら7~8匹ぐらいのマンボウが一度に見られたそうです。凄い!!これまでに何度もマンボウを見ていますが、ここまで近くでたくさんのマンボウを見られたダイビングはなかったかも??思い切ってDECO覚悟で7匹のマンボウを撮影するために深くいくべきだったのかなぁと悩むところですね。
今回も会えましたマンボウ
半目になっているマンボウ
正面からのマンボウ
マンボウ以外の魚としては、リーフにミゾレチョウチョウウオがたくさんいたのが印象的でした。またサザナミヤッコも頻繁に見かけました。チョウチョウウオでいうとヤリカタギ、テングチョウチョウウオのほかにインド洋で見られるインディアンバカボンドバタフライフィッシュもいました。バリ島は少しインド洋とも繋がっているので、ときおりインド洋の魚を見ることが出来ます。
色々なドーナッツ。中にはピザ味なんてものも。
ダイビングから戻るとコーヒーとドーナッツが用意されていました。ドーナッツはクリスピードーナツのインドネシア版のような感じで、バリにきてこんな美味しいドーナッツが食べられるとは思っていませんでした。出てきたときにはゲストからは歓声があがりました。ちなみにデザートは日替わりのようです。
この日で終わりの人の器材をスタッフが洗って、乾かすのをのんびりと待った後に、ホテルまで送ってくれます。
この日も天気は悪く、雨が降ったり止んだりです。三木さんの話では、私たちが到着する前までは、晴天がずっと続いていたそうですが、到着してからは3日連続の雨...予報によると明日からは回復に向かうそうで、その予報に期待するしかないですね。
ダウンカレントで泡が上にあがってません
一本目はCeningan。めったに潜ることがないポイントのようでしたが、ここでもマンボウが見られるそうです。エントリーしてみると、いきなりの激流。サリンさんはアゲインストを泳いで、リーフの反対側に出ようとしていたみたいですが、リーフの手前側の流れが渦を巻いているようで、強力なダウンカレントとアップカレントが混在しているような状態です。吐いた泡がぐちゃぐちゃになっています。凄すぎる...
さすがにこれは無理ということで、そのまま流すことになりました。流してからは、ときおりダウンカレントがあるぐらいでした。途中でマンボウを発見!いつもサリンさんがマンボウの合図を出したときには、全然見えないのですが、しばらく潜っていくと見えてきます。よく発見できるなぁといつも関心してしまいますね。残念ながらマンボウはすぐに逃げていってしまいました。
二本目はGamat。ここでも二回マンボウを見つけました。一回目はすぐに逃げて行ってしまいましたが、二回目は流れの中にとどまっていたので、近づくことが出来ました。しかしながら流れがきつくて、長い間は留まっていられませんでした。マンボウの他には、クサヤモロ、ニセタカサゴ、ウメイロの群れなどがいました。
マンボウ
クサヤモロの群れ
日本風の弁当
二本終わったところで昼食です。お昼は日本風の弁当です。水は自由に飲めるので持参する必要はありませんでした。
三本目は昨日と同じBlue Cornerでした。透明度が少し落ちているようです。リーフ沿いをドリフトしていったところで、サリンさんがマンボウサインをしながら下をさして潜っていきました。しかもアゲインスト気味で...少し追おうかとも思いましたが、またかなり深そうなところでアゲインストで泳いだら、エアがなくなってしまいそうです。あきらめてそのまま流されることに。ここでゲストは皆バラバラになってしまいましたが、最終的には流されたところで全員集合してエグジットとなりました。
今回のガイドのサリンさんはあまりCrystal Bayは潜らずに、他のポイントでマンボウをみつけるようにしているとのことでした。他のサービスでは潜らないポイントなので、マンボウが見られれば独占できますが、そのかわり激流にもまれたりします。同じスランガンでも、ガイドによって潜るポイントは違っていて、この日は他のガイドはCrystal Bayに二本潜ってマンボウを見ることができたそうです。私たちは、割と自由に潜れるスタイルがすきなので、サリンさんのガイドは気に入っています。ダイビングショップでは、経験本数などから、チームの振り分けを行っているとのことでした。 それにしても、今回は2日間6ダイブ中、5ダイブ(サリンさんは全ダイブ)でマンボウが見れたし、一回はかなり長い間と何匹も見れたので、とてもラッキーでした。
ダイビングから戻ってきてからのデザートは、この日はドリアンでした。聞くところによると、臭いがきついためにホテルには持ち込めないそうで、なかなか食べられない食材とのことでした。貴重な体験ということで、食べてみることに。臭いは想像したよりは、いい感じでしたが、味は私には合いませんでした。さっちゃんに言わせると臭いはたまねぎみたいとのことでした。こんな感じで、三木さんはいろいろと趣向を凝らして楽しませてくれていました。
これがドリアンなんですね
スタッフが器材を洗ってくれます
私達は最終日だったので、スタッフが洗ってくれた器材をしまってホテルに送ってもらいました。この日は夕方にバリハイアットの近くのスーパーマーケットのHardysに行って見ました。かなり大きなスーパーで、バリハイアットからは歩いて10分ちょっとです。クレジットカードでも購入できますが、2%のチャージがかかります。店頭に両替所はありますが、道路沿いの両替所よりは少しレートが落ちます。それでも、空港から出たところに並んでいる両替所よりは2~3%ぐらいはレートがいいようでした。