2010年の11月に行ったパラオの旅行記です。パラオには1月に行ったばかりですが、急遽行くことにしました。今回は、パラオパシフィックリゾートに滞在して、どちらかというとのんびり系です。
2月~3月にかけて乾季モルジブに行こうと思っていたのですが、仕事の都合で1月~3月は休みを取れないことがわかり、代わりに年内に旅行に行くことにしました。すでに9月のシルバーウィークに3日ほど会社を休んでいるので、あまり休みはとれません。短期でいけるところを検討していたところ、11月の祭日を含む日程で羽田発のパラオチャーター便が飛ぶことを知りました。これなら有給1日でパラオに行けます。出発は羽田発の夜中なので仕事が終わってからでも間に合います。そして帰国は早朝なので、これまたそのまま出社すればフルに休みを活用できます(そのかわり眠くて大変ですが)。
パラオにはこれまで7回行っていて、いずれもダイビング重視の長めの日程だったのですが、今回は実質4日間の旅行なのでダイビングは軽めにしてリゾート重視の旅行にすることにしました。というわけで、宿泊先はパラオ・パシフィック・リゾートです。これまでデイユースでしか利用したことがなく、いつか宿泊したいと思っていたのです。
ちなみにチャーター便は出発の時間が決まるのが数週間前ということで、申し込んだときには夜発ということは分かっていましたが出発時間は発表されていませんでした。
パラオまではこれまでグアム経由のコンチネンタル航空でしたが、今回はJALの羽田発直行チャーター便です。仕事を定時で終えた後に、荷物を持って羽田に向かいました。JALのカウンターでチェックインした後に、空港ターミナルで食事をすることにしました。羽田といえば10/21から国際定期便が就航しています。江戸の町並みを再現したターミナルが、ニュースでも報じられていましたね。レストランもいくつかあるのですが、ほとんどの店で外で並んでいる状態でした。まだ本格的に定期便が就航しているわけではないようですが、レストランが不足気味のようですね。私達はおでん屋を利用しましたが、レストランのスタッフも混雑ぶりにまだ慣れていないような感じでした。
ニュースでも紹介された江戸の町並み
羽田国際ターミナル
搭乗時刻は22:35でした。チャーター便だからなのか、飛行機がターミナルに直結されていなく、バスで移動するようになっていました。飛行機の乗り場からターミナルが一望できます。成田に比べると小さいですが、本格的な国際空港として発展して欲しいものです。仕事帰りに国際線のフライトに乗れるというのはやはり便利です。
機内食
出発してしばらくして機内食がでてきましたが、すでに羽田のレストランで満腹になっていたため、ほとんど食べられませんでした。食事後はとにかく睡眠です。
パラオの空港に到着したのは4時過ぎぐらいでした。ちょっと遅れたようです。イミグレーションを通過して、預け荷物がでてくるのを待って、外にでると申し込んだ旅行会社と提携している現地の旅行会社のスタッフが迎えてくれます。といっても全員が集まらないと出発しません。なんだかんだでホテルに着いた頃には5時半ぐらいになっていました。ホテルのチェックイン手続きをして、部屋に入って寝る準備ができたころにはすでに朝の6時。羽田発は便利とはいえ、体にはこたえます。さらにダイビング用のビデオやカメラのセットアップをしたので、寝たのは6時半頃で外は明るくなりはじめていました。鳥のさえずりも聞こえてきています。
デイドリーム コロール店
初日のピックアップは、通常より1時間遅い9:10でした。おかげで1時間半程度は寝ることが出来ました。なんとか今日一日持つかどうか...
ダイビングサービスは最近利用しているデイドリームです。この日のガイドは加藤インストラクターでした。2007年にペリリューでお会いして以来、何度もお世話になっていますが、今回もガイドしてもらえることになりました。一本目はブルーホールでした。最初にマクロ系を案内したあとに、ホールから出てブルーコーナーの方に流すダイビングでした。ブルーコーナーに近づくにしたがって魚影が濃くなっていきます。オグロメジロザメが目の前を通過していきます。ブラックフィンバラクーダ、ギンガメアジそしてインドオキアジの群れは健在でした。
本当は二本目終了後に昼食なのですが、とてもお腹が空いていたので一本目のあとに早弁することにしました。出発が遅かったこともあって、一本目が終わったところで12時を過ぎていたのです。二本目はブルーコーナーでした。パラオの定番ポイントですね。見れた魚は一本目と同じでした。
(写真、現像中)
二本終わったところでコロールに戻る船に移る事になりました。他の方々は3本潜るようです。私達は今回はリゾート重視でダイビングは軽めにするつもりだったので、追加ダイビングは申し込みませんでした。船の移動は二本目が終わってすぐだったので、早弁して置いてよかったです。
最近就航したデイドリームのクルーズ船
この日の昼食
コロールのホテルに戻ってみると、とても穏やかな時間が流れていました。風もほとんどなく、目の前のビーチの海もフラット(波なし)です。これはのんびりするには持って来いですね。
この日はディンギーを無料で体験できるキャンペーンをやっているということで、乗せてもらうことにしました。ホテルの前の遊泳エリアの周りをぐるっと一周するぐらいでしたが、天気が良かったこともあり、とても気持ちよかったです。半日レンタルで一艇$120(操縦してくれるスタッフ付)とのことでした。
とても穏やかでした
ディンギーからみたPPR
チョウチョウコショウダイの幼魚
PowerShot G10
しばらく休んだ後に、シュノーケリングをすることにしました。パラオ・パシフィック・リゾート前はシュノーケリングにするのにはとてもいいところです。透明度はあまり良くありませんが、ときおり珍しい魚を見かけることがあります。今回は、チョウチョウコショウダイの幼魚を見つけることが出来ました。これまでムスジコショウダイの幼魚は何度か見たことがありますが、チョウチョウコショウダイの幼魚ははじめてみました。腰をフリながら泳ぐ姿がかわいく、しばらく見入ってしまいました。
ほとんど徹夜のような状態でパラオにきて、なんとか夕方まで持ちこたえましたが、この眠気の中でとても夕食に出かけられるとは思えなかったので、日本から持ってきた食料品を食べて早めの時間に寝ることにしました。
この日のピックアップは通常と同じ8:10でした。ガイドは昨日と同じ加藤インストラクターが担当してくれました。ポイントはウーロンチャンネル方面でした。天気のほうは昨日とはうってかわって、ずっと雨が降っている状態です。シャークシティをリクエストしてあったのですが、この海況では難しいという説明でした。
一本目はウーロンクリフです。この時間は下げ潮(環礁内から外洋側に流れている)のため、チャンネル内へのドリフトはできないということで、外洋側のみでのダイビングでした。エントリーしてしばらく進んだところでギンガメアジの群れがいました。加藤ガイドが色々と音を出すと、なぜがギンガメアジが寄ってきます。なんどか寄ってきたところで、加藤ガイドがフロートを上げるとギンガメアジがフロートの周りをぐるぐると回りだしました。どうやら加藤ガイドのフロート作戦は大成功のようです。他にはグルクマやイソマグロなどが見られましたが、残念ながらメアジの群れは居なくなってしまったとのことでした。
白化現象が進んでいるようです
二本目はシアズコーナーでした。ドリフトで流して、途中で岩につかまって魚を待ちます。カマスの群れがいました。途中から小さいマダラトビエイが登場しました。
一本目が終了したところで、加藤ガイドから白化現象に気づきましたか?と言われていたので、その後は珊瑚に気をつけて潜ってみたのですが、確かに白くなっている珊瑚が目立ちます。私自身は、前回がどんなだったのか覚えていないので、進んでいるかどうかはわからないのですが、加藤ガイドの話ではかなり白化現象が進んでいるという話でした。ちょっと心配ですね。
二本終わったところで昼食です。本来は島に上陸して食事するところなのですが、天気も悪いということで船の上で昼食となりました。パラオの雨といえば、ザーっと降って雨があがるというパターンが多いのですが、この日はずっと降り続いています。
昼食後しばらく休憩して、そろそろ三本目というところなのですが、まだ下げ潮が終わっていないようです。すでに干潮の時間は過ぎているので、もう上げ潮になってきているころなのですが、いまだにチャネルの流れは切り替わっていないようです。さらにしばらく潮の切り替わりを待ってみましたが、結局流れは切り替わらず、一本目の同じウーロンクリフでの外洋でのダイビングとなり、チャネルダイビングはできませんでした。三本目のダイビングでは、シマヤッコをはじめてみました。途中でバラフエダイの群れが見られました。バラフエダイといえば、ペリリューでの大群と産卵シーンが印象に残っていますが、今頃は、ペリリューでも大きな群れを作っているのではないでしょうか?ペリリューほどではないにしても、かなりの大きさの群れになっていました。
ダイビング後にホテルに戻ったところで、雨は相変わらず降っているし、三本潜って遅い時間になっていることもあり、ビーチで休むのは止めて、プールサイドのジャグジーに浸かって部屋に戻ることにしました。パラオパシフィックリゾートのジャグジーは温水なので、利用しているゲストは多いです。南国とはいえ雨が降ると寒く感じますね。温水のジャグジーはこんなときには最適です。
夕食は近くのエリライに行くことにしました。パラオパシフィックリゾートからは、車で5分程度で到着します。高台の上にあるので眺めもよく、夕食時は夜景も見られます。量も多すぎるということも無く、お気に入りの店になっています。エリライは無料送迎があるので助かりますね。
鮮魚のタルタルだったような?
リゾット
パラオスポート
この日の朝食は、ルームサービスでパンケーキを頼みました。7時から可能ということだったので、7時にお願いしてあったのですが、ほぼぴったりぐらいで届けられました。さすが日系のリゾート?時間に正確です。ダイビングは8:10ピックアップのピックアップなのでゆっくり食べられますね。
日系という意味では、部屋のトイレがウォッシュレットなのも嬉しいです。モルジブなどの海外では、かなりの高級リゾートでもトイレはウォッシュレットではない普通のものですからね(といっても凄い広いですが)。
テラスは広めで椅子などが置いてあるので、外を眺めながらテラスで朝食を食べることにしました。一番安いガーデンビューの部屋ですが、目の前に池があって眺めもそんなには悪くありません。庭もちゃんと手入れされているようです。さすがにいつも利用している ウエストプラザデセケルとは違いますね。まぁ値段も全然違うのですが。
テラスには椅子が置いてあります。
ガーデンビューでも眺めは悪くないです
この日もダイビングは二本のみでリクエストしてあったので、どちらかというと初心者に近い人達のボートになりました。昨日までの加藤ガイドのチームは、早朝ダイビング+午前2本+午後1本+さらには夕方のダイビングと5本も潜ったそうですが、今回はのんびり系でいくことにしてあったので、そんなには潜れません。皆さん体力ありますね~。
新艇は快適です(別の日に撮影)
ボートはデイドリームが最近になって就航させた新艇でした。ダイビング専用船で、通常の船と違ってトイレやシャワーはあるし、前の方は風が来ないようになっているので寒くありません。なかなか快適です。チームは3チームで、私たちには専属で現地ガイドがつくようになっていました。
一本目はブルーコーナーでした。見れた魚は初日のブルーコーナーと同じで、定番ともいえるグレーリーフシャークに、ブラックフィンバラクーダ、ギンガメアジにインドオキアジといったところです。海がとても青くてキレイでした。
二本目はニュードロップオフで、ドロップオフ沿いを進みます。カスミチョウチョウウオの群れやユメウメイロの群れが見られました。ドロップオフ沿い側でヨコシマサワラや、グレーリーフシャークを見かけました。最後の方でヨスジフエダイの群れがいました。今回の旅行でのダイビングもこれで終わりです。
快晴だと気持ちがいいですね
ダイビング終了後はジャーマンチャンネルの付近に移動して昼食です。今日は昨日とは違って快晴です。やはり天気がいいと気持ちがいいものですね。
まだ数本の経験しかないといっていたゲストもすっかり気に入ったようで3本目を潜ることにしたようでした。
一休みしたところで、コロールの港に戻ります。途中、スコールが一度ありましたが、船の前方には雨が振り込まないなので、ボートコートは不要でした。コロールの港に戻った頃にはスコールは通り過ぎていました。3本目を潜るゲストだけ、違う船に乗り換えて再び出航していきました。
ダイビングショップで清算したあとに、ホテルまで送ってもらいました。
天気も良く、ホテル前の海も穏やかです。ビーチでのんびりと過ごすことにしました。天気が良いと気持ちいいですね。夕方になってシュノーケリングでニシキテグリを探してみることにしました。マップでは左側の沖のあたりにニシキテグリがいることになっているのです。枝珊瑚などの合間を探してみましたが、結局見つかりませんでした。
日が沈む頃になって、夕日がリゾートにあたって真っ赤に染まっていました。
リゾートに夕日があたって真っ赤になっていました
夕日がきれいでした
この日の夕食は、美登寿司に行くことにしました。美登寿司は送迎をやっていないので、パラオ・パシフィック・リゾートからだとタクシーを使う必要があります(片道$7)。フロントに店の予約とタクシーの手配をお願いしておきました。
パラオ巻き(真ん中やや左)がお気に入り
なにもパラオにきて寿司...という話もありますが、海外に来るとなぜか和食が食べたくなるのです。パラオ・パシフィック・リゾートは日系リゾートですが、食事は今一歩なんですよね。美登寿司は2008年GWにペリリューでご一緒させていただいたN夫妻に教えてもらったところで、パラオ巻きなどがお気に入りになっています。
最終日ということでダイビングもないので、朝食前にシュノーケリングをしてみることにしました。これまでデイユースでしか利用していなかったので、早い時間でのシュノーケリングは初めてです。朝なら透明度がさらにいいかも?と思ったのですが、特に良くはなっていませんでした。
シュノーケリングの後に朝食です。この日はホテルの朝食バイキングを利用することにしました。ダイビングもないので、ゆっくりと食べることが出来ます。日系ということで和食系のおかずがもちろん用意されていました。
うどんもしくはラーメンも作ってくれます
他にもいろいろと用意されていました
パンもたくさん揃っています
スープ、味噌汁が用意されていました
朝食後はビーチでのんびりです。天気も良く、器材もすぐに乾きそうです。しばらく休んで、そろそろ再びシュノーケリングに行こうかなと思ったところで遠くでカミナリの音が...以前にテレビでどんなに遠くても落雷の危険はあるということを報道していたことがあったので、シュノーケリングはやめて様子を見ていたところ雨が降り出してしまいました。朝は晴れていたのに、天気が安定しませんね。
すぐに止むかなと思ったのですが、その後もしばらく降り続いていたので、部屋に戻って休みながら片付けをすることにしました。デイユースと違って部屋があるとやっぱり便利ですね。そうこうしているうちに昼頃になってきたので、ホテルのレストランに行くことにしました。部屋の数を考えると、レストランにきているゲストはとても少ないです。ほとんどの人はアクティビティに行っているのでしょうか?
リゾットはまぁまぁ
パッダイはいまいち
昼食も食べ終わる頃に、やっと雨があがってきました。しばらく休んだ後に、シュノーケリングをしてみると、海に向かって右側のエリアは表層だけ透明度が非常に悪くなっていました。どうやら山から雨水が流れ込んだみたいですね。水温も表層だけ、かなり低いです。晴れている日だと、表層だけ水温が温かいことはよくあるのですが、逆のパターンは初めて体験しました。
近寄ってきたマルコバン
PowerShot G10
初日にみかけたチョウチョウコショウダイの幼魚は、昨日も探したのですが見つけられず、今度こそと気合をいれて探してみました。そうこうしていると、なんとゼブラウツボが見つかりました。探すと色々な魚がいるものです。さらに探してみたところ、やっと幼魚を見つけることが出来ました。腰をフリフリしながら泳ぐ姿がかわいいですね。
ビーチ間際の浅瀬ではマルコバンが私たちの周りを泳いでいました。リゾート前のビーチということで、とくに浅瀬では餌付けされていると思われる魚がたくさんいます。
シュノーケリングの後は、プールサイドのジャグジーで体を温めて、部屋に戻ることにしました。そろそろ荷物をまとめる必要があります。ホテル出発は21:30なのですが、荷物は19:30までにパッキングして部屋のドアの外においておく必要があります。
最後の夕食ぐらいはホテルのレストランで...と思いましたが、結局エリライに再び行くことにしました。
なんとかガニのスパゲティ
店内の様子。左側はテラス席です。
ホテルに戻ってしばらくしたところでピックアップです。空港でチェックインの行列に並んだ後は、セキュリティポイントの長い行列を待つことになります。一箇所しかないので、進みが遅くかなりまたされます。毎度のことながら疲れますね。
空港ではパラオで何度かご一緒させていただいたTさんと会いました。ペリリューに滞在していて、大当たりだったそうです。バラフエダイの産卵にブルシャーク、ジャーマンチャンネルではマンタ7枚と、同じ日程で行ったとは思えない内容だったようです。
お弁当形式の機内食
羽田へのフライトは、順調にチェックインが済んだということもあってか、30分ほど繰り上げての出発となりました。離陸後、しばらくしてお弁当形式の機内食が出ましたが、夕食を食べたばかりですし、とにかく寝たかったので持って帰ることにしました。羽田には早朝着なので、それを朝食にすれば良さそうです。
羽田には4時過ぎぐらいに到着しました。荷物を受け取った後、ロビーで始発電車を待ってから、一度家に戻って仕事に出かけました。さすがに夕方ぐらいにはかなり眠くなり定時で帰りましたが。
今回は、のんびり系ということでリゾート重視の旅行でしたが、パラオ・パシフィック・リゾートはとても心地よいリゾートでした。さすがにハイダウェイなどの高級ホテル並みというわけにはいきませんが、日系ならではの良さも感じられましたし、直行便なら4~5時間程度でここに来られるというのは魅力的です。ダイビングの方は今一歩でしたが、これは仕方ないですね。