2013年7月に行ったコモド(インドネシア)の旅行記のPart2です。
船は早朝ぐらいに移動を開始したようで、ミシミシという音で目が覚めました。インドネシアの伝統船ということで、帆をあげた姿などはかっこいいのですが、木造船ということもあって揺れるとミシミシと音がします。かなり揺れるかもしれないということだったのですが、揺れそのものはそんなに大きくは感じませんでした。ただ船酔いに弱い人はあらかじめ酔い止めを飲んでおいたほうがいいと思います(私はかなり弱い方なのですが、少し酔いました)。
今日からフルのダイビングがスタートです。基本的なスケジュールは、朝6時に軽食が提供されて、朝7時から1本目のブリーフィング。1本目のダイビング後に、朝食を食べて、その後に2本目のダイビング。昼食後に3本目のダイビングで、ここまでがツアーについているダイビングで、4本目以降はオプションダイビングになります。3本目のダイビングの後ぐらいに、おやつが用意されます。4本目のオプションダイビングの後に夕食。5本目のオプションダイビングが夜8時からスタートという感じでした。ビーチ上陸などのイベントが入ると、オプションダイビングが一本減ります。
朝6時の軽食
コーヒーなどはいつでも飲めます
ブリーフィングは丁寧に説明してくれました。
ダイビングのブリーフィングは、ホワイトボードに地図を書いた上で、見れる魚などを図鑑を使いながら丁寧に説明してくれます。ちなみにDream Asia Pasificといえば、唐沢さんという経験豊かなガイドがいらっしゃるのですが、今回のクルーズには同乗しませんでした。どうやら別の仕事がはいってしまったとのことのようで、突然に予定が入ることもあり、同乗はなかなか確約されないようです。
海況が悪いと、コモドエリアの南側のポイントにこれないこともあるらしかったのですが、このときには無事に南側のポイントに来ることが出来ました。
一本目はCARNIVAL ROCKです。ブリーフィングでの説明では、このポイントでは、ホヤやカイメンが見どころとのことでした。おもいっきりマクロなポイントですね。
エントリーしてみると、海が冷たく感じます。昨日のポイントでは水温が29℃ぐらいあったのですが、南側のポイントでは27℃ぐらいで2℃ぐらい低かったです。これでも例年よりは高めの水温らしく、やっと最近になって低くなってきたのだとか。
朝食後に船が停泊しているところの近くにあるビーチにコモドドラゴンを見学に行きました。コモドの固有種で、世界最大のトカゲらしいです。確かに2m以上はありそうで、かなり大きいです。危険ということで、上陸はせずにボートからの見学でした。元々は別の場所で見学していたらしいのですが、そこのコモドドラゴンはすっかり慣れてしまい、ぐだ~としているばかりで全然迫力がなくなってしまったため、今回のような野生のコモドドラゴンを見るようにしているとのことでした。確かに船で近づくと、獲物がきたとばかりにこちらに来ようとします(水の中には入らないらしいです)。4匹ぐらいいたのですが、縄張り争いなのか、争うこともあったりしてかなり迫力がありました。
チョロチョロと舌を出します
浅瀬ぐらいまでは入ってくることも
ウミウシ
コモドドラゴンを見た後の二本目はTORPEDO ALLEYでした。一本目に続いてのマクロポイントです。ガイドが紹介してくれるのもウミウシなどの小物がほとんどでした。この日は船は移動せず、ダイビングはCARNIVAL ROCKもしくはTORPEDO ALLEYのどちらかでした。ダイビングの合間に、ビーチの方を眺めていると、ときおりコモドドラゴンを見つけることができます。
出発した頃は、曇りがちな天気だったのですが、南側のポイントにきてからは青空が見られるようになってきました。
ウミウシ
二本目のあとは昼食です。料理の数は夕食と同じぐらいで、違いといえばスープが昼食にはつかないことぐらいで、充実した昼食です。
この日の昼食
昼食後はダイビング三本目です。ポイントは一本目と同じCARNIVAL ROCKでした。
キノコカイメン(俗称)。
通常はもっと深いところで
見られるものらしい
ヨスジフエダイ、キンセンフエダイにアカヒメジと黄色づくしな群れが見られました。マクロが続いていたので、久々の群れという感じです。
ヨスジフエダイ
混ざっています
久々の群れ?
おやつの後に、オプションダイビングで再びCARNIVAL ROCKに潜りました。その後に夕食です。4品の料理のうちの1つは、野菜炒めなどの野菜料理が入るので、バランス良く食べられて良かったです。メインにはエビの料理もよく出ました。エビ好きな私にはグッドなメニューです。
おやつ
夕食
この日5本目のダイビングは二本目と同じTORPEDO ALLEYでした。このポイント名は現地の言葉で、シビレエイの通り道といった意味があるらしいです。シビレエイはナイトダイビングで見られるチャンスがあるということだったので、探して見ることに。ラッキーなことに一匹見つけることが出来ました。
この日も朝方に船が移動しました。一本目はMANTA ALLEYで、マンタ狙いです。まだコモドの南のポイントで、この辺りはインド洋になります。水深10mぐらいにマンタのクリーニングステーションがあって、そこでマンタが見られることになっていたのですが、すぐにいなくなってしまいました。
その後、さらに進んだところの水深30mぐらいのところに、マンタが3匹ぐらいいてクリーニングされていました。
近づいて来ました
目の前で旋回
マンタ
ノーマルエアでは、そんなには長く居られないので、浅い方に移動したのですが、同じチームの一部のゲストだけは、深場でずっと撮影しています。後で話を聞いてみると、この日からナイトロックスに変えたとのことでした。タイミング良すぎです。
超接近!
マンタ
頭上で旋回
ブリーフィングで、このポイントでは、インドネシアンパウダーブルーサージョンフィッシュが見られるとのことだったので、ずっと探してみたところ一度だけ見かけることが出来ました。
二本目はLEHOKSERA BAYで、沈船ポイントです。ここではカニハゼやいろいろなテンジクダイ科の魚が見られます。途中、ピカチュウ(俗称)と呼ばれるウミウシがいたらしく、皆で撮影していました。
二本潜ったところで、昼食です。南のポイントで潜るのはここまでで、船は北上を開始しました。移動途中でピンクビーチに寄ります。赤色の珊瑚の色が混じって、ビーチ全体がピンク色に見えます。ここではビーチに上陸して、ちょっとした丘の上に登ります。
ビーチの色がピンク色です。
これがピンクの元になっている珊瑚です
残念ながら、このときは曇り空で、ピンク色がちょっとくすんだ感じになってしまいました。コモドは地域全体が国立公園で、世界遺産にも登録されています。このため珊瑚などの持ち出しは禁止されています。
3本目のダイビングはPINK BEACHでのダイビングでした。エントリーしたところは、かなり流れがあったため、流れのないところまで移動して、その後はまったりダイビングでした。
オプションのナイトダイビングも同じPINK BEACHでのダイビングでした。ナイトダイビングなので、流れのない側からエントリーしたのですが、途中に流れのある側に移動したため、小物を撮影するにも体の固定がなかなか大変でした。夜に見られるヤリイシモチなどがいました。この日は移動等があったため、ダイビングは4本まででした。