2013年7月に行ったコモド(インドネシア)の旅行記のPart3です。
イソマグロの三連
この日も船は早朝ぐらいに移動したようです。コモド島の北側にやってきました。一本目はCASTLE ROCKです。ワイド向けなポイントということだったのですが、流れが入っていなく、ロウニンアジがまったりと泳いでいました。イソマグロやニジョウサバなどの光り物の魚が見られました。
日の出です
この頃には、すっかり天気も回復して晴天になっていました。朝は日の出も見られました。
二本目はCRYSTAL ROCKです。深場でアケボノハゼ、ヒオドシベラの幼魚やアオマスクが見られました。ここでは、ウメイロモドキの群れがロウニンアジに追われて逃げていました。
ロウニンアジに追われています
ウメイロモドキがすごい勢いで
通過していきました
大きな群れです
ギンガメアジの群れ
フラッシングをしているウィップフィンラスがいたので、撮影にチャレンジしてみましたが、やっぱりうまくいきませんでした。フラッシングをするベラを撮影しようと、これまでも何度か試しましたが、動き回るし、ヒレが開くのは一瞬だしで、本当に難しいです。
三本目は再びCASTLE ROCKでした。今度は流れが入っていて、棚の上に着底して魚を待ちました。マダラトビエイ、イソマグロ、ロウニンアジやネムリブカなどが見られました。ただ水深20mぐらいのところで着底して待つため、ノーマルエアだとNDLにあまり余裕がありません。浅いところで待ちたくても、周囲に浅い場所がなく、注意が必要です。
最後の安全停止は水深5mの岩場につかまりながらでした。流れが当たって渦のようになっていて、体を保持するのがたいへんでした。コモドではグローブは禁止されていないので、付けておいたほうが(もしくはポケットに入れておいた方が)よさそうです。そのまま流しながら安全停止してくれれば楽なのですが...
雲のない快晴です
ダイビングに使う小型ボート。
左側のボートは周囲に細いへりがあるので不便でした
四本目のオプションダイブはGILILAWA CHANNELでした。今回のクルーズの中で、唯一のチャネルダイブです。コースの最初の方はチャネルの幅が広いために流れはほとんどなく、砂地が続きます。最後の方でチャネルが細くなるために流れがとても速くなります。
エントリーした辺りは海底が砂地で、ピグミーシーホースがいるということで、ガイドが一生懸命さがしてくれました。見つけてくれたのはポントヒピグミーシーホースでした。別のチームはバルギバンティピグミーシーホースも見つけたようです。ピグミーシーホースが見られたのは、クルーズ中ではこのポイントだけでした。
ダイビングも終わり頃になって、チャネルに向かいます。だんだんと流れが速くなってきます。最も流れの速くなる辺りに、魚の群れがいるという説明だったのですが、いたのはロウニンアジの群れでした。岩に捕まっていられないので、撮影は一発勝負です。左側は水深が浅くなるので、右側を回るように言われていたのですが、流れに乗ってしまうと右に移動する余裕もほとんどありませんでした。右側をまわったゲストによるとマンタがいたそうです。
ロウニンアジがいます
流されながらの撮影です
五本目のオプションダイブはSLOPEⅡでした。クルーズ中のナイトダイビング(オプションダイビング)もラストです。さすがに参加する人も減ってきていて、このダイビングに参加したのは私を含めて2名のみでした。なにしろ8時からのダイビングということは、このダイビングが終わる9時過ぎまでビールが飲めないということで、中々辛いものがあります。
ここではスパニッシュダンサーとも呼ばれるミカドウミウシが見られました。ウミウシといっても、かなり大きくて、少なくとも手のひらよりも大きかったです。泳ぐ時にはヒラヒラとさせるところが名前の由来のようです。
日の入りもキレイに見えました
ミカドウミウシ(スパニッシュダンサー)
いよいよダイビングも最終日です。フライトの関係で、午前中の2本で終了で、この日はオプションダイビングもありません。一本目のポイントはMANTA FARMでした。北のマンタポイントです。通常、マンタポイントというと、クリーニングの根があってその上をマンタが旋回しているのを、ダイバーは周りから見るというパターンが多いと思うのですが、ここは水深10mくらいの細長いポイントに流れが入っていて、マンタはホバリングしながらクリーニングを受けるようになっていました。
エントリーするとかなりの流れで、どんどんと流されていきます。このままマンタは見られないのかな?と思った頃にガイドが指さした方にマンタがいました。流れの中でホバリングしながらゆっくりと移動しています。
海底スレスレでホバリングしています
かなり近づけます
ゆっくりと移動していました
ゆっくりと移動してくれるので、長い時間目の前でマンタを見ることができます。ブラックマンタも頻繁にみることができました。
ブラックマンタも見られました
目の前にブラックマンタが!
ほんとに真っ黒ですね
海底は珊瑚のカケラが転がっているような感じで、カレントフックをかけてもすぐに石が転がってしまい、なかなか体を安定させるのが大変でした。
ブラックマンタがやってきます
時には浮いてくれることも
マンタづくしです
ところどころにある岩のところにたくさんの魚がいて、それらの魚がクリーニングをしているようです。特にミゾレチョウチョウウオをたくさん見かけました。安全停止のために浮上するまで、ずっとマンタを見ていることが出来ました。
かなりの流れでした
ラストのダイビングはTATAWA KECILでした。ラストはのんびりと思いきや、潮の流れが入っていて、なかなかハードなダイビングでした。ガイドは、こんな流れの中でもウミウシなどを紹介していましたが、ゲストはさすがに撮影している余裕はほとんどありませんでした。アカククリなどの群れが岩陰に群れていました。
ダイビング終了後は、器材を洗って干します。BCとレギュレータはスタッフが洗ってくれます。天気も良いので、順調に乾きそうです。これまで1日5本のダイビングで、のんびりする暇もなかったのですが、器材を干した後はゆっくりすることができました。
今回のクルーズでは、南側のエリアは、マンタポイント以外は完全マクロで、エビ・カニやウミウシ、さらにはホヤとかカイメンなどが見どころでした。北側のエリアに来てからは、流れの中でのダイビングも増えてきて、なかなかワイドも楽しめるようになりました。コモドはマクロ向けのエリアなのか、それとも大物が見られる海なのか?ゲストの間でも話題になりました。ゲストの中には、すでにコモドに何回かきた人もいて、その中のひとりのゲストによれば前回(ちがうダイビングサービス)の時は北側エリア中心でのクルーズで、カレントフックを使わなかったことはほとんどないぐらいにダイナミックなダイビングだったようで、前回との違いにびっくりしていました。魚の群れについては、ウメイロモドキなど、タカサゴ科の群れは何度か見かけましたが、そんなに大きな群れがたくさん見られるような感じはしませんでした。ただマンタについては、かなり良かったです。
固有種については、ラジャアンパットのようにたくさんというわけにはいきませんが、ここで初めて見た魚もたくさんいて、なかなかあなどれないと思いました。ダイビングで見れた魚については、各ガイドが毎日ボードに貼り出してくれます。また最後にまとめたものを紙に印刷して手渡してくれます。
この日の夕食はビーチでのBBQでした。もうナイトダイビングもないので、ビールが飲めます。ラジャアンパットもそうでしたが、ビールの値段は、けっこう高いです。
#ビン1本で約450円ぐらいでした。ラジャアンパットのときよりもビンの大きさは大きかったですが。
キャンプファイヤー
BBQではないのでは?というツッコミもありましたが
気にしない
天気が良くて星がよく見えました。途中から電気を消してもらって、星の鑑賞タイムとなりました。天の川もはっきり見えます。流れ星も何度か見られたようです。