パラオ・ペリリュー島でのダイビング旅行記です。利用したダイビングサービスはOMZダイビングサービスです。バラフエダイの産卵にあわせて行ってきました。
旅行時期:2018年 GW
2018年のGWは潮の日程からすると、バラフエダイの産卵が狙えそうということで、久しぶりにパラオのペリリュー島滞在をすることにしました。前回のペリリュー島滞在は2014年だったので4年ぶりです。現在、ペリリュー島にショップがあって、ペリリューコーナーなどでダイビングを催行しているのはOMZダイビングサービスのみになっています(デイドリームのペリリュー店は数年前にクローズしてしまいました)。そのOMZダイビングサービスですが、とても人気があるようでGWは常に満員御礼でこれまで2回チャレンジしてダメだったのですが、今回やっと予約を取ることが出来ました。
ユナイテッド航空のマイルが貯まっていたので、今回は特典旅行で航空券を取得しました。そのせいなのか預け荷物が23kgまで1個だったため、荷物の重量を軽減させるのに苦労しました。
UA827便でグアムへ...と思ってチェックインカウンターに行ったのですが、フライトが遅れていてまだ荷物は預けられないとのことでした。11:00出発の予定が12:30になるとのことです。お詫びとして空港内で使用できる食事券が出るとのことで発行してもらっているうちに、搭乗券対応になりましたということで食事券はなくなり、食事のできるショップリストをもらいました。
リストにあったカフェに行って朝食セットを注文しようとしたところ、まだユナイテッド航空から連絡がきていないため、搭乗券での食事はできないと言われてしまいました。それでは電話で確認してくださいとお願いすると、店から電話することはできないとのこと。店から確認してもらわないとどうにもならないような気もしたのですが、お客さんの方で確認してもらうしかないとの一点張りだったので、再度ユナイテッド航空のカウンタに行くことにしたところ、電話を貸すことはできるとのことで、借りることにしました。その流れで電話番号を教えてもらったりしているうちに、結局は店の人が電話で確認してくれました。何か店からの電話禁止のような規則でもあるのでしょうかね??
10:30頃に荷物の預かりを開始するとのことで再度カウンタに行ってみると、何とさらに遅延して16:00発になるとのことでした。しかもそれも確定ではないようです。私たちはグアムで乗り換えることになっているので、接続便がどうなるのか聞いてみたのですが、それは次の案内のときに説明するとのことでした。
次の荷物預け開始時刻の13:30頃にカウンタに行ってみると、荷物預けは開始されていてどうやら16:00には出発しそうです。ただグアムからの便は待ってくれないらしく翌日になるとのことでした。グアムでの宿はユナイテッド航空で用意するようでしたが、まる1日が無駄になってしまいます。他の便もないのでどうにもならないようです。とりあえず、パラオでの送迎や宿の手配について変更の連絡をしなければならないのですが、今回は特典旅行ということで旅行会社は使っていなく、パラオのダイビングサービスに連絡する必要があります。電話は貸してもらえるということだったので、パラオに電話してもらったのですがうまくつながりません。日本人のグランドスタッフはとても親切で、違う電話にしてみたり他のスタッフに聞いたりと、なんとかして国際電話をつなげようと悪戦苦闘してくれました。1時間ぐらい経過してカウンタには私たちだけになり困ったなぁと思っていたところ、他のブロックに問い合わせに行っていたスタッフが「朗報です!」と言って戻ってきました。グアム発パラオ行きの便が、待ってくれることになったとのことです。どうやら団体がいたのか、かなりの人数がいたために方針が変わったようでした。グアム発パラオ便は翌日のチケットに切り替えてしまっていたので、再度今日の便で発券しなおしてもらいました。というわけで5時間遅れで成田を出発です。
成田-グアム間の食事
グアム-パラオ間の食事
成田-グアム間、グアム-パラオ間ともにビデオはオンデマンドではなくて、チャンネルからビデオを見るようになっていました。日本語吹き替えにする方法がわかりにくくてAlternative LanguageのメニューからJapaneseを設定するとチャンネルにでてくるようになります。ただ途中で音声がでなくなってしまいましたが。
グアムでは入国→税関→保安検査と通過する必要があり、特に入国では長蛇の列になることが多いのですが、5時間も遅れて他のフライトもなくなっていたのかいずれも空いていました。空港も店はすべてCLOSEしていて、誰も乗客がいません。グアムでの乗り換えは30分ぐらいしかなかったのですが、余裕でした。
グアム-パラオ便は2時間遅れでの出発でした。成田-グアムの乗客を乗せたところで出発です。パラオの入国ですが、審査で押すスタンプが前回と違っていて、以下の誓約が記載されたものになっていて、スタンプ後に私たちがサインするようになっていました。
パラオの皆さん
私は客人として
皆さんの美しく
ユニークな島を保存し
保護することを誓います。
足運びは慎重に
行動には思いやりを
探査には配慮をわすれません。
与えられたもの
以外は取りません。
私に害のないものは
傷つけません。
自然に消える以外の
痕跡は残しません。
パラオも自然保護には気にかけているようですね。ちなみにスタンプはかなり大きいので、ほとんど1ページ使ってしまいます。
フライトの遅延がありましたが、送迎は合わせてくれていたようです。荷物を積んでホテルに向かいます。ホテルはウエストプラザデセケルです。下にショップがあるのですが、すでに閉まっていました。明日の朝にはペリリューに出発です。
朝7時ごろにホテルピックアップです。ペリリューに到着後はすぐにダイビングに行くことになっているので、カメラなどのセッティングは済ませておきます。ホテルから桟橋まではタクシーで手配はOMZダイビングサービスの方でやっておいてくれますが、料金は自分達で払います。荷物代を含めて14ドルでしたが、値段はタクシーによってまちまちです。
ペリリュー島までの船は5人ぐらいしか乗れない小さなもので、屋根も申し訳程度にしか付いていませんでした。さほど波もなく快調に進んでいたのですが、もう少しでペリリュー島というところで、怪しげな雲が前方に...
天候も良くて快調に進みます
と思っていると前方に黒い雲が
結局、土砂降りの中でのペリリュー島到着となりました。そのままホテルに移動して、荷物を降ろしてダイビングの準備です。15分ぐらいで荷物をまとめてダイビングに出発です。ペリリュー島のホテルなどがあるところから桟橋までは車で20分ぐらいです。桟橋に向かう頃には、すっかり天気は回復していました。昨夜はペリリュー島で凄い雷があったらしく、振動が凄かったとのことでした。今日からで良かった...
送迎の車(頭上注意)
ダイビングボート
以前のOMZダイビングサービスの船はとても小さかったと思うのですが、今の船は幅が広くてとても準備しやすいです。
ポイント概略
ポイントはもちろんペリリュー島の南端にあるペリリューコーナーです。というか滞在中はすべてこのポイントONLYでした。違いはエントリーする場所がペリリューカットか、もしくはエクスプレス側かというぐらいです。
一本目はカットからエントリーして、コーナーに向かって泳ぐコースでした。このコースが定番のようで、この後もほとんどが同じコースでした。カット付近は流れが穏やかなのでエントリーはしやすいです。このあたりには産卵に集まっているバラフエダイの群れが見られます。
※産卵は早朝なので、昼のダイビングでは群れが見られるだけです。
バラフエダイの群れ
リーフ沿いをコーナーに向けて泳いでいくと、ロウニンアジの群れがコーナー付近にいました。ただ40m以上の深場に群れが移動してしまっています。しばらく待ったのですが、あきらめて浮上したところ、下からロウニンアジの群れが沸き上がってきていました。ギリギリ間に合いましたが、あとからリピータのゲストに、後2分コーナーで待っていれば!と言われていました。ガイドも大変です。
ロウニンアジの群れ
群れに近づけました
一匹一匹が大きいので
迫力があります
二本目も同じペリリューカットからペリリューコーナーへのコースです。強めの流れが入っていたのですが、なんとコーナーにはジンベエザメがいました。たまにペリリューコーナーで見られるというのは知っていましたが、実際にコーナーで見たのは初めてです。
ロウニンアジとのコラボ
というのがペリリューならではです
ジンベエザメ
ジンベエザメ
すっかりジンベエザメに気を取られているうちにリーフから離れてしまい、しかもダウンカレントにつかまってしまいました。深度を上げてからリーフに戻ろうとしたのですが、あと少しというところで強力が流れがあって、そのまま流されてしまいました。ペリリューコーナーでは、ダウンカレントでも一旦は下がってリーフにつかまらないといけなかったようです(リーフに戻るには)。
二本目が終わったところでランチです。カレーのようなシチューのような微妙な料理でした。でも味は美味しかったです。ちなみにこの日以外はすべて弁当だったのですが、ガイドによると食事を提供しているところで弁当にするか各自で取る形式にするのか決めているとのことでした。
三本目も同じコースです。コーナーに向かう途中から、ガイドは沖を泳いで群れをコーナーに追い立ててくれていたのですが、途中からカンカンと激しく音が鳴りました。ほとんどのゲストが沖に見に行っていたのですが、ちょうどその時に目の前ではロウニンアジの群れがリーフの棚の上に上がっていたため、私はロウニンアジの方を優先することに。全員がリーフに戻った後に、ロウニンアジの群れをめがけて浮上します。少し沖にでたところでブルシャーク(オオメジロザメ)が正面から向かってきました。ナイスアングル!と思っていると、そのままガイドが突っ込んでいってしまい、サメは近づく前に逃げて行ってしまいました。OMZダイビングサービスはとても良いダイビングサービスなのですが、ガイドが二人ともカメラを持っているので、時折ゲストよりも先に突っ込んでいくことがあるのが難点です。
ロウニンアジ
ロウニンアジ
それにしても本当にペリリューコーナーONLYのダイビングです。ダイブタイムは30分ぐらいで短期集中的ですが、2本目はジンベエザメ、三本目はブルシャークとさすが大物好きにはたまらないポイントです。
ダイビングは三本で終了です。宿に戻ってウエットスーツなどを干します。私たちが利用したアイランドテラスでは濡れたままのウエットスーツを二階に干すのは禁止されていますが、そのかわり一階に部屋ごとに用意された洗い用の桶と、屋根付きの干場があってとても便利です。
ダイビングが終了してホテルに戻るのは午後3時前ぐらいです。OMZダイビングサービスでの夕食は6時ぐらいからなので、かなり時間には余裕があります。天気も良くて暑かったので、アイスを買いにショップに行くことにしました。アイランドテラスの下も売店になっているのですが、やっているのか怪しい雰囲気だったので少し歩いたところにあるアイランドインでジュースやアイスを買い込みました。
夕方になってOMZダイビングサービスに行きます。歩いて5分ぐらいです。
アイランドテラス
二階がホテルの部屋です
ホテル前の道を歩いていきます。
道沿いにはなぜかカエルがたくさん死んでいました。雨が降ると大量に湧いてくるとか。
目印を入っていきます。
なぜかペリリューでは
見られないハンマーです
OMZダイビングサービス
ここにも泊まれますが
エアコンがないらしいです
夕食はシチューでした。ガイドの二人が作ったものらしかったのですが、なかなか美味しいです。アイランドテラスにはキッチンもあるので、OMZで食べずに自炊することも可能ですが、全員がOMZダイビングサービスで夕食を食べていました。食後はゲストが撮影した写真などを見ながら過ごします。翌朝はとても早い時間に起きなければならないので、すぐにホテルに戻りました。いよいよ明日はバラフエダイの産卵です。