2008年末~2009年始に行ったガラパゴスアグレッサーⅡの旅行記 Part2 です。
この日はセントラルエリアでのダイビングです。鐘の音が朝食の準備完了の合図です。私たちは少し前には食堂にいって、フルーツやヨーグルトを先に食べていました。ヨーグルトはいきおいよく入れようと傾けると、上からこぼれるので、慌てずに入れる必要があります。
朝食は前回同様にいくつかのパターンから選択できました。私はいつも、トースト+目玉焼き+ベーコンでしたが、パンケーキやワッフルなどを選択することも出来ます。
朝食のフルーツと牛乳・ヨーグルト
トースト+目玉焼き+ベーコン
ダイビングはノース・セイモア島とバルトラ島の間にあるポイントのMOSQUERAでの二本でした。水温は21℃で、前回よりもかなり低めです。透明度もあまりよくありません。東太平洋でよく見られるイエローテイルサージョンフィッシュが群れていました。途中からの砂地にはガーデンイールがたくさんいました。ここもアシカポイントとのことでしたが、ちょっと見かけたぐらいで遊んでくれません。ガラパゴスってこの程度なの?という感じのダイビングでした。ダイビング終了後に暖かいタオルと、かなり甘いココアをくれます。特に暖かいタオルは助かりますね。
イエローテールの群れ
ブリットグラントの群れ
昼食は最初に日替わりのスープがでてきて、その後はバイキングスタイルになります。このスープは、前回もかなり気に入っていましたが、今回もとてもおいしかったです。その後、船酔いするようになってもスープは飲めましたからね。
ランチのバイキング
ランチの日替わりスープ
昼食後にランドエクスカーションでノース・セイモア島を一巡りしました。前回同様に鳥にしてもアシカにしてもすごく近くまで寄ることができました。ランドエクスカーションでは、歩ける場所は決まっているので、その外には出てはいけないようになっています。ガイドは説明するのが好きなようで、早めにエクスカーションを終了させてダーウィン・ウルフに行かなければならないといいつつも、それぞれの場所でかなり詳しく説明していました。
なんちゃってレベルの英語力しかなかったので、長い説明だと最初の方しかわからず苦労しました...前回はチャーターだったので通訳がいて楽でしたからね。
エクスカーション終了後、船はメインのダーウィン・ウルフに向かって出発しました。セントラルエリアからダーウィン・ウルフまではかなりの時間がかかります。船も揺れるので、ここが正念場です。夕食後はすぐに寝るようにしました。翌日の朝ごろにウルフ島に到着予定とのことでした。
手が届きそうなぐらいに近くに寄れます
かわいい子アシカ
陸イグアナがゆっくりと歩いています
海イグアナが寝ていました
ウルフ島
いよいよウルフ島でのダイビングです。20m付近まで潜って、リーフにつかまりながらハンマーヘッドシャークが現れるのを待ちます。最初にいきなりカマストガリザメが通過していきました。パラオのペリリューでも見られますが、滞在中に一~二回がやっとのレアものです。ガラパゴスではペリリューよりもずっと近くで何回かみることができました。しばらくして一匹、二匹とハンマーヘッドシャークが現れたのち、数十匹のハンマーヘッドシャークの群れが沖を移動していきました。う~ん、ハンマーヘッドの泳ぐ姿にうっとりです。実にかっこいい!なんて感動するのはダイバーだけかもしれませんが。
しばらくしてリーフでの待ちはやめて、リーフ沿いにドリフトダイブになりました。水面をイルカの群れが通過して行き、途中でマダラトビエイの7枚の群れとすれ違いました。セントラルエリアはいまいちでしたが、ウルフ島は期待できそうです。
ハンマーヘッドシャーク
ハンマーの群れ
マダラトビエイの群れ
ほとんど全員ナイトロックス使用でした
ちなみに今回のダイビングでは初めてナイトロックスを利用することにしました。前回は日本からのチャーターでほとんどのダイバーが通常エアーだったのですが、今回は日本人は4名で、他は全員ナイトロックス使用の欧米ダイバーでした。このためダイビングのコースもナイトロックス使用が前提になっていたのです。ウルフでは20m付近で10分以上もハンマー待ちするので、通常エアーだとガイドについていけないと思います。試しにナイトロックス用のダイブコンピュータとは別に、通常モードでのダイブコンピュータも一緒に持っていったのですが、一本目ですでにDECOが出てしまいました。
アグレッサー上でもナイトロックスのライセンスを取得することができます。講習とかが大変かなと思っていたのですが、テキストを渡されて、最終日に20題の問題がでるので本を見ながら回答を書けばOKでした。テキストは英語なので、辞書を持参した方がいいかもしれません。回答でOKがでれば、講習が終了したことを示す紙をくれるので、帰国後に紙を発行所にFaxすると、ナイトロックスのカードが郵送されてきます。
二本目も同様のダイビングで、時折ハンマーヘッドシャークの群れが通過していきます。ただ、A夫妻から聞いていたようなハンマーの方から寄って来るという事はなく、見る分にはいいのですが、写真を撮るには遠すぎました。ガラパゴスではハンマーの他にもいろいろなサメがみられるのですが、その代表がガラパゴスザメです。他にもクロトガリザメも見られましたが、ダイビング中は区別がつきませんでした。あらかじめ図鑑は読んでおいたのですが...
ハンマーの群れが通過していきます
ガラパゴスザメ
クロトガリザメ
ジンベエザメをかたどった物がありました
エグジット後、船にもどって船の屋上でバーベキューランチをとりました。それにしてもウルフ島のダイビングポイントはうねりがかなりあって、私たちのように船酔いに弱いダイバーにはかなりきついです。クルーズ船は波のない側に停泊しますが、ゾディアックに乗っている間は酔い止めを飲んでも、船酔いました。
三本目も同様のダイビングでした。このダイビングでは、半分のダイバーはキャンセルしていました。一日四本のダイビングだと、休憩も短くて大変ですが、こんな高額なクルーズで、ダイビングを休めるなんて贅沢だなぁと思ってみたり。私たちはもったいなくて、絶対に休めません。ウルフ島はセントラルエリアよりは水温は高めで、25℃でした。セントラルエリアとは違う北からの海流が入ってくるためのようです。
四本目は船の停泊している側でガラパゴスバットフィッシュ(レッドリップドバットフィッシュ)狙いのダイビングです。ナイトロックスだと、NDLも余裕なので、海底でゆっくりと探すことができます。今回も数匹見つけることができました。途中でメアジ(BIGEYE SCAD)の巨大な群れと遭遇しました。巨大な群れのせいか、ダイバーから逃げません。ときおり巨大なボールのように、まとまったりしていました。最後に、小さめのガラパゴスシャークがこちらに向かって泳いできました。目の前まで来たところでくるりと反転して去っていきました。小さいとはいえ、一直線に向かってこられるとやっぱりビビリますね。目の前まで来たところで、おもわず「ひえっ」と叫んでしまいました。
おきまりのバットフィッシュ
メアジの群れ
いよいよダーウィンアーチでのダイビングです
この日はダーウィンで四本潜ります。エントリーはダーウィンアーチで、やはり20m付近でリーフ待ちをします。ここでもハンマーヘッドシャークの群れは見られましたが、群れの大きさはウルフの方が大きいようでした。いずれにしても、ハンマーヘッドシャークはリーフに寄ってきてくれないので、なかなか遠くて撮影できませんでした。
その後はリーフ沿いをドリフトしました。どちらかというと、ドリフト中の方がいろいろと魚を見ることができました。おなじみのギンガメアジの群れもいました。ダーウィン島の中央付近まで流されたところで、ダイブタイムが50分を経過したのでエグジットしました。かなりの距離を流されています。水面付近にはスチールポンパーノが群れていました。
二本目ではリーフ待ちをしているところよりもさらに深いところをハンマーヘッドが通過していきました。いずれにしてもちょっと遠いですね。途中から深めに待つようにしたので、ちょっと近くで見られるようになりました。こんなことをできるのもナイトロックスならではです。途中、ガイドが猛ダッシュをしだしたので、ついていきましたが、泳げど泳げどなにも見えず...どうやらジンベイザメがいたようなのですが見ることができませんでした。途中でペリカンバラクーダの群れがいました。
三本目ではリーフ待ちでは、あまりハンマーも現れず。ドリフト中に、再びガイドが猛ダッシュをしだしました。しばらく全力で泳ぐと、ジンベエザメが現れました。6~7mの小さめのジンベエです。尾ひれには十匹ぐらいのレモラがついていました。どんどん潜行していたため、追いついたときにはナイトロックスのMODの34mぐらいまでになっていました。さすがにNDLもほとんど残っていません。なんとか撮影して浮上です。深場だったし、透明度もあまりよくなかったので、なんとか一目みれたという感じでした。
四本目のドリフト中には、ハガツオの大群を見ることが出来ました。カツオの仲間は、速いスピードで泳ぎ回るので、ダイバーから近づくことは難しいのですが、このときにはこれまでにないぐらいの近さまでよれました。上のほうにキハダマグロが通過し、途中でツムブリもハガツオの群れに紛れていました。どこを撮っていいのか迷うぐらいに魚だらけで圧倒されました。さすがガラパゴスです。群れの大きさは半端ではありません。最後のほうでヒレナガカンパチの小さな群れに巻かれました。ヒレナガカンパチはダイバーに興味があるのか、時折周囲を泳ぐことがあります。今回も、私たちの周りをくるくる回っていました。
ジンベエザメ
ハガツオの群れ
ヒレナガカンパチの群れ