2020年の1月に新型コロナウィルス感染症が日本で見つかってから、大きな流行もあってしばらく海外に行くことができませんでした。その後2023年の5月に5類に移行したことや、海外でもワクチン証明のような特別な対応は不要になっているということもあり、2024年から久々に海外に行くことにしました。最初に行く海外としては、5日程度の短期でグアムなどに行くか、お気に入りのアマンプロなども検討していたのですが、グアムはすっかり高価になってしまい、どうせ値段が高いのであれば9日間程度の長期で行こうということでモルディブを検討することにしました。
モルディブもインフレや円安で相当に高くなっているのでは?と思って値段を調べたのですが、これまでに何度も行っているリーティビーチリゾートはそこまで高くなっていなく、これなら行けるということで再びリーティビーチリゾートに行くことにしました。実はリーティビーチリゾートは前回の2019年に行った後に一旦クローズしていたのですが、2020年の10月からオーナーを変更して再オープンしています。ここのところ、モルディブはどこも高級化しているので、リーティビーチリゾートも高くなっているかな?と思っていたのですが、特に高級化することもなく従来どおりの運営のようでした。といってもここのところの円安で日本円での値段は上がっていますが、これはしょうがないですね。
5年ぶりの海外ということですが、その間にすっかりの軟弱になった私達はもはや何時間もエコノミーに乗るのは無理だと思い、今回はビジネスクラスで行くことにしました。特にモルディブからの帰りは夜中発で飛行機の中で寝る必要があります。もはや、エコノミーでその苦行に耐えられそうもありませんでした。年は取りたくないものです。モルディブまではスリランカ航空かシンガポール航空のいずれかで行くことができ、これまではスリランカ航空を使ってきましたが、今回はシンガポール航空を使うことにしました。前回のモルディブ旅行でスリランカ航空でトラブルがあったのですが対応がイマイチだったためスリランカ航空は信頼できないかなと思ったからです。
モルディブは最近はIMUGAでの事前オンライン登録が必要になりました。アメリカのESTAと違って無料です。ただ入国と出国を別にやる必要がある(フライトの96時間前なので出国分を事前にできなく、リゾート滞在中にやらないといけない)のが少し面倒です。IMUGAには最初にいくつか選択肢があるのですが、Traveller DeclarationからNew Declarationを選択して進みます。あとは指示どおりに入力するのですが、宿泊先の選択にはモルディブのリゾートがすべてリストに入っていて、選択するのが大変です。最初の3文字ぐらいを入力すると、それに合致したリストだけが表示されるようになります。あとパスポートと自分の顔写真が必要になるのですが、帰りの分はモルディブのリゾートでやらないと行けないので、ファイルとして画像を保存しておくと楽です。ちなみにQRコードが最後に表示されてイミグレーション時に表示することになっていますが、入国・出国ともにQRコードをチェックされることはありませんでした。ちなみにIMUGA登録中に、モルディブボーダーマイルへの登録ON/OFFが選択できます。このモルディブボーダーマイルというのは、モルディブ政府が実施しているポイントプログラムでモルディブへ旅行するとポイントがたまるようです。ただIMUGAでONにしてもアカウントは作成されていないようでした。また後から上記のサイトで新規登録をしようとしましたがサーバーエラーで失敗しました。いろいろとまだ安定していないようです。
ビジネスクラスということは、成田で憧れのラウンジが使えます!私たちはANAのラウンジを利用しました。シンガポール航空の場合、ANA以外ではユナイテッド航空のラウンジも使えるようです。
カレーがありました
左は自動ご飯機です。こんな自動機があるのですね。
いろいろと揃っています
ジュースが飲み放題!
あまり飲むとトイレが近くなりますが。
あまり食べると、機内食が食べられなくなりますね。
シンガポール航空の場合、モルディブまで行く場合にはシンガポールで乗り継ぎとなります。まずは成田-シンガポールですね。憧れのビジネスクラスです。旅行前にはモルディブよりもビジネスクラスの方が楽しみだったり。なにしろ7日宿泊のリーティよりもビジネスクラスの航空券の方が高いのです!
そのビジネスクラスのシートはフルフラットになるタイプのもので席配置は1-2-1でした。私たちは中央の2席を選択しましたが、プライバシーを重視しているのか、そのままだと隣の顔が見れないので話にくかったりします。
ビジネスクラスのシートです
意外と3点シートベルトが面倒だったりします
足が伸ばせます!
スリッパなどはあったのですが、往路ではアメニティのポーチは用意されていませんでした。どうやら6時間以上のフライトではないと用意がないようです。ちなみに復路では要望するとくれました。
イヤホンじゃなくてヘッドホンです
いかもノイズキャンセリング付き
タッチするとボタンが現れます
わからなくてアテンダントに聞いてしまいました
映画はいろいろと選べるのですが、日本映画も22個用意されていました。「すずめの戸締まり」もあったのですが、私はTVアニメの「るろうに剣心」を見ました。ちなみに1996年版ではなくて2023年版で全24話が見られるようになっていました。音楽も充実していてBTSなどもあったのですが、ボーカロイドはありませんでした。残念。
日本映画のコーナーもありました
シンガポール航空といえば、事前に機内食が選べるブック・ザ・クックが有名です。オンラインで機内食が事前に選択できるようになっています。といってもどこまでが選択可能なのかよくわからなかったのですが、どうやら前菜等は一緒でメインの料理だけが選択できるようでした。それとブックザクックとは別に村田氏による特別な機内食として花恋暦というものも選択できました(成田←→シンガポール間のみ)。花恋暦の場合、最初のサテーだけは一緒で、その後の前菜からデザートまでブックザクックとは別メニューでした。成田→シンガポール間でのブックザクックは12のメニューから、シンガポール→マーレもしくは成田間は39のメニューから選択可能です。
とすばらしいシステムなのですが、実際に選ぼうとすると...選べません。メニューが多すぎるのと写真もなくてイメージもわかずどれがいいのかわからないです。というわけで日本語っぽいメニューか、割とわかりやすい無難な中から選びました。シンガポールまでは私はステーキ、妻はすきやきを選んだのですが、なぜか搭乗後のアテンダントの話ではふたりともすきやきになっていました。ふたりともすきやきだと、旅行記に二種載せられない!ということでアテンダントに相談してラムステーキなら用意できるということで、一つはそれに変更してもらいました。ちなみにマーレ→シンガポール間だけはブックザクックが無効になっていて選ぶことはできませんでした。
最初に配られるサテー
これが意外に美味しい
前菜
これもかなり美味しかったです
サテーが出たのはすぐだったのですが、その後に前菜がでるまではかなりの時間がかかりました。といってもラウンジでかなり食べてしまってあったので、遅い方が良かったのですが。
ラムステーキ
良かったですが、お勧めするほどではないです
すき焼き
イメージと違いました
デザートは、ケーキ・フルーツ・チーズから選ぶようになっていたのですが、ケーキとフルーツの両方選ぶこともできました。
デザート
ビジネスクラスでは無料でWiFiが使用できました。YouTubeなどは見られないということでしたが、小説家になろうで小説を読むぐらいであれば問題ありませんでした。便利ですね。ただし無料WiFiが使用できるのは離陸してからしばらく経ってからで、特に使えるようになったとの連絡もないので、何度か試してみる必要がありましたが。
シンガポールまでは6時間ぐらいですが、ビジネスクラスだと短く感じてしまいます。値段も高かったので、長く味わっていたかったような、でもやっぱり早くついたほうが楽のような...エコノミーとは全く違いますね。
シンガポールでマーレ行きに乗り換えです。シンガポールの空港は巨大でターミナルが3つあり、ターミナルが異なる場合にはスカイトレインで移動する必要がある場合が多いのですが、なんと到着したゲートの目の前のゲートがマーレ行きでした。なのですが、せっかくのビジネスクラス、無料で使えるラウンジを使わない手はありません。というわけで、中央部分まで移動してシンガポール航空のSILVERKRISラウンジを利用しました。広くでどこにあるのか分からなかったのですが、親切な空港スタッフが声をかけてくれてわかりやすく教えてくれました。3時間ぐらいの待ち時間があるので、ラウンジが使えるのはいいですね。
マーレ→シンガポール間は4時間ちょっとですが、食事としては成田→シンガポールと同じで前菜+メイン+デザートで、ブックザクックでメインが選べます。
この区間はサテーではなくナッツでした
前菜
これも美味しかったです
メインは私が焼肉丼、妻がシンガポールエビヌードルを選びました。ヌードルはさっぱりしていそうに見えますが、がっつり肉が入っているので意外と量があります。焼肉丼も厚めの肉がのっているので、こちらもなかなか量があります。
シンガポールエビヌードル
焼肉丼
デザートはフルーツでした
マーレには22:10着です。まだ新しい空港ターミナルが完成していないので、飛行機からはバスで移動となります。
バスで移動なので面倒です
以前にスリランカ航空で来た時にはイミグレーションで長い列にならんだ覚えがあるのですが、ビジネスクラスだからなのか、他にちょうどフライトがなかったからなのか、ほとんど待ちなしで通過できました。今はワクチン証明も不要なので、パスポートをみせるだけです。
INPAC Japanのスタッフと合流してマーレ宿泊先に移動します。このときにはフルレ空港ホテルが改装中で使えなかったため、少し離れたところのホテルを利用しました。フルレ空港ホテルだと割と頻繁に送迎バスが出ていて便利なのですが、このときにはタクシーで移動するためタクシー待ちに並んだり、ホテルまでもそこそこの距離を走ったりとなかなかに時間がかかりました。ホテルは空港のあるフルレ島の北にある人工島のフルマーレ島にありました。過去にフルマーレ島には来たことがなかったのですが、いつの間にかビルが立ち並び、まるでタイかフィリピンのようなにぎやかな街ができていました。
というわけで夜中に到着したホテル周辺はかなり騒がしかったです。ひょっとして私たちはモルディブではなくてアジアのどこかに来たのでは?と思うぐらいでした。
ちなみにホテルはシーズン・ホリデイズというところで、旅行会社によるとデラックス・ルームということになっていましたが、アジアの安宿そのものという感じでシャワーも電気式でぬるいお湯しかでず、悲惨でした。まぁ寝るだけなので良いのですが。