フィリピンのセブ島にあるモアルボアルには、2012年の年末年始に行ったことがあったのですが、お目当てだったイワシの群れが到着の一週間ぐらい前にいなくなってしまっていて、そのときには見ることができませんでした。その後、しばらくはイワシの群れがいない状態が続いていたのですが、最近になって、またイワシの群れが見られるようになったということで再び行ってみることにしました。
ツアーは4日間の設定だったのですが、1日延泊して5日間にして、ダイビングを3日間できるようにしました。ダイビングサービスは、ツアーについていたエメラルドグリーンダイビングサービスを利用しました。フィリピン航空は預け荷物については23kgを二個まで無料なので、重量を気にせずにパッキングできるのは助かります。
14:25 成田発のPR433でセブへ向かいます。このフライトで使用されている機体は、パーソナルモニタはおろか全体のモニタもなく、機内エンタテインメントは用意されていません。また座席の間隔もすごく狭く、膝と前の席との余裕がほとんどありません。4時間半ぐらいのフライトですが、けっこうきついです。
食事は和風(牛肉版)と洋風(魚版)から選べるのですが、和風の方が重箱のようなものに入れられて出てくるので、なんとなくお得感があります。
成田 - セブ間の食事
牛肉版
成田 - セブ間の食事
魚版
セブに到着したところで、まずはヘルスチェックカウンタでヘルスチェックの用紙を提出します。入国には、このヘルスチェック用と、入国審査用それから税関用の3つの用紙への記入が必要でした。入国審査を受けて荷物を受け取った後、外に出る前に両替をしておきます。レートは1円=0.34ペソでした。ドルの場合は1ドル=44.80ペソで、成田でのレートが1ドル=122.31円だったので、円から直接ペソに変えるよりは、成田でドルに換えてきた方がレートは良いようです。
・5000円→1700ペソ
・5000円→40.87ドル→1831ペソ
旅行会社の送迎でモアルボアルに向かいます。空港を出発してしばらくは信号も多くてなかなか進みません。ドライバーには頻繁に電話がかかってきて、日本では禁止されている電話をしながらの運転状態が続いて大丈夫か?と不安になります。信号がなくなってきてからは電話もしなくなって順調に飛ばすようになりますが、逆に狭い道で100km近く出すこともあって、これまた大丈夫か?と不安になります。マラパスクアもそうですが、モアルボアルもこの車での移動が大変です。2時間+αほどかかってモアルボアルに到着です。
モアルボアルでは、エメラルドグリーンダイビングサービスのスタッフが出迎えてくれました。特に用紙への記入等はなく、そのまま部屋に入ります。宿泊先はカバナビーチリゾートです。私たちが宿泊したのはビーチ沿いの部屋ではなくて道をはさんで反対側にある新館と呼ばれている部屋でした。新館といってもまったく新しくは見えません。もともとあった建物を改装して使っているようです。
部屋にはダブルベッドとシングルベッド2つが用意されていてかなり広いです。どうやらファミリールームのようです。
ダブルベッド
シングルベッドもあってかなり広いです
エアコン、冷蔵庫、湯沸かしなどは用意されています。電気式の蚊取り器もありましたが、私たちは持参したものを使いました。
冷蔵庫・湯沸かし器など
コンセントはA型なのでプラグ変換は不要です
※220Vです
タオルはバスタオルのみで、小さめのタオルなどは用意されていません。またビーチタオルも用意されていませんが、ダイビングについてはエメラルドグリーンダイビングサービスの方で一日一枚のタオルを借りられます。
洗面台
シャワーのお湯は
電気式です
アメニティは石鹸と歯ブラシが用意さているのみなので、シャンプー等は持参する必要があります。シャワーは電気式で、温度はかなり熱くすることができましたが、湯量はとても少ないです。また温度を下げても湯量は増えませんでした。湯量が少ないことを我慢すれば、熱いお湯が浴びられたので問題なかったのですが、最終日の最後のシャワーの終わり頃に、突然お湯がほとんどでなくなりました。最後だったので、そのまま水で浴びましたが原因は不明です。
朝食はツアーに付いていて、ホテルの目の前にあるマリーナというレストランで食べます。スタッフに朝食券を見せると、朝食メニューに記載されている5つの料理のうち、アメリカンとフィリピン風の二つを除いた3種類から1つ選ぶようにいわれました。
コーヒーがインスタントで出てくるのは
フィリピンならではですね
コンチネンタルを注文したのですが、
小さなパンが二つだけ!
8時からのダイビングで7時から朝食が食べられるので余裕かな?と思っていたのですが、7時少し前に行って注文して料理がでてきたのが35分でした。といってもパン2枚だけなのですぐに食べ終わりましたが...
8時にダイビングサービスのスタッフが迎えに来てくれます。エメラルドグリーンダイビングサービスまでは徒歩数分です。リクエストとしてイワシの群れとハゼなどを伝えたところ、3日間あるのでいろいろな魚が見られるように初日は北のポイント、明日はぺスカドール島で最終日にハゼポイントに行くことになりました。イワシの群れはハウスリーフにいるのでいつでも見られるようです。
年始ということでゲストがたくさんきているようで三隻の船が用意されていました。桟橋はないので浅瀬を歩いて船に乗る必要があります。このときには船の階段の直前からかなり深くなっていて、胸まで海水に浸かってしまいました。腰まではウエットを着ていたので問題なかったのですが、上半身はTシャツだったのでびしょ濡れになってしまいました。
私たちが乗った船はレンタルしたもので、ガイドによれば操舵が下手とのことでした。確かにその後に乗ったエメラルドグリーンダイビングサービスの船長はスムーズでした。
一本目は北のポイントでロンダベイでした。エントリーして、ブラックスポットダムゼル、ニシキアナゴなどをみます。
最後にバーローズダムゼルの幼魚をみたところでエグジットです。
ガイドによると北のポイントは、中央とはまた違った魚が見られるとのことでしたが、確かに初めて見るような魚やエビがたくさんいます。
水温は28℃ぐらいで、ダイビング時間は50分でした。ダイビング終了後は、紅茶かコーヒーが用意されます。日差しが弱いとちょっと寒く感じてしまうかもしれない感じなので、ダイビング後のあったかい飲み物は助かります。ちなみにダイビング1本終了したところで、空腹になってきてしまいました。さすがに朝食の小さなパン二つでは足りなかったようです。
二本目はエアープレーンレックでした。このポイントにはセスナが沈めてあります。最初に水深20m付近でクジャクベラのフラッシングを狙います。短い間だけフラッシングをしていた個体がいたのですが、すぐにやめてしまいフラッシングのシーンは撮影できませんでした。
一匹だけブルースポットデモイゼルです
ブルースポットデモイゼルはソラスズメダイの群れの中に一匹だけ混じっていて間違い探しのような状態になっていました。他にもウミウシカクレエビなどのエビ・カニの仲間たちもいろいろと見られました。
二本潜ったところで戻って船から降ります。三本目はオプションですが、イワシの群れを見たかったので参加することにしました。この日の昼食は、朝食を食べたのと同じレストランで食べることにしました。このレストランで食べた場合には部屋付けにすることができました。
ピザ
パスタ
まぁまぁ美味しかったのですが、さすがに最後の方では飽きてきます。
午後のダイビングの集合時間に合わせて、再びダイビングショップに向かいます。三本目はイワシの群れ狙いでハウスリーフに潜ります。ボートに乗るのですが、ドロップオフまで移動したところでエントリーなので、ほんのわずかしか移動しません。
イワシの群れ
イワシの群れ
イワシの群れ
オオモンカエルアンコウ
エントリーしてちょっと泳いだ辺りからイワシの群れが見られます。ずーと続いている感じで群れ全体を撮影するのは無理ですね。見ていると刻一刻と群れの形が変化していきます。
途中にいたオオモンカエルアンコウは、まるで狙ったかのようなベストポジションにいてくれました。
三本目が終了したところでホテルに戻ります。ダイビング器材はスタッフが洗ってくれます。ウエットスーツも洗ってくれました。さすが殿様ダイビングのフィリピンですね。ちょうど宿泊先のカバナビーチリゾートの前あたりが、イワシの群れがいるところだったのでシュノーケリングでも見てみることにしました。
船の停泊しているあたりに群れがいます
カバナビーチリゾートには
デッキチェアが用意されています
シュノーケリングでもイワシの群れが見られます
海に入ってドロップオフまでちょっと泳いだだけでイワシの群れが見られます。これは凄いかも?
時折、ボートが停泊するために入ってきたりするので注意が必要です。一番気を付けた方が良いのは手漕ぎボートで、夕方になると漁から戻ってきたと思われるボートが、ちょうどシュノーケリングをしているあたりを何隻も通過していきます。たいていのボートはよけてくれるのですが、一度だけある一隻がまさに真横を通過していきました。ちょっとずれていたら頭に船首がぶつかっていたところです。手漕ぎボートは音がしないので、定期的に後ろを振り返ってみるなどの注意が必要だと思いました。
夕日
ガイドの話では、このイワシの群れを狙ってニタリが現れることがあるらしかったのですが、このときには会えませんでした。
この日は天気も良くて日没が見られました。モアルボアルは西側に面しているので日没が見られるのですが、遠くに別の島があるために水平線に沈むのではなくて、山に沈むような感じになります。
夕食は、最初はランタウレストランに行ったのですが、満席で入れなかったので、さらに歩いたところにあるラストフィーリングステーションに行きました。
フィリピンにきたら
マンゴー!
カラマリ
キニラウ
ヌードルスープ
キニラウはフィリピン料理で、刺身のマリネのような感じの料理です。味は美味しかったのですが、かなり辛めの味付けでした。ヌードルスープはどす黒いスープで、これは...と思ったのですが、意外とスープは美味しかったです。